更新日:2023年11月16日
屋根は様々な名称の木材で構成されています。
屋根の表面=屋根材を一番上とすると、その下の二番目には「防水紙(下葺き材)」、更にその下の三番目「野地板(のじいた)」、そして野地板を支えている「垂木(たるき)」があります。
今回は、屋根の構成で大変重要な役割の1つである「垂木(たるき)」について、サクッとご説明いたします(*^^)v
垂木(たるき)はどこにある?
小屋裏/天井裏があるような、傾斜のある構造の「母屋(もや)」の上に取り付けられる木材です。
ほかには、瓦棒(かわらぼう)/立葺き(たてぶき)屋根を構成する芯材(しんざい)としても用いられています(^▽^)/
垂木(たるき)の役割
野地板を下から支える「垂木」は、屋根の一番高い部分の「棟(棟木)」から「軒先(桁)」の間に取り付けられ、屋根の土台となります(*^-^*)
設置時は、同じサイズの垂木を等間隔「45.5cm(30.3mm間隔の建物もある)」に母屋に固定します。
これにより建物全体の強度も上がり、この上に野地板を設置することで更に強度が上がります。
もし垂木が無い状態や、サイズが均一でない場合は、野地板が平らに設置できません(-_-;)。
そのまま屋根材を設置しても屋根にゆがみが出てしまい雨漏りに繋がってしまったり、強風などで簡単に剥がれてしまう可能性もあります。
それだけ垂木は重要な部材なんですね(^_-)-☆
垂木(たるき)には寸法/サイズがある?
垂木は屋根材を固定する部分であり、家の構造を支える部分です。
垂木の太さは「屋根材(重さ)」や「軒の出の長さ」でサイズは変わります。
軒部分は下支えがなく、屋根材や野地板の重さで垂木が下がってしまう可能性が高くなります(>_<)
軒の出が長い場合は、高さを増して強度を上げます!
住宅で一般的に使われる垂木の寸法/サイズについて、「瓦」「スレート材・金属」「ベランダ(テラス)」の屋根材でご紹介します。
瓦屋根の場合
瓦は一枚一枚が重いため、垂木の寸法も太めのものが採用される特徴があります。
スレート屋根/金属屋根の場合
現在もっとも普及している住宅屋根材は「スレート材(コロニアル)」です。瓦屋根と比べ軽量な特徴があります。
ベランダ/テラス屋根の場合
ベランダやテラスに使用する屋根材は「ポリカーボネート」など比較的軽いものが多く、屋根自体の面積も小さい場合が多いため、垂木の寸法は比較的細いものが採用される傾向があります(*^-^*)
垂木(たるき)の修繕
垂木の修繕が必要になる原因は「雨漏り」と「積雪」によるものがほとんどです。
雨漏りが発生しても、長期間放置していると、垂木にまで浸透してしまいます(>_<)
垂木が腐食することで、屋根の重みに耐えられなくなり折れてしまう可能性もあります。
積雪は、雪の重みによるものです。
例外として、台風等の自然災害による破損もあります。
運悪く、強風による飛来物で部分的に破損(破壊)されてしまったという場合・・火災保険に加入されてれば「風災害」で保険適用の対象となります!
保険金額については判断するのは保険会社ですが、原状回復のための費用は補填されますので、まずは安心ですね(*^^)v
屋根の土台となる重要な部分である垂木の修繕が必要になった場合、屋根材を撤去し「防水紙」や「野地板」も剥がして行わなければなりません!
かなり大掛かりな工事となります(-_-;)
垂木の修理は交換か補強となります。
交換は母屋などの同じ場所に再度、釘やビスを打たないといけないため、固定力が不足する可能性があり、あまり行っていません。
代わりに傷んだ垂木に新しい垂木を「添え木」して補強する方法の「抱かせ」があります。
木材を抱き合わせて補強する方法は、木造ではよく行われます。ベランダやテラスの骨組みが木造の場合など垂木以外のさまざまな部分でもよく使われているんですよ♪(´▽`)
垂木(たるき)は見える?見えない?
垂木は、軒天を張っている場合が多いため基本的に見えません。
但し「化粧垂木」といって見えるようにしている垂木もあるんです(^▽^)/
化粧垂木は主に神社仏閣で多く見受けられます。是非見に行ってみてくださいね(^_-)-☆
まとめ
垂木のサイズは、基本的に軽い屋根材で軒の出が短い屋根材には細い垂木、重い屋根材には太い垂木が使われます。
リフォーム時、重い屋根材から軽い屋根材への変更は可能ですが、逆に軽い屋根材から重い屋根材に変更が不可能なのはこういった元々の躯体(くたい)の造りや垂木の太さによる部分も大きいのです。
垂木は屋根材の重量を受け止めなくてはならないので、幅よりも高さの方が太くなることがほとんどです。
近年はDIYもすっかり浸透してきており、挑戦される方もいらっしゃると思います。
ベランダやテラスの比較的面積が小さい場合などであれば、補強等の作業は可能かもしれません。
ガレージやお住まいの屋根については、強度にもかかわってきますので注意が必要です。
是非、専門家にご相談や工事依頼されることをお勧めいたします。
私達、街の屋根やさんでは、軽微な修理からリフォームまでご対応しております。是非、何でもご相談ください(*^^)v
記事内に記載されている金額は2023年11月16日時点での費用となります。
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