更新日:2023年05月28日
住まいの甚大な被害を与える雨漏りは、建物内部を腐食や錆で劣化させ、耐久性を低下させてしまいます。
今回の記事では、住まいの雨漏り原因となりやすい箇所とメンテナンス方法について、ご紹介します。お住まいの点検をされる際に、チェックしてみてください。
雨漏りを起こしやすい場所
雨を受け止める役割の屋根は、当然ですが劣化すると雨漏りにつながってしまいます。屋根材の種類によって劣化症状が異なってきますので、住まいの屋根材に合わせたメンテナンスが必要になります。
スレート屋根であれば棟板金の劣化やスレートのひび割れ、瓦屋根であれば漆喰の劣化や谷板金の劣化などが良くある雨漏りの原因となります。以降は、雨漏りを起こしやすい場所を個別に解説していきます。
屋根材の破損
劣化症状
スレート屋根などによく見られる症状です。屋根材表面の塗装が剥がれ、屋根材が水を吸い込むことにより、吸水による膨張と乾燥による収縮を繰り返すことでひび割れや欠けが起こってしまいます。破損個所から雨水が侵入し、雨漏りの原因となります。また、屋根材を問わず飛来物がぶつかって破損してしまうこともあるため、台風や強風の後は注意が必要です。
補修方法
破損してしまった屋根材は、コーキングでの補修や屋根材の交換によって補修します。被害状況によっては、カバー工事や葺き替え工事といった大がかりな工事が必要になる場合があります。
棟板金の劣化
劣化症状
棟板金は、スレート屋根や金属屋根の頂点部分(棟)を保護するために設置される金属製の役物です。貫板と呼ばれる下地に釘で固定されていますが、経年とともに釘が緩み、板金が浮くようになってしまいます。ゆくゆくは風の影響で板金が捲れてしまったり、飛散してしまったりします。屋根の中でも風雨の影響を受けやすい棟板金は屋根材よりも劣化が早く、雨漏りの原因になることが多いです。
補修方法
板金自体の劣化が少なく、釘の緩みだけといった症状であれば、釘の打ち直しや増し打ちで固定し直すことができます。板金が劣化している場合には、棟板金交換によって新しい貫板・板金に交換します。
谷板金の劣化
劣化症状
谷板金は屋根面に降る雨水が集まって雨樋へ流れる谷に設置されている役物です。水に触れる時間が長い谷板金は比較的劣化が早く、錆や穴あきといった劣化症状が良く起こります。雨水の通り道になるため、ことさら「不具合が出る前のメンテナンス」が必要になります。
補修方法
傷みが早く、雨漏りにつながりやすい谷板金は、基本的に谷板金交換によるメンテナンスをおすすめしています。穴あきや亀裂をシーリングなどで補修することも可能ですが、次の劣化がすぐに表れ、いたちごっこになってしまうため、あまりおすすめしません。
漆喰の劣化
劣化症状
瓦屋根に必要不可欠な漆喰ですが、建材の中で劣化の早い部類に含まれます。瓦の耐久性が高いために「瓦屋根にメンテナンスは必要ない」と思われがちですが、不随する漆喰や銅線等の建材は定期的にメンテナンスが必要です。漆喰は劣化すると、ボロボロと剥落してしまい、内部に雨水が侵入するようになってしまいます。
補修方法
漆喰の劣化は、古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を詰め直すことで補修します。漆喰の劣化によって棟の歪みや崩れが起こっている場合には、棟を解体して作り直す棟取り直し工事を用いて補修します。
雨漏りは屋根以外からも起こります。
雨漏りは屋根から起こると思われがちですが、屋根以外の場所も雨漏りの原因となりえます。ここからは屋根以外に雨漏りを起こしやすい場所をご紹介します。
外壁
外壁は、屋根に並んで雨漏りが起こりやすい場所です。外壁のクラックや目地のシーリングの劣化が主な原因で、隙間から雨水が侵入して建物内部にダメージを与えてしまいます。
サイディング外壁の場合
サイディング外壁の場合には、ほとんどの場合にボードとボードの継ぎ目にシーリングが施されています。シーリング材やお住まいの環境によっては3~5年程で劣化してしまいますので、こまめなメンテナンスが雨漏りを防ぐポイントになります。
モルタル外壁の場合
モルタル外壁の場合、クラックが起こりやすい外壁のため注意が必要です。細かいヘアークラックであればさほど問題ありませんが、亀裂が大きい構造クラックは雨漏りだけでなく、建物の構造に影響が出る危険がありますで早急な補修が必要です。
ベランダ・バルコニー
雨や風が直接吹き込むベランダやバルコニーも雨漏りの危険をはらんでいます。ベランダやバルコニーの床面には、雨水の侵入を防ぐための防水層が形成されていますが、この防水層が劣化することにより、雨水が浸み込むようになってしまうのです。ベランダの床面にヒビや膨れなどが見られる場合には、業者に点検を依頼すると良いでしょう。
住まい全体の点検をしてくれる業者に点検を依頼しましょう
今回の記事では、屋根からの雨漏り原因を中心にご紹介してきました。屋根材ごとに注意が必要になる箇所が変わってきますので、住まいの屋根材にあわせた点検・メンテナンスを行いましょう。また、雨漏りは屋根だけでなく外壁やベランダ・バルコニーなどからも起こりえます。そのため、特定の箇所だけではなく、住まい全体の点検が必要になるのです。
街の屋根やさんでは、屋根に限らず外壁やベランダ・バルコニーといった住まい全体を隅々まで無料で点検し、最適なメンテナンスをご提案します。また、散水試験や赤外線カメラを用いた調査で、雨漏り原因を探ることも可能ですので、雨漏りの不安がある方、止まない雨漏りにお困りの方は、ぜひ一度街の屋根やさんの無料点検をご利用ください。
記事内に記載されている金額は2023年05月28日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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