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四国中央市で大量雨漏り修理。原因の隅棟は木材から腐っており大工工事、板金工事、瓦工事で復旧とその他修繕。
四国中央市 その他の工事
【工事のきっかけ】
四国中央市にて行った、瓦屋根の無料点検の様子をご紹介します。
四国中央市で「家全体が古くなっていて雨漏りもしているので、屋根全体の点検をしてほしい」と依頼があり調査に伺いました。
お客さま宅は、雨漏りしている箇所もあり、屋根全体も古くなっている状態でしたが、今後の生活プランをお聞きして、特に傷んですぐに修繕必要な箇所、強風などで敷地外に飛散する可能性のある箇所、また小動物が侵入していると伺ったので、侵入経路の対策をお見積り、提案させていただきました。
基本情報
- 施工内容:その他の工事
- 施工期間:瓦8日 大工1日 板金1日
- 築年数:80年くらい
- 施工費用:¥792,000(税込)大工、板金工事含む
- 使用材料:鶴弥三角棟3枚 コーキング56本、シルガード20俵、ルーフィング、135㎜ビス110本
雨漏り箇所をお聞きし、屋根にあがり確認してみると、隅棟付近の瓦が全体的にズレ落ち、ボロボロになっていました。
また隅棟下の瓦は割れ、雨水が直接野地に落ちている状態でした。
手前の新しい瓦の屋根と、古い土瓦の屋根の取り合い近くになる複雑な屋根の一部での雨漏りでした。
瓦が劣化してからかなりの日数が経過していると思います。雨水の影響で土や野地板もかろうじて確認できるくらいに劣化してしまっていました。昔の建物なので今では瓦の下に使われている防水シートもありません。
以前トタンで応急処置していたのが確認できますが、上から流れてくる雨は、全部この穴に流れていってしまう状態でした。
これは隅棟の下の、隅木と梁の状態です。
瓦が割れ野地が痛み、長年雨水にさらされた結果、梁や、隅木も腐ってしまっていました。
本来なら、早く対処してここまで劣化してしまうのを防ぐのが一番です。
雨漏りを放っておくと家全体が劣化してしまい、余計に費用がかかってしまいます。
腐っている木材を使用することはできないので、隅木や梁の交換部分は大工さんにお願いしてもらう予定です。
家の中も雨漏り箇所が確認できたので、屋根と部屋内で調査しました。
ちょうどこのズレている瓦の列が、雨漏りの原因になっていることが確認できました。ここも瓦がずれてしまうと、下に雨をうける防水シートがないので、直接雨をうけてしまっていました。天井も雨染みが強く、家の中の木も傷んでいました。
増築したのでしょうか、古い屋根の軒が、手前の屋根の軒にかぶさる形になっています。
また手前の新しい瓦の屋根と、古い土瓦の屋根の取り合いには、板金で水路が作られており、瓦や水路の劣化で雨漏りを発生させる箇所になっていました。
なかなか大掛かりな修繕になりそうですが、修繕方法も千差万別でいろいろな案が出ると思います。
そのなかでも、営業、弊社の職人、大工さんや板金屋さん、そしてお客さまと相談し、ベストな修繕をできればと思います。
以上で調査は終了です。
今回、特に傷んですぐに修繕必要な箇所
強風などで敷地外に飛散する可能性のある箇所
小動物の侵入経路の対策
をお見積り、提案させていただきました。
屋根に上がり確認してみると、棟の熨斗が数枚、歯抜けになっていました。
下のほうを確認してみると、ズレ落ちた熨斗が瓦の上で止まっていました。強風がふけば今にも下に落ちそうです。
ラバーロック工法を行う上で、一番最初におこなう事、そして重要な点は、今の瓦の割れ、ズレを極力直し、適切な状態にしてからコーキングをしていくことです。
ズレたままの瓦をコーキングで接着しても。瓦の隙間は埋まらず、防水性は高まりません。
なのでこの現場も、一枚一枚瓦を突き上げ瓦の並びを揃える作業から入りました。
瓦の通りを揃えると同時に
負荷のかかる軒先にはビスを止めて補強しました。
今回は、一番軒先の唐草と、軒から三段目の瓦に115mmの瓦用ビスで野地にしっかりと固定しました。
これで軒先の瓦の地面に落ちることはないでしょう。
軒先のビス止め、瓦の突き上げが終わればいよいよコーキング止めです。
コーキングは、瓦の【肩】と呼ばれる、雨水の流れない左側の山部分に施工します。
これで雨水も流れますし、瓦同士もしっかり接着します。
まれに瓦全体をコーキングしている、屋根を見ますが、あれでは雨水がダムになってしまい、逆に雨漏りを呼んでしまいます
ラバーロック工法は、単純な作業ですが、屋根の事を理解している、適切な業者に施工してもらう事が重要です。
棟も、雁ぶり、熨斗、大面と雨の排出を考え、コーキング止めしました。
写真でも、棟の通り、瓦の並びがキレイに揃っていることが確認できると思います。
これにて工事は完了です。
今回はラバーロック工法という既存の古い瓦を使った工事なので数十年保てるという工事ではありませんが、これでしばらくは強風時にも安心してすごせると思います。
ラバーロック工法は、単純な作業ですが、屋根の事を理解している、適切な業者に施工してもらう事が重要です。
実施する場合は作業内容、リスク説明、金額等におかしな点がないか確認したうえでお決めください。
ラバーロックに関する記事を載せておきます。
地震と強風に強くなる!?瓦屋根のラバーロック工法のメリットとデメリット
丸い赤色の部分、白い漆喰がはがれ落ち、土がむき出しになっています。この屋根は棒漆喰仕上げなので、通常の屋根に使用されている袖瓦ではなく、普通の地瓦が使用されています。漆喰がのき土がむき出しになっていると、その隙間から雨水が侵入してしまうようになってしまいます。
土が見えている部分に、モルダインという漆喰用の接着材を塗布後、屋根用の漆喰を塗り仕上げています。
漆喰は見た目以上に重いので、写真のようなあて木がないと重さで垂れたきてしまいます。
今回も当て木をビスで固定して作業しました。
本来ならプロの左官屋さんの仕事なのですが、コスト面と屋根修理の作業を考慮し一緒に作業させていただきました。実際に作業してみると、改めて左官屋さんの仕上がりはすごいなと実感しましたが、丁寧に作業しました!
