更新日:2023年03月17日
私たち街の屋根やさんでは、お客様からのご相談・ご質問のみのご対応も承っております。今回は、屋根カバー工法と屋根の葺き替えで迷っているというお客様よりご相談をいただきました。屋根カバー工法と、屋根の葺き替えについて、特に押さえておきたいポイントをご紹介します。
屋根材の耐用年数とメンテナンス時期
<メンテナンスとリフォームの違い>
「
メンテナンス」とは、現状を維持するために必要な主に修繕を指します。屋根工事で例えると、
棟板金交換や
雨樋交換、
屋根塗装などでしょうか。一方「
リフォーム」は修繕の意味も含め、新しいものと交換して元の(新築のような)状態に戻す・作り直すというイメージで、屋根の交換(カバー工法や葺き替え)工事と考えると分かりやすいです。近年では「
リノベーション」という言葉もよく聞くようになりましたが、こちらはリフォームと明確な違いはありませんが、リノベーションのほうが、大々的な改修という意味で使われることが多いです。
<屋根のリフォーム時期>
屋根材の種類により耐用年数は異なります。近年、屋根材で一番多く使われてきたのは、化粧スレート(コロニアル)屋根材です。化粧スレートの耐用年数は20年~30年程で、築10年~15年で塗装によるメンテナンスにより、表面の防水性維持が可能です。耐用年数を迎える頃には、屋根のリフォームが待っています。
「
屋根カバー工法」と「
屋根葺き替え」どちらにしようか・・と悩まれた場合、何を最優先されるかということがポイントとなります。
●予算や工事期間
●近い将来に建て替えを視野に入れている等のライフプラン
●屋根の状態
まずは、
屋根の状態により最適なメンテナンス(リフォーム)方法を検討されるのが先決です。私たち街の屋根やさんのサイトでも、たくさん情報を発信しておりますが、まずは実際に点検をご依頼いただいて屋根の状態を
把握されることをおすすめします。実は、早めの対処が必要だったという場合もあります。点検・お見積りは無料で承っておりますので、お気軽にお問合せください。
屋根カバー工法(工事)
<屋根カバー工法とは>
●現在の屋根の上に新しい屋根を被せる(カバー)工法
●解体工事がほとんど必要ないため廃材が少なく、
解体工事費・
廃材処理費の両方を
抑えられえる
●施工期間が短い・・葺き替えや塗装工事よりも
短期間で施工可能
●現在の
屋根の種類により、カバー工法が
出来ない場合がある
現在の屋根の上に
防水紙を敷き、その上に新しい屋根材を設置してきます。ここで新しくなるのは
「防水紙」と
「屋根材」です。しかし、
雨漏りや
結露の影響で、屋根材の
土台である「
野地板」が傷んでしまっている場合があります。
野地板は、屋根材と防水紙の
下にあるため、屋根の上から目視で確認することは難しいですが、屋根に上がった際「
ブヨブヨ・フカフカ」している状態なので分かります。これは、野地板が腐食等で傷んでいるサインです。この状態のまま、
屋根カバー工法を行ってしまうと、せっかくの新しい屋根材を設置しても、しっかり固定出来ません。このような場合は、現在の屋根材の上に新しい「
野地板」を重ね張りしてから、
防水紙と
屋根材という方法となります。ただし、通常のカバー工法の倍近く重くなるため注意が必要です。
屋根葺き替え工事
<屋根の葺き替えとは>
●現在の屋根を
撤去して
新しい屋根を設置
●野地板など、屋根の土台の手入れが
唯一可能
●
耐震性能をアップさせるなど、見直しが出来る
●屋根材の解体・撤去、下地の補修などもあり日数と金額が掛かる
現在の屋根を撤去し、野地板と古い防水紙が残っている状態から、新しく屋根を設置していきます。ここで新しくなるのは
「野地板」・「防水紙」・「屋根材」です。新しい野地板を上から重ねる「増し張り」または、交換する「張り替え」が行えます。その際、
垂木などの補強も必要であれば行います。野地板の上に新しい防水紙を敷いていきます。その上から新しい屋根材を設置します。