更新日：2022年06月02日

　逗子市久木にお住まいのお客様より、化粧スレート屋根の修繕工事を検討しているとお問い合わせをいただきました。化粧スレートはセメントなどを使って板状に成形された屋根材です。その化粧スレートが一部飛散してしまったことで、今回工事をご検討されたそうです。ご近隣にお住まいの方から指摘を受けたことで発覚したそうで、屋根材が欠損したまま放置してしまうと雨漏りの発生に繋がってしまうため早期にご対応できたことは幸いでした。

　お客様より現地調査をご依頼いただき、実際に屋根を拝見し状態を詳しく見ていきます。すると、屋根材の複数箇所で表面剥離の症状が見られました。化粧スレートにも種類があるのですが、これはニチハの「パミール」という屋根材に見られる症状です。

ニチハのパミールとは？

　パミールは表面がミルフィーユのような層状に剥離していくことが特徴で、劣化の症状が通常の化粧スレートと異なるためすぐに判断をすることができます。屋根材が下の方から変色したり剥離をするようになり、最終的には弱くなった部分が崩れていってしまいます。化粧スレートは定期的に塗装メンテナンスを行うことでより長く維持をすることができるのですが、パミールは塗装を行ってもすぐに塗膜ごと剥がれ落ちてしまうため塗装による改善が難しいです。
　2008年まで販売されていた屋根材であり現在は販売されていないのですが、2000年ごろにスレート屋根の新築をご購入された方は一度点検をしていただくことをオススメいたします。

飛散を発見したら早期に点検をすることが大切です

　また、化粧スレートには固定をするための釘が打ち込まれていますが、その釘頭が錆びてしまっていました。釘頭が錆びてしまうと固定力が弱まってしまうため、今回のように屋根材が飛散するという被害を招いてしまいます。屋根材が飛散してしまうとご近隣の方や建物に当たってしまう危険性や、屋根材の下に雨水が入り込むようになってしまうと防水紙が損傷して雨漏りを起こすリスクもあるため早急に対処をしていきましょう。

　お客様とお打合せをさせていただき、今回は屋根カバー工事(税込み9,900円/㎡～)を行う運びとなりました。数社にお見積りをお願いされていたそうですが、料金や品質を比較した結果、街の屋根やさんをお選びくださったそうです。
　私たち、街の屋根やさんでは屋根工事全般に関する経験や実績が豊富にございますので、屋根のことでお困りの際はお気軽にご相談ください。現地調査にお伺いさせていただく際、新型コロナウイルス感染についてお客様にご不安な思いをさせてしまうことがないよう、引き続きマスクの着用・消毒・体温管理の徹底にも取り組んでまいります。