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新居浜市でコロニアルが落下した現場、カレッセのカバー葺きを提案、実施しスッキリとした屋根になりました。
新居浜市 屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
【工事のきっかけ】
「これが屋根から落ちてた。」と事務所へ直接来られました。カラーベストの破片でした。
雨漏りすると不安なので職人とすぐに点検へ。
雨漏りの心配はなくシールで接着し応急処置。
築年数的にはそろそろ葺き替え時期、カバー葺きに興味をもたれお見積りをしました。
色は過去に施工した現場の確認と酸化マグネシウムでより錆びにくくということでイブシ色。
アンテナも壁に取り付けてスッキリ仕上りになりました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
- 施工期間:4日(足場、太陽光撤去は除く)
- 築年数:約30年
- 施工費用:¥1,518,000(足場、アンテナ工事込み)太陽光は別
- 使用材料:カレッセ遮熱 いぶし色 粘着性改質アスファルトルーフィング
皆さんこんにちは、街の屋根やさん新居浜中央店です。
本日は新居浜市のお客様の屋根になります。
お客様から事務所に来られ「屋根から瓦の破片が落ちてきて、屋根を見てもらえるか。」とのことでした。
落ちてきた破片も持参していただいていたので事務所内で様々な情報を交換しました。
屋根カバー工法のことも知っていたので合わせて検討したいが、とにかく応急処置をということで午後からお伺いしました。
お客様が持ってこられた破片です。これはカラーベスト屋根材ですね。
一般的には「コロニアル」というシリーズが多いと思います。カラーベストはセメント素材の屋根材で厚さは5.2㎜と薄い屋根材です。陶器の瓦に比べて重さが半分くらいかつ初期費用が安いのが特徴です。持ちとしては10年おきの塗装で約30年くらいです。
材質としては、安価で高い耐久性をもつアスベスト(石綿)が含まれていましたが、発がん物質として問題視され今ではアスベストを含んでいない屋根材となりました。2006年9月以降はノンアスベスト商材のみの製造となりましたが、それ以前はアスベストが含有されている可能性があります。
これを読まれた方も1度、自分の家の屋根の種類を見たり、図面で確認するのもいいかもしれませんね。
お客様の家は平成10年くらいとおっしゃってたので1998年くらいですね。ちなみにコロニアルでした。
お客様が持ってきた破片は左上に加工された縁切りと斜めに走った塗装の分かれ目がありました。
おそらく寄棟屋根の尾(斜め部分の棟)の端くらいかと。
右写真にコロニアルの見本がありますがそのままの状態で葺ける場合は右上、左上に斜めに縁切りが元々入ってます。ただし黄色線みたいにカットしなければならない場合、赤線のように縁切りカットを加える必要があります。
縁切りがないと吹き込んだ雨水が横走りしてしまいます。加工する場所のほとんどは屋根面の両端に当たります。横走りが原因で雨漏りを起こす場合もあります。
ただし、縁切り部分は施工後は上の屋根材や棟板金に隠れるので見えなくなります。
・関連ページ
アスベスト屋根材の見分け方と解決方法。
当社は安全面も考え、総二階屋根は職人を連れてお伺いさせていただきます。
(営業車ではしごが積めない・・・のもありますが・・・)
今日は午後から時間が取れる職人さんとともに現場へ。
予想通り尾の端でした。太陽光がありましたがギリギリ差し替え可能でしたので応急処置として2枚差し替えました。
太陽光下じゃなくてよかった。
お客様も「とりあえず一安心、よかった~」と喜ばれました。
屋根を全体的に見て回ると部分割れしている箇所が何か所か見られました。日の当たりにくい北面は苔が生えて滑りやすいのであまり近づいていませんが。
このような小さい破片はいつ飛んだり、落ちたりするかと思うと不安になりますね。
塗装は15年前くらい、築年数も30年近く、そろそろ葺き替え時期ですね。
