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瓦屋根の「凍て割れ」についてお問合せいただきました
更新日:2022年01月11日
お客様よりお問合せいただく内容で、いろいろな専門用語(言い方)や表現があり勉強になることが多々あります。今回は「
凍て割れ」についてご紹介します。実際にお電話で「いてわれ」と伺った際、言葉の響きから入ってきますので、すぐに「いてわれ」=「凍て割れ」に結びつきませんでした。お話を伺っている中で「
凍害(とうがい)」であることが分かり、スムーズにお話することが出来ました。
「
凍て割れ(いてわれ)」や「
凍み割れ(しみわれ)」と呼ばれる「
凍害(とうがい)」は、水分が「
凍る(凍結する)」ことによって起こる被害となります。寒い降雪地域でのみ発生する現象かと思いがちですが、瓦に含まれているわずかな水分でも凍結を起こしますので、どの地域で発生してもおかしくないのです。屋根材には、それぞれ吸水率というものがあり、その値が高いほど水分含有量が多くなっています。実際に寒冷地で使用されている屋根材は「金属屋根」が多くなっているようです。
凍て割れとは?
瓦に含まれた水分が、気温が下がった時に「
凍る」、その後「
溶ける(溶解)」を繰り返すうちに、瓦の組織が体積の変化に耐えられず、ひび割れやクラックに発展してしまいます。水分は凍ると体積が膨張しますので、外側に向けて力が作用するためです。寒い時期に水道管が破裂するというイメージです。ひび割れや欠けなどが発生してしまうと、更に水がしみやすくなり負の連鎖となります。これは、表面の塗膜剥がれが始まり水分を含みやすくなってしまった「
スレート瓦」でも同じ現象が発生します。日照状態により、水分が蒸発しにくい日陰部分は「凍て割れ」が起きやすくなります。「凍て割れ」を起こした瓦を放置すると、どんどん劣化が進行してしまいますので、気づいたら早めの対処をおすすめします。
火災保険は適用される?
一般的な住宅火災保険では、火災、落雷、破裂・爆発、風災害・雪害・雹災害が補償対象です。凍て割れなどの「凍害」も自然災害ではありますが、
保険適用の対象になるか否かについては、各保険会社や保険の内容によって異なるようです。あらかじめご加入されている保険会社へ「凍害」に対応しているかお問合せされることをおすすめします。
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