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瓦の補修サイン 漆喰や番線の劣化も重要なポイントです
更新日:2023年09月20日
屋根の状態は、ご自身で確認することがなかなか難しく、屋根材の一部が落ちているのを発見したり、雨漏りが発生したということで、何かが起こってから初めて不具合に気づくことが多い部分でもあります。今回は、個人的に好きな青い釉薬瓦葺きのお客様宅で発生していた事例をもとに瓦屋根の補修サインについて簡単に解説します。
漆喰の劣化
瓦屋根といえば「白い漆喰」がセットというイメージですが、瓦の耐用年数が50年以上とすると漆喰は20年程となります。漆喰は石灰が主成分で、瓦屋根のてっぺんにある棟(むね)や、下へ下る隅棟(すみむね)という山部分に使用されています。また、下屋根等がある外壁との取り合い部分(熨斗瓦:のしがわら)にも使用されています。
写真は隅棟部分になりますが、漆喰が劣化しヒビ割れ、剥がれが発生している状態でした。漆喰は劣化が進むと、強風や地震などの揺れでヒビが入りやすくなります。この時点では、雨漏りに直結することは考えにくいですが、このまま放置をした場合、劣化も進行していきますので、更にヒビ割れが悪化しポロポロと剥がれやすくなります。
早めの補修が必要な状態
棟部分の土台となっている台土(だいつち)を覆っていた漆喰が剥がれてしまうと、雨が直接台土に当たるようになるため台土が流れ出てしまいます。棟を支える土台が不安定になると、棟瓦を支える熨斗瓦(のしかわら)にも影響があり、ズレが発生しやすくなります。また、大棟(おおむね)と隅棟(すみむね)の接合部分の漆喰も劣化が進んでいました。漆喰は隙間を埋めるという以外に、固定の役割も大きいため、漆喰の劣化は注意が必要です。
棟部分(
熨斗瓦と
冠瓦)を固定している
番線(針金)の千切れも発生していました。番線にも経年劣化があります。経年により番線の固定が緩んできたり、劣化が進行し千切れてしまうと、熨斗瓦の
ズレに繋がりやすくなります。瓦は1枚1枚に重さがあるため、1枚ズレてくると徐々に全体のバランスが崩れ始めてしまいます。隅棟(すみむね)の番線切れは、屋根の傾斜があるため、台風や地震で棟が崩れてしまう可能性が高くなります。
別部分も確認
別位置の隅棟(すみむね)でも番線の千切れが発生していました。また、屋根の谷樋(たにとい)沿いの瓦がズレてしまっていました。落下した場合は大変危険ですので、早めの対処が必要です。実際に屋根に上がって点検させていただくと、いろいろなメンテナンスサインが出ていたということも多いです。私たち街屋根やさんは、点検・お見積りを無料で承っております。お気軽にご依頼ください。
瓦屋根の工事料金プラン
●瓦差し替え:瓦1枚あたり330円(税込み)/枚~ ※副材料・作業費・諸経費は別です
●漆喰工事 税込み4,400円/m~
●瓦の歪み調整:33,000円(税込み)/㎡~
●棟瓦取り直し工事:18,150円(税込み)/㎡~ ※3段まで(棟の段数、場所(下り棟/親棟)により変わります)
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