更新日：2022年06月09日

　横浜市神奈川区六角橋で棟板金の点検をご依頼いただき、現地調査へお伺いいたしました。実際に屋根の状態を確認させていただくと、棟板金が大きく捲れてしまっていることがわかりました。棟板金とは屋根の頂上部(棟)に設置された板金を指します。屋根の面と面が重なる場所にはどうしても隙間が生じてしまいますが、この棟板金という部材が設置されていることによって雨水が屋根内部へ侵入することを防いでくれているのです。そのため棟板金に不具合が生じている場合雨漏りを招く恐れがありますので、入念に調査を行い適切な対応方法をお伝えさせていただきます。

　こちらが捲れている棟板金の様子です。部分的に折り曲がったように大きく浮き上がってしまっていますね。元々は訪問業者に棟板金が浮いていると指摘を受け、今回点検をご希望くださったそうです。写真の奥に見えているテープは訪問業者が屋根に上り、養生のために貼っていったそうですが、テープを1枚貼ったところで養生にはなりません。

棟板金の浮きは雨漏りの原因に？

　お客様のお住まいに用いられていた屋根材は化粧スレートというもので、安価かつ軽量であるため非常に人気の高い屋根材です。屋根材の下には防水紙というシート状の部材が敷き詰められており、さらにその下に野地板という下地材が設置されています。屋根材の下に雨水が入り込んだとしても、この防水紙があることによってすぐには雨漏りが起きるということはありません。しかし、棟板金が損傷を起こすことで屋根材の下にある部材へ雨水が侵入してしまうと防水紙が劣化しやすくなってしまうため早急な対処が必要になります。防水紙や野地板が損傷してしまうと雨漏りの原因になってしまうほか、新しいものに取り換える必要が生じてしまいその分多くの費用がかかってしまいますので、是非雨漏りが発生する前に点検をご検討ください。

棟板金の釘が緩み、貫板が腐食

　棟板金を近くで確認していくと、複数箇所で棟板金を固定している釘が緩み、抜けてしまっていました。釘は金属であるため太陽の熱によって熱膨張が起こり、経年によって抜けていってしまいます。釘が抜けてしまうと棟板金の固定力が弱まり、強風が発生した際などに浮き上がったり折れ曲がったりすることがあるのです。
　また、棟板金が大きく捲れている箇所では内部にある貫板という木材も露出していました。このままでは雨水によって貫板が腐食しやすくなってしまいます。棟板金はこの貫板に釘を打ち付けることで屋根に固定されているので、貫板の腐食は棟板金の浮きや飛散を招くことになってしまいます。

　貫板を手で触れてみたところ水分を含んでしまっていることがわかりましたので、今回は部分的な交換ではなく貫板も含めた棟板金全ての交換工事をご提案させていただき、工事のご依頼をいただきました。
　私たち、街の屋根やさんでは棟板金工事を1m当たり税込み6,050円から承っております。点検やお見積りの作成は無料となっておりますので、訪問業者に指摘を受けお見積りが正当なものなのか、本当に正しく調査が行われたかなど、ご不安をお持ちの際はお気軽にご相談ください。新型コロナウイルス対策としてスタッフ一同、マスクの着用や消毒の徹底に努めておりますので、ご依頼の際はどうぞご安心くださいますと幸いです。