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今回は松本市で行った屋根葺き替え工事の様子をご紹介します
コケの発生が著しく美観を損ねていた瓦屋根でしたが、ガルバリウム鋼板に葺き替えることで、美観を向上し耐久性も上がりました
また、今まで雨漏りはしていなかったということでしたが、葺き替える際新しい防水シートを張るので、二重防水になり、雨漏りの心配のない屋根になっています

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工事の様子です
まず瓦を撤去していきます。瓦1枚の重さは2.5㎏～3㎏あります。これを1枚1枚剥がしていくのでかなりの重労働です。
一人や二人でできる作業ではありません。
弊社では瓦下ろしがある日は他の現場を一旦空けてなるべく人数をかけて短時間で終わらせます。
短時間で終わらせる理由は二つ、一つ目はほかの現場から応援で来てくれている職人になるべく早く自分の現場に戻ってもらうこと、もう一つは瓦下ろしをした日にここまでは終わらせなければならないという工程があるということです。

瓦を撤去した後の屋根です。
横に走っている角材は瓦桟（かわらざん）もしくは桟木（さんぎ）といって、瓦をひっかけて止めるための角材です。
葺き替え工事にはこの瓦桟も不要なので撤去します。
釘止めで何本もあるのでこれも面倒な作業です。

屋根材の下地として12ｍｍ厚の針葉樹合板を張っていきます。野地板と言います。
前の瓦屋根にも当然野地板はあるのですが、文字通り板なので経年でやせて隙間ができたり、節のところで穴が開いたり雨漏りの危険、構造上の強度の問題があるので、新しく合板を張っていきます。
今度は90㎝×180㎝の板なので、簡単に痩せることもありません。

次の工程のルーフィング敷設まで1日で終わらせたかったのですが、残念ながら日が落ちてしまいました
このままにして夜雨が降ると雨漏りしてしまうので、ブルーシートで雨養生をしています
万が一夜雨が降ってもこれで安心です

次に下葺き材とも呼ばれるルーフィング(防水シート)を敷いていきます。
以前のルーフィングは紙製だったので長期間持つことはなく、野地板の隙間もあって破れやすいものでした。
今のルーフィングはかなり改良されて材質も強固なものが出ています。

弊社では特に軟質弾性プラスチックルーフィングと呼ばれるチャンピオンルーフィングという商品を使っています。
柔軟性のある樹脂シートを紙で挟んだもので、樹脂製なので簡単には破れず、柔軟性があるので施工も簡単です。
今一般的に使われている改質アスファルトルーフィングよりも軽量という点もメリットがある建材です。

屋根材を取り付けていきます
ルーフィングまで終われば屋根葺き替え工事は8割がた終わったといってもいいかと思います

工事が終了しました。だいぶ劣化していた瓦から新しいガルバリウム鋼板に変わり、見た目もきれいになりました。
美観と耐久性の向上、屋根材が軽くなったので耐震性も向上しています

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　〇今回の現場　松本市ってこんな街　

松本市は長野県のほぼ中央にあり、北アルプス、美ヶ原、上高地などの豊かな自然に囲まれた人口２３万人ほどの都市です。また国宝松本城を中心とした城下町の風情を残し、交通網、商業施設、教育機関、観光施設などがそろい、快適な都市機能も有しています。