お客様がカバー工法を検討されていたので屋根の寸法など必要事項を確認しました。
カバー工法は既存屋根材を撤去せずに、そのまま新しい屋根材を取り付けます。材質は主に横葺きの金属屋根材が多いかと。
メリットは
・既存屋根の撤去処分費用が浮く
・施工期間の短縮
デメリットは
・瓦屋根などは施工出来ない。
・アスベスト商材は残っている
などです。
またカバー工法で特に確認しておきたいことは
・屋根下地の状態
・軒先と樋状況
の2つです。私たちも回数をこなして事前調査で大事なことと認識しました。
屋根下地状態は今の下地か問題ないかどうかを調べます。事前調査時はコロニアルは外せないので主に屋根裏から屋根地状態
を確認させていただきます。
元々のコロニアルはそのままですが、カバー屋根材も元の屋根地にビスが効く前提です。ビズが効かないと…軽い屋根材は飛んでいくかもしれません。雨漏りがひどく、築年数がかなり古い場合はカバー工法をおススメ出来ない場合があります。
軒と樋状況は写真を参考にしてください。カバー葺きの金属屋根の軒先素材はコロニアルの軒先にキャップみたいに挟み込みます。そこから本体の屋根材を噛み込ましながら取り付けるので1.5~2cmほど軒先が外に伸び高さも僅かながら上がります。
樋は元の屋根材に合わせて取付ているので、屋根形状や勾配、樋の取り付け位置次第ではカバー葺完了後に雨が受けきれず樋から雨水が越すオーバーフローという現象が起きてしまいます。
私たちはカバー葺き検討の場合は1度軒先水切を嵌めてみて既存の樋がそのままで問題ないかチェックさせていただきます。
リスクがありそうな場合は調査後にご説明させていただきます。
今日の現場は大丈夫そうでした。
以上で屋根の調査と応急処置が終わりました。
差替え出来る場所で、すぐに対応出来、お客様も私たちもホッとしました。
カバー葺きのカタログや見本をお渡しし、本日は終了です。
お世話になっている足場屋さんもお時間とれたので現場調査していただきました。
太陽光はお客様が設置した会社にご連絡していただけると言うことなので、
御見積作成に取り掛かります。
引き続き誠実な対応でお客様と接していくよう心掛けます。
施工前の状況です。南と西面には太陽光が設置されていました。お客様の現状の電気使用頻度と今後の再設置にかかるコスパを考慮して太陽光は撤去することになりました。
前日に撤去してもらい、架台金具の付いていたところにテープをしています。
今回の屋根はアスベスト商材の可能性があるため
防塵マスクを準備します。
コロニアルはアスベストレベル3の屋根形成剤にあたります。
基本は割れたり破損させない限り飛散することはありませんが
人体の悪影響が問題視されている今の時代は必須です。
ただし締め付けられて息苦しいのが本音・・・
棟板金を取り除けます。
カバー葺きは既存屋根材を除けずにとは言いましたが、厳密には棟板金は取り除けます。
ルーフィング(防水シート)や新しい屋根材を貼るうえでまずは凹凸が無い状態にしなければなりません。
コロニアルの棟は板金の下に笠木という板があります。大体幅90㎜の厚さ18㎜位の板になります。
屋根材を施工した後に笠木と屋根板を固定します。
固定した笠木に板金を固定しています。
棟部分は換気棟が付いていて、元々屋根板の天辺にあえて空洞を作っています。
屋根裏にはとても暑く、温かい空気は屋根の天辺に向かって上昇するので
棟に換気口を設けています。
*すべての家にあるわけではありません。
アンテナの足元の錆が思ったよりひどくなっていたので
お客様に報告、壁にアンテナ設置をこの機会にすることにしました。
板金がとれました。
尾(斜めの棟、隅棟)は屋根材がちゃんと縁切りされています。
寄棟屋根は通常4面で尾は傾斜に沿って屋根面が異なります。
その為瓦加工をすることになりますが、この部分で上の屋根材の先端が
下の屋根材に受けていないと雨漏りが発生します。
しっかりと上の屋根材が下の屋根材に流れるように縁切りを行うのが今は定着しています。
関連ページ
屋根の内部の構造ってどうなっているの?
