更新日：2021年05月15日

文京区にて瓦棒(金属屋根)のお家の調査を行いました。瓦棒とは昔でいうトタン屋根です。前回塗装工事を行ったのが１２年前でそろそろ塗装の時期ではないかと考えご検討されていらっしゃいました。築年数としては４３年経過していました。お客様のご要望としては夏時期になると２階が暑くて嫌だということで遮熱効果の高いもので工事を行いたいというものでした。

前回の塗装の際に白で塗っており全日射反射率は塗装色で最も高いとされている色です。それでも暑いく感じてしまうのは慣れなのでしょうか。塗装してから１２年経過してくれば当初に比べどうしても塗装の効果は劣化と共に薄れてしまいます。これは仕方のないことです。現に塗装が剥がれて板金の下地が見えていて錆ついてしまっている箇所がありました。

さらにはサ錆ている箇所は穴あきに繋がる危険性が高まります。穴があいてしまったら屋根材の下に水が回ります。屋根材の下には防水紙が敷かれてありますので防水紙が生きている場合は雨漏りすることはありませんが、築年数が４３年経過している為防水紙の状態はそうなっているかわかりません。仮に防水紙が傷んで切れていたりすると屋根裏まで雨が入って来てしまうので雨漏りしてしまいます。

屋根の頂点にある棟板金も同様に錆が見えていますね。棟板金を固定している釘も浮き出てきていました。棟板金の下には貫板という固定するための木材があり、木材の劣化により釘の効きが悪くなって浮きが発生します。釘の浮きがあると棟板金が飛散してしまう可能性が高まります。今回の調査では全体的に致命的な症状は見受けられませんでした。

お客様に調査報告を行い、お客様の一番のご要望であった『遮熱』に対して打ち合わせを行います。遮熱効果の高まる施工方法としては①遮熱塗料を使用しての塗装工事、➁屋根カバー工事、③断熱材が入った屋根材への葺き直し工事となります。

現状全日射反射率の一番高い塗装色で塗装を行っておりましたので、再度塗装を行っても効果を得られる可能性は低いと思われます。また、築４３年経過している屋根なので塗装の効果がメーカー基準値まで達するかという問題も出てきます。お客様のご要望とすり合わせて納得のいく工事が出来ればと思います。