更新日：2023年06月22日

　日々、住まいを風雨や日光から守っている屋根。さっと辺りを見回しただけでも、様々な形、様々な種類の屋根材が溢れていると思います。今回はその中からいくつかピックアップして屋根形状・屋根材の種類ごとに特徴を紹介していきます。

屋根の形状

　まずは屋根の形状から紹介します。

切妻屋根（きりづまやね）

　日本で最も普及しているのがこの切妻屋根ではないでしょうか。非常にシンプルな形状で、「三角屋根」とも呼ばれます。シンプルゆえに施工も比較的容易で、和洋どちらの雰囲気にも合うので良く採用されるのでしょう。

寄棟屋根（よせむねやね）

　屋根面と屋根面が凸にぶつかる部分を「棟」と言いますが、その棟を四方から中央に向かって寄せているような形状のため、寄棟屋根と呼ばれます。切妻屋根と同じく、よく見かける形状の屋根だと思います。切妻よりも1面辺りの面積が小さくなるため風圧に対して強くなり、構造的にも頑丈です。

方形屋根（ほうぎょうやね）

　正方形の建物の屋根としてよく採用されます。寄棟に近しい形状ですが、大棟が無く、四方から伸びた棟がそのまま屋根中央でぶつかる形状です。全ての屋根面が同じ大きさになるのが特徴です。

片流れ屋根

　一方向にだけ傾斜のついたシンプルな形状の屋根です。スタイリッシュな雰囲気に仕上がるのでデザイナーズ住宅などで人気があります。ただし、他の形状に比べて雨漏りすることが多い形状の屋根ですので、メンテナンスが重要になってきます。

屋根材の種類

　ここからは、屋根材の種類についてご紹介します。

瓦屋根

　日本を象徴する屋根材であり、知らない人はいないでしょう。粘土瓦やセメント瓦、コンクリート瓦などがあります。非常に耐用年数が高く、その耐用年数は60年以上とも言われます。ただし、建材として用いられる漆喰や銅線のメンテナンスは定期的に行う必要があるため、メンテナンスフリーとはいきません。

スレート屋根

　スレートは、セメントを主原料にした薄い板状の屋根材です。重量が軽く耐久性もあり、費用も安価であることから人気を博しています。現代の日本で最も普及している屋根材です。セメントを主原料にしていると説明しましたが、天然石を使用した「天然スレート」もあります。こちらは非常に高価なので、一般住宅ではほとんど採用される機会がありません。

金属屋根

　近年の技術進歩によって注目を集めている屋根材です。トタンやガルバリウム鋼板といった金属の板金を貼り合わせる屋根です。最近では、耐震性を確保するために屋根の軽量化が求められるようになり、屋根材の中で最も軽量である金属屋根材の人気が高まっています。弱点である錆に強い製品も次々に開発されていますので、これからの進化にも期待できるでしょう。

アスファルトシングル

北米を中心に支持され、100年以上の歴史を持つ屋根材です。ガラス繊維にアスファルトを含侵させ、表面に石粒を吹き付けて仕上げてあります。接着剤で貼り付ける施工方法であるため、釘穴などが空かず、屋根材自体も高い防水性を備えているので、雨漏りしにくいことが特徴です。反面、強風には弱く剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。

非常にデザイン性が高く、お洒落で個性的な屋根にしたい方にはおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。屋根の形も屋根の材質も種類が多すぎて、何を選べばいいかわからなくなってしまいますよね？

そんな時は街の屋根やさんへご相談ください。お客様のご要望やご予算をお伺いした上で、最適なものをご提案させていただきます。ご相談は無料で承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。