小山市 屋根漆喰つめ直し修理！古い漆喰を撤去しモルロックを施工
更新日：2025年10月30日
小山市のお客様宅の瓦屋根です。
棟瓦と平部の瓦の隙間（面戸と言います）を埋めている漆喰が大きく剥がれ、ぽっかりと穴が空いてしまっています((((；ﾟДﾟ))))
漆喰の剥がれは棟部のあちこちで見られ、欠片が瓦屋根の上にいくつも転がっていました(>_<｡)
昔の瓦屋根は釘などで固定されていないことが多く、漆喰が剥がれたままだと地震などにより瓦のズレや落下につながりかねないため、漆喰を詰め直してあげなければなりません。
屋根漆喰修理は、古い漆喰を全て撤去し、新しい漆喰を詰め直すのが基本です。
「剥がれて穴が空いたところに、新しい漆喰を詰めればいいのでは？」と思われるかもしれません。
この、既存の劣化した漆喰の上に新しい漆喰を重ね塗りする「重ね塗り（詰め増し）」という工法は、詰め直しよりも安く手軽に工事できますが、基本的にはおすすめできません。
劣化して接着力が弱まっている古い漆喰が残ったままですと、古い漆喰が剥がれると一緒に新しい漆喰も剥がれてしまうからです(；▽；)
当店で扱うのは、「将来的に取り壊すので数年持てばよい住宅」などのごく限られたケースのみになります。
参考記事➤小山市 強風後に瓦屋根の漆喰が落ちていた！安価な重ね塗り漆喰の三年後
はじめに、劣化している古い漆喰を撤去します。
瓦ハンマーを用いて少しずつ丁寧に古い漆喰を取り除くと、その奥にある葺き土（ふきつち）が見えてきました。
30年ほど前までは、棟の土台には葺き土と呼ばれる粘土質の土が使われていました。
漆喰を葺き土の外表面に保護するように覆うことで、雨水による葺き土の浸食を防いでいるのです。
近年では「漆喰＋葺き土」の代わりとして、従来の漆喰よりも耐久性が高くひび割れしにくい「なんばん漆喰」1種類で仕上げる施工も増えています。
古い漆喰の解体が終わり、新しい漆喰を施工する準備が整いました。
葺き土は、年月が経過すると土が乾燥し、土割れや重度の場合は砂状になってしまいます。
漆喰を剥がした途端、ざざ～っと砂が流れ出るなんてことも・・・((((；ﾟДﾟ))))
そこまで劣化が進行すると漆喰詰め直しでは済まず、棟を一旦取り外して積み直す「棟瓦取り直し工事」を行う必要が出てきます。
今回の現場は劣化が比較的軽微でしたので、漆喰詰め直しでまだ大丈夫！
この状態の時にお手入れすれば、修理費用を抑えられます(*'▽'*)♪
新しい漆喰の詰め直しに使用するのは「モルロック」という改良型のなんばん漆喰です。
モルロックは、なんばん漆喰をベースに、樹脂系の接着材とひび割れ抑制剤を配合した高性能漆喰です。
従来品に比べて施工後のひび割れや剥がれが起こりにくく、耐久性や調湿性に優れており、結果的にメンテナンス頻度も抑えられる優れもの(o^^o)
漆喰を詰める際は、ただ表面を塗るだけではありません。
鏝（こて）を使って上下の棟瓦の隙間に押し込むようにモルロックを充填し、空気が入らないようしっかりと施工します。
この“押し込み施工”がポイントで、見た目の美しさだけでなく、内部までしっかり密着することで防水性能が長持ちします(*´▽`人)
漆喰詰め直しを終えた棟瓦は固定力も回復し、風雨による雨水の浸入も防げるようになりました！
こちらの箇所は三日月の形をしていることから「三日月漆喰」と呼ばれ、職人の腕により見た目の仕上がりに大きな差が出るポイント。
白く美しい三日月漆喰ラインが蘇りましたね（。ӧ◡ӧ。）
濃いグレーの瓦屋根に漆喰の白が加わることで、屋根全体が引き締まって見える効果もあります。
漆喰が脱落してぽっかり穴が空いていたところも、すっかり綺麗になりました。
美しい仕上がりは、ここまでの丁寧な作業の積み重ねです୧(˃◡˂)୨୧(˃◡˂)୨
今回の修理の詳しい様子は、すべての施工完了後に改めて施工ブログでご紹介しますね！
瓦屋根の漆喰修理は、私達にお任せください！
現場に合った適正な工事内容・適正価格・高品質施工で、お客様の期待にお応えします(^o^)丿
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