2025年10月28日　更新

こんにちは、街の屋根やさん松本諏訪平店です。
「浴室が寒くて入るのが億劫」「リフォームで本当に暖かくなる？」――そんなお悩みに、断熱の“抜け道”である窓の見直しと、輻射熱までケアする遮熱シートを組み合わせた“あたたか設計”でお応えします。
今回はTOTOサザナ1616への交換に合わせ、窓を小さく＋断熱サッシ化＋サーモバリアで、冷えやすい塩尻市の冬でもほっと一息つける浴室へ。施工の流れを写真と一緒にわかりやすくお伝えします。

塩尻市｜“寒いお風呂”を根本から見直すポイント

• 窓が要注意：室内の熱は窓から逃げがち。浴室は特に影響が大きいので窓のサイズ・ガラス・サッシを最適化。

• 断熱と“遮熱”は別物：断熱材は伝導＋対流に強い。一方で**輻射熱（約75％）**は遮熱シートで反射させるのが効果的。

• 工程の順序が肝：導線養生→解体→窓→遮熱→組立→試運転。傷や汚れ、やり直しを防ぐ“段取り力”が仕上がりを左右。

📸搬入搬出導線の養生（安心の下準備）

まずはお家を守るところから。
玄関～廊下～脱衣室までの搬出入ルートに養生シートを連続敷きし、角や建具はコーナーパッドで保護します。
土足動線に切り替えることで、職人の靴の着脱ストレスを解消→作業効率UP。
同時に、埃の拡散防止のため養生テープで立ち上げを作り、廃材搬出時の擦り傷リスクをゼロに近づけます。
ここを丁寧にやるほど工期短縮と仕上がり品質が安定。小さな配慮が、大きな満足に直結します。

📸既存ユニットバスの解体（安全第一・計画的に）

1坪空間に最大2名体制。
給排水の止水・通電確認→分電盤表示→ガス機器の安全確認を済ませ、壁・天井・浴槽の順で躯体を傷めない解体を進めます。
躯体の腐食・結露跡・断熱欠損も同時にチェックし、後工程で補修。
廃材は2tトラック満載になりましたが、分別・飛散防止を徹底して屋外へ。
狭小空間ほど、工具の出し入れ位置・人の立ち位置まで決めておくと、事故を防いでスムーズに進みます。

📸窓の入れ替え（“熱の出口”を小さくする）

浴室の熱ロスはまず窓。
そこで開口をコンパクト化→断熱サッシへ交換。
単板ガラスからのアップデートで放熱面積を削減し、コールドドラフト（冷気の下降流）も抑えます。
外壁側は防水紙・胴縁・サイディングの納まりを設計値に合わせて復旧。
内側は新バスパネルと一体で断熱ラインを連続させます。
「ユニットを良くしても窓がそのまま」だと、体感の暖かさは半減。ここを押さえると、湯上がりの冷え戻りが明らかに違います。

📸遮熱シート“サーモバリア”敷設（輻射熱をブロック）

断熱材は伝導・対流には強いものの、輻射熱（赤外線）までは止めきれません。
体が感じる“じんわり冷える”正体の多くはこの輻射。
建物内の熱移動では輻射が約75％と言われ、ここに効くのがサーモバリアです。
構造は、エアキャップ状コアを純度99.9％のアルミ層でサンド。
アルミ面が熱線を反射し、浴室側の熱を外へ逃がさない／外の冷えを浴室に伝えにくい二方向の効果を発揮。
床・壁に貼り、継ぎ目は気密テープで連続化。ユニットバスの高断熱と組み合わせると、入室時のヒヤッが和らぎ、湯上がりのぬくもりが続くのを実感いただけます。
屋根や外壁に使えば夏場の熱の入りも弾く万能選手です。

📸ユニットバス組み立て（TOTOサザナ 1616）

解体・下地調整・遮熱が終わったら、メーカー認定の組立チームがサザナを施工。
床勾配や排水位置をミリ単位で合わせ, パネルは通り・水平・建付けを連携チェック。
当店は給水・給湯・排水・電気の接続を自社で担当し、循環金具の気密・アース・漏電まで最終確認。
サザナはやわらかクッション床・保温浴槽など、日々のお手入れと温かさに配慮した人気モデル。
窓×遮熱との相乗効果で、“入った瞬間”から体感が変わります。

📸完工（清掃→試運転→お引き渡し）

仕上げは微傷の有無・コーキングのエッジ・金物の指紋跡まで拭き上げ。
給湯・シャワーの温度安定・水量・排水の流れをチェックし、追い焚き・換気乾燥・照明も通電テスト。
最後に使い方のご説明と、冬場の上手な換気・結露対策のワンポイントをお伝えしてお引き渡しです。
「昨日までの寒さは何だったんだろう」と笑顔をいただける瞬間。これで**“冷えるお風呂”を卒業**です。

まとめ

“暖かいお風呂”の決め手は、機器の性能＋熱の逃げ道の制御。
今回はTOTOサザナの断熱性に、窓の小型化＋断熱サッシで放熱を抑え、さらにサーモバリアで輻射熱ロスまで対策しました。
導線養生から試運転までの丁寧な段取りで、工期1週間でも品質はしっかり。
塩尻市の冬でも入室時のヒヤッが和らぎ、湯上がりのぬくもりが続く浴室に生まれ変わりました。
寒さのお悩みは**現地での“寒さ診断”**が近道。住まいの条件に合わせて、最短・最適のプランをご提案します。

お客様の声と担当者より

🗣お客様の声
「冬は浴室のドアを開けるだけで冷気が流れ込んで、入るのがつらかったんです。
窓を小さくしただけでなく、遮熱の話を聞いて“そんな方法があるんだ”とびっくり。
完成後は入った瞬間の空気が柔らかい感じで、床のひんやりが全然違います。
湯上がりも冷え戻りが少なくて、家族の入浴時間が長くなりました。
毎日のことだから、思い切って良かったです。」

👷担当者よりひとこと
「浴室の寒さは窓・断熱欠損・輻射の三つ巴。
サザナの性能に、窓の最適化とサーモバリアを足すと“体感”が段違いです。
設計段階で“どこから熱が逃げるか”を絞り込み、断熱ラインの連続性を崩さない納まりを徹底しました。
塩尻市のように放射冷却が強い地域は、輻射対策が効くのでおすすめです。
点検や追い焚き配管の衛生メンテも、季節のタイミングでご相談ください。」

【地域コラム｜塩尻市×寒さと浴室】

塩尻市は内陸性気候で朝晩の冷え込みと放射冷却が強く、冬は外気温と室温のギャップが大きくなります。
浴室は家の端部に配置されがちで、外壁・換気・窓の影響をダイレクトに受けやすい空間。
“寒さ対策＝浴室本体の性能”だけでなく、窓の熱貫流を抑えること、そして輻射熱のやり取りを減らすことが体感差に直結します。
夏は西日・屋根からの熱を遮ると冷房効率が上がるので、サーモバリアは四季を通じて効くのも魅力。
ワインや観光が楽しい季節も、温かいお風呂があると暮らしの満足度が一段上がります。

無料点検のご案内とお問い合わせフォーム