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〇この現場の山形村ってこんな街

長野県のほぼ中央部、松本市の南西に位置する人口8500人ほどの里山です。村の西部は集落と山地、東部には広大な農地が広がります。村の特産品の長芋やそば、ネギ、リンゴ、ブルーベリーなどは広く知られています。

施工前の屋根の状態です。

スレートの寿命は20年～30年と言われています。このお家は築30年なのでスレート自体は寿命に入っています。
スレートは塗装することでそれ自体の防水性を維持するのですが、この屋根の塗膜の防水効果はほとんどないかと思います。
水を吸いやすくなっているのでコケも発生しやすくなっています。

棟板金が外れかかっていました。

棟板金は下地木材のヌキに釘止めされていますが、長年の風雨で下地のヌキが腐食してしまい、釘が効かなくなって、風であおられて外れかかっていました。

強風で棟板金が外れて飛んでしまったという事故はたびたび聞きます。
危険な状態でした。

スレートは表面を塗装することで防水していますが、断面（小口　こぐち）は塗料があまり乗っていません。水を吸いやすくなっています。
スレートの劣化はこの小口から始まります。
特に軒先は一番水が流れてくるところなので、ボロボロになっていることが多いです。

工事が始まりました。

まずは棟板金、ヌキ、雪止め金具などを撤去します、

カバー工法の場合、出る廃材はこの3つしかありません。

スレートに直接ルーフィングを敷いていきます。
軒先から上に向かって１０ｃｍほど重ねて敷きます。万が一ルーフィングに水が回っても上から重なっているので、重なりから水が入ることはありません。
また、10ｃｍの重なりがあるので隙間がなくそこからも水が入ることはありません。

軒先に唐草（スターター）を取り付けます。

これはスレートの小口をカバーするとともに、屋根材を取り付ける下地の目的もある板金です。

棟の施工です。勾配方向の違う屋根がぶつかるところに棟があります。

ここは既存の棟を撤去しないと新たに取り付けできないので撤去してからの取り付けになります。
下地には通常木材を使うのですが、腐食の心配があるので弊社では樹脂製の下地材を使用します。

屋根材本体を取り付けます。

今回使用した屋根材は、ニチハ株式会社の横暖ルーフプレミアムSです。
横暖ルーフのメリットは
・ウレタンの断熱材が12㎜入っているので断熱性と防音性が高い
・フッ素樹脂塗料を塗装しているので高耐久（塗膜20年保証）
・1㎡あたり4.5㎏ほどなので軽量で建物への負荷が少ない
などがあげられます。

工事が終わりました。

20年はメンテナンスの心配がない高耐久の屋根になりました。
金属屋根の一番のデメリットだった雨音がうるさい問題も、断熱材の効果で軽減されます。

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