こんにちは！街の屋根やさん富山店です。

近年、 ガルバニウム鋼板、ＳＧＬ鋼板のお家は大変多くなっています。

立平葺きとは金属屋根の施工方法のひとつで、一枚の金属板を棟から軒先に向かって縦（垂直）に施工する葺き方になります。


施工事例

▶高岡市にて、瓦棒屋根が経年劣化により錆が発生。立平葺きに葺き替えシャットアウト！

メリット

雨漏りの心配が少ない

立平葺き屋根は、金属板を棟から軒先に垂直に葺いていくため、雨水が上から下へ、スムーズに流れていきます。雨漏りの心配が少ないのが特徴です。

緩勾配に屋根でも施工可能

 屋根の傾斜のことを勾配といいます。緩勾配（屋根の傾斜が緩いこと）の屋根だと屋根材や施工法によっては雨水の流れが悪くなり、雨漏りのリスクが高くなるのですが、立平葺きの場合は緩勾配の屋根でも雨水が上から下へとスムーズに流れてくれます。

施工期間が短い

一枚の金属板を棟から軒先に向かって葺くため、面積の小さい瓦やスレートを一枚一枚葺いていくより短い期間で施工することができます。

カバー工法で採用できる

屋根工事のカバー工法とは、既存の屋根材を撤去せずに上から新しい屋根材を重ねる工事のことです。建物への負担を少なくするために新しい屋根材は軽量の屋根材を使用する必要があります。ガルバリウムは屋根材の中で最も軽量なのでカバー工法で立平葺きは多く選ばれています。

アーチ屋根（かまぼこ型の屋根）に施工可能

体育館や倉庫などに採用されるアーチ屋根にも立平葺きが採用されています。ガルバリウムは加工やすい素材なので、アーチ形状にも加工が可能です。屋根の頂点の付近にほとんど傾斜のないアーチ屋根は雨漏りのリスクが高くなる形状なので、防水性が高い立平葺きが向いています。

デメリット

複雑な形状の屋根には難しい

一枚の金属板を棟から軒先に向かって葺くことで、立平葺きの良さが発揮できます。しかし、複雑な形状の屋根だと立平葺きの長所を生かすことができなかったり、加工の作業も増えてしまいます。立平葺きの良さを最大に発揮できる屋根形状は、片流れ屋根・切妻屋根になります。