更新日：2023年08月04日

　新宿区大久保にお住まいのお客様より「近所で工事をしているという業者の方から屋根の板金が浮いているとの指摘があったので屋根の状態を確認してもらいたい。また、ベランダの波板が古くなっているので併せて見積もりをお願いしたい」とご相談をいただき調査に伺いました。

現地調査

　先ずは、訪問業者により指摘があった屋根の状態を確認しました。こちらの建物は築45年ほど経過しており10年ほど前に瓦屋根から軽量の金属屋根へと葺き替え工事を実施しておりました。屋根の形状は、寄棟といわれる複数の面からなる屋根の形状となります。

　指摘がありました板金の確認を行いましたが、棟板金等の役物関係の板金には指摘があった様な板金の浮き等の症状は見られませんでした。葺き替え工事から10年経過しておりましたので多少の釘の浮きは見られましたが板金の固定には影響が無い程度です。

　金属屋根表面の塗装には、チョーキングが発生しており塗膜の劣化が確認できました。ガルバリウム鋼板が使用された屋根ですので塗装が劣化しても錆が発生しにくい素材にはなりますが、美観や品質の面を考慮すると塗装を行うのが推奨されます。

　続いて、波板の確認を行いました。使用されていた波板は塩化ビニール製の波板で強化メッシュの入った製品になります。波板設置より年数が経過していることにより紫外線による変色や変形の症状が見られます。また、形成時に添加されている可塑剤の流出により柔軟性が失われておりましたので衝撃を加えると割れやすい状態となっており複数箇所で破損が見られました。

　調査報告を行い、屋根は緊急性が無いのであれば波板の交換だけ行いたいとご希望がございましたので波板交換工事のご提案を行いました。今回の波板交換工事の費用は98,000円にてご提案させていただきました。

　私達「街の屋根屋さん」では、屋根の調査、お見積りまでは無料にて行わせていただいております。屋根に不安を覚えた際にはお気軽にご相談をいただけますと幸いにございます。