ある程度漆喰が乾いたら、あて木を外し、下側を鏝で仕上げたら、棒漆喰の施工が完了です。部分的な補修でしたが、キレイに仕上がったと思います。
次は、倒れて落ちかけた隅棟の鬼瓦です。
鬼瓦は銅線で引っ張って固定しているのですが、銅線も切れ、今にも落ちてもおかしくない状態でした。
新たに銅線をとりなおすために、一度部分的に隅棟を壊します。
新たに銅線をとりなおし、壊した部分を復旧していきます。
復旧が完了したら、鬼瓦の周りにはコーキングと漆喰で巻き頑丈に補強しました。
これにて作業完了です!
美しく頑丈に、隅棟がよみがえりました。
屋根やさん、大工さん、板金屋さんと、日程と工事の段取りがついたので、いよいよ作業に取り掛かっていきます。
隅棟付近の瓦が全体的にズレ落ち、ボロボロになっていました。
また隅棟下の瓦は割れ、雨水が直接野地に落ちている状態でした。
手前の新しい瓦の屋根と、古い土瓦の屋根の取り合い近くになる複雑な屋根の一部での雨漏りでした。
話あった結果、隅木を短くし、新たに同じ形で谷板金を施工するという形にきまりました。
まずは屋根にのった瓦と大量の土を撤去していきます。
昔の釘打ちではなく、土で瓦を固定する土葺きという施工方法なので大量の土が出てきます。
慎重に作業しないと板を踏み抜く恐れがあるので慎重に作業しました。
これくらいの面積ですが、土のう袋に軽く30袋はできたと思います。
この日は、かなり気温が高くハードな作業になりました。
土をのけ、傷んだバラ板を撤去すると垂木が見えてきました。
雨漏りの原因の一つとなっていた壁と板金の隙間にも、コーキングをします。
軒下になるので修繕後は普通の雨なら、侵入してきませんが、風が吹き込んだ場合を想定し、念のために予防しておきます。
埃や土をキレイに掃除したら、大工さんにバトンタッチです。
大工さんの作業が終わりました。腐っていた隅木は途中でカットし、両サイドを挟みこむようにして隅木を補強。
垂木もやり替え、コンパネを張り、頑丈な屋根地が完成しました。
大工さん、ありがとうございました。
野地が完成したので、防水シートとなる、アスファルトルーフィングを張っていきます。
防水シートを張ったので、次は板金屋さんに、新しく板金を入れてもらいます。
画像は雨水を流す予想図です。この流れに板金の勾配をとってもらい施工してもらう予定です。
完成が楽しみですね!
板金屋さんが中谷の板金を施工してくれたので、いよいよ瓦を復旧していきます。
以前の板金は鉄製で錆により一部劣化していましたが、今回の板金はより耐久性の高いガルバリウム鋼板の板金となります。
屋根全体の瓦がズレ落ちていたので、できる限り突き上げし、瓦の並びを揃えてからの作業になります。
ボロボロだった下地もやり替え、しっかりとした下地で復旧作業していきました。
地瓦の復旧が終わりました。丸ぶせを施工していきます。丸ぶせの隣には瓦を何枚も重ねた千枚と言われる納めかたをしています。何枚も重なっているので重厚さがありますが、その重なりの分、瓦の勾配も緩くなるので雨水の逆流の危険性が伴います。
勾配を考え、枚数を調整し納めました。
今回は隅棟も鬼を立て、熨斗を数段重ねた隅棟から、三角の雁ぶり瓦で納める方法に変更しました。丸ぶせと三角雁ぶりがぶつかる悩める箇所でしたが、無事納まりました。
施工前の画像と比べると、シンプルでスッキリとしています。近年では予算の都合や、見た目などで、棟を積まないシンプルな工法も選ばれています。
全ての瓦の復旧が終わりました。
手前の新しい瓦の屋根と、古い土瓦の屋根の取り合い近くになる複雑な屋根でしたがお互いの軒瓦を1段減らしました。
両方の屋根から流れる大量の雨水もしっかり受け止め排水するようになっています。
工事前は瓦がズレ落ち、その隙間から雨水も入ってきていましたが、突き上げし並びを揃えたのでその心配もありません。
傷んだ隅木や下地から修復する大掛かりな工事になりましたが、無事美しい日本瓦の屋根によみがえりました。
瓦の撤去から、大工工事、板金工事、瓦の復旧までこの工事箇所で約4日ほどの作業になりました。
今回街の屋根やさん新居浜中央店をご指名いただきありがとうございました。
これで雨漏りの心配もなく安心して過ごせると思います。
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