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古河市で釘の浮いた六寸棟瓦を外すと木製貫板が腐食！取り直しが必要
更新日：2023年8月12日
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、古河市で行った棟瓦の調査の模様をお届けいたします。
2年ほど前にカーポート屋根の修理をさせていただいたお客様で、それがご縁で今回も屋根についてのご相談を寄せてくださいました(* ˊᵕˋㅅ)
依頼のお電話をいただいた時、ちょうど担当者が隣の結城市で屋根調査の最中で、タイミングはばっちり！
ご連絡から1時間半後には現地に到着していました( ･ㅂ･)و ̑̑
お客様が二階の窓から一階の屋根を見下ろした際、隅棟（軒先まで斜めに降りている棟）の釘が浮いていることに気が付かれたそうです。
六寸（約18㎝）の棟瓦に打ち込まれた釘が、シーリングを突き破るように浮いていますね(；'-' )
強風や地震などが起こると、屋根面同士を繋ぎ合わせる部位に配された棟瓦にも、微妙な揺れが生じます。
それが度重なることで、少しずつ少しずつ釘が浮いてくるのです。
こちらの住宅は築後約20年、建築時に釘頭に施されていたシーリングが、経年とともに弱ってきたことも原因でしょう。
お客様に腰窓から見ていただきながら、許可を取った上で釘を外し、棟の下地を確認します。
シーリングがかなり劣化しているようで、釘は簡単に手で抜けてしまいました。
六寸棟瓦を取り外してみると…ボロボロに腐食した木製貫板が現れました(>_<｡)
棟の側面を見て確認したところ、元々白色だった漆喰が変色し、全体的に黒ずんでいます。
黒ずみの正体はカビで、このような場合は漆喰内部への漏水を疑った方がよいでしょう。
カビは湿気を好み、一度発生すると表面の水分を吸収して中へ中へと根を張り、どんどん奥に吸い上げるという悪循環に陥ってしまいます。
漆喰の内部まで汚染されると、壊して新しく取り直すしか方法がありません( ;ㅿ; )
釘浮きのみならず貫板の腐食まで見つかり、棟の状態にとても驚かれたお客様。
「二階も気になるので見てほしい」とのご依頼です。
急遽出先から直接伺ったため、二階まで登れる梯子を持参できず…
準備した高所カメラを操作しながら、現状を確かめることにしました。
二階の隅棟は、一階ほどではないにしろ、所々の漆喰に変色や欠けた部分が見つかりました。
また、抜けてはいないものの、頭が浮いている釘も方々で確認ができました。
一階と併せ、二階も棟漆喰のメンテナンスが必要な状態です。お客様に画像をお見せしながら状況をご説明し、一階と二階の漆喰取り直し工事でお見積書を作成することになりました。
取りあえずの応急処置として、浮いた釘は再度打ち直して元へ戻し、保護用のアルミテープを貼りました。
調査の結果、漆喰取り直し工事が必要だと判断しましたが、せっかく棟を解体するのであれば、東日本大震災以降に一般的になった強化棟仕様にするのがベストだと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧
補強用の支持金具を使用することで棟の土台が安定し、通常の取り直し工事よりも、地震の影響を軽減できる方法です。
強化棟金具を取り付けた後、水に強く腐食しない樹脂製垂木を設置します。
従来の一般的な漆喰よりも、防水性や強度が高いシルガード（なんばん漆喰）を、両側から包むように形成していきます。
棟瓦の留め具には、防水パッキン付き瓦用ステンレスビスを用い、丸瓦に一つにつき二本留めで頑丈に固定しました。
古河市のお客様宅の棟瓦は六寸丸瓦ですので、そのまま再利用が可能なところもお勧めしたいポイントです！
後日、強化棟取り直し工事の内容でお見積りを提出させていただきました。
棟瓦の釘浮きから始まった今回の調査では、内部の木製の貫板の腐食や、漆喰に深く根付いたカビなどが見つかりました。
瓦はとても寿命が長い屋根材ですが、漆喰は15年程度のサイクルでメンテナンスが必要です。
劣化が進めば進むほど、その分費用もかかってしまいますので、しっかりと調査を行える業者さんに点検を依頼しましょう。
街の屋根やさん水戸店は、ご相談・調査・お見積りまで無料で承っております。
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