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東大阪市にて銅の雨樋から雨が落ちてくるとの問い合わせがあり、いぶし瓦の屋根と雨樋の調査にお伺いしました。
更新日：2024年8月3日
東大阪市にて銅の雨樋から雨が落ちてくるとの問い合わせがありました。屋根も一緒にとの事でしたので、屋根と雨樋の調査にお伺いしました。
屋根はいぶし和瓦で、雨樋は銅の雨樋が使用されていました。いぶし瓦も銅の雨樋も高級な材料になるのですが、これが年数がたつと相性が悪く不具合がでている事がよくあります。
瓦の形状や雨の流れ方などいろいろな原因があるかと思われますが、銅に穴が空いてそこから雨が落ちてしまいます。
写真のように、瓦から流れてくる雨が一か所に集中して落ちるため銅の樋が薄くなり穴があくのだと思われます。
穴があいてしまうと樋の役割をせずにいろいろな所から雨が落ちてしまいますので、その下の屋根の雨漏りの原因にもなったりしますのでここまでになると交換が必要になってきます。
軒天にも雨が流れたあとなども見られました。ここまで流れると材木などの劣化にもなります。
屋根は割れなどもなく、瓦は40.50年も持つ丈夫な材料になりますので瓦はまだまだ大丈夫なのですが、そこに使用されているしっくいは劣化が見られました。
しっくいは美観や棟に使用されている瓦土を雨風などから守る役割をしますので、そろそろやり替えの時期かなと思われます。
中の土が見えているとこもあります。土が見えてくると雨を吸いこんで雨漏りの原因になったり、土が濡れた状態が続くと強度もおちてきたりします。
後はのし瓦のズレが見られました。のし瓦とは壁際などで使用される長方形の瓦になります。
写真では分かりにくいかもしれませんが、ズレが見られだすと地震などの揺れなどで瓦が落下することがよくあります。
今回の調査では雨樋の交換、しっくい、壁際ののし瓦の補修が必要とのご報告をさせていただきました。
屋根も異常があった場合に早期発見にこしたことはありませんので、もし気になられている事がありましたらお気軽にご連絡ください。
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