ルーフィングを貼り付けていきます。
カバー葺きの多くは片面が粘着テープになっているルーフィング
を使用します。
粘着テープのフィルムを剝がしながらするので2人でも中々大変です。
尾は屋根面を越してある程度被せます。
屋根全体をルーフィングで覆いました。
これで雨養生は問題ありません。
次は地伏せ作業に入ります。
今回カバー葺きに用いる金属屋根材は
太平産業さんのカレッセ遮熱です。
噛み込み式の施工と継ぎ目に大きめのジョイントパーツを入れ雨水の侵入を
極限まで抑えています。
また。厚い断熱材は用いず耐熱シートと空気層で熱の通り道を確保、
屋根面に接触部分を抑え、遮熱カットの表面と合わせ熱よ屋根板に伝わらせない
作りになっています。
色は全4色、特にいぶし色は酸化マグネシウムが含まれ他3色よりも対錆に強いのが特徴です。
外観色味で合わすことも多いですが、加工が多い寄棟屋根とかはおススメです。
正面と側面から見た写真です。
本体同士は噛み込ませて引っかけるように固定します。
雨が吹き込んでも奥まで行かない仕組みです。
ビスは噛み込み部分の上部分なので、吹降りによる釘穴への雨水侵入も
塞ぐことができます。
軒先を取り付けます。
軒先は先端のコロニアルに噛み込ませるように嵌めて固定できます。
風で軒先が受ける負荷を抑えられます。
ただし、コロニアルの先端に噛み込ますので軒先が15~20㎜位前に高さが15㎜位あがります。
場合によっては既存の樋では受けきれなくなる可能性があります。
地伏せは右から左へ施工していきます。
1枚が2400㎜と長い部材なので1枚に5~6本のビスを留めます。
継ぎ目部分にはジョイントパーツを入れます。
真ん中にスポンジが付いているので、中央部をそこに合わせます。
ジョイントも本体と同じくしたのカレッセに引っかけるので、雨水が侵入しても
下のカレッセに流れるようになります。
本体にジョイントが付いている屋根材もあるので、その分手間になると思いますが
継ぎ目の受としては大きく、施工すると隠れるので仕上りが綺麗に見えます。
ジョイント上にビスを打たないようにだけ気をつけます。
寄棟の尾(隅棟)部分は板金ばさみで加工します。
上の屋根材の先端が下の屋根材の先端に受けるように
縁切りはきちんと行います。
換気棟は開口部周りに立ち上げ部材を取り付けてから棟際の地伏せを行います。
寄棟4面の地伏せが終わりました。
大きさは屋根坪33坪でここまで職人2人で2日の作業です。
壁際などの取り合いがないのでシンプルに施工が出来ます。
次回はラスト、棟を取り付けます。
棟で使用する部材は、防水シーラーと防腐処理済の棟木、カレッセ丸棟です。
棟板金を尾(隅棟)の芯(真ん中)に天辺が来るような幅に合わせて印をつけます。
印に沿って防水シーラーを取付、その上に棟木を取り付けます。
棟木を留めるビスはカレッセ本体のビスを留める部分に沿った位置に留めます。
丸棟を軒先から取り付けていきます。
棟や、尾の先端は棟巴、隅巴と言って先端や両端を包み込む形状に
なっています。
棟同士の接続は50㎜以上被せて雨水を継ぎ目から侵入しないようにします。
尾の場合は下の方になる丸棟の両端を被せる分加工して差し込みやすくします。
被せる部分はコーキング(接着剤)を付けます。
ここでは
・雨水侵入防止
・強風による飛散防止
に役立ちます。
差し込んだ後は、側面にから棟木にビスを打って固定します。
寄棟には三又を使用します。
三又は棟と尾の継ぎ目になる部分を言います。
シンプルな寄棟屋根では2か所三又部分が存在します。
カレッセの三又は2.5~4寸用と4.5~6寸用があります。
棟は防水シーラーは棟木の外側に付けます(見にくくてすいません。)
最後に換気棟を取り付けます。
換気口なので普通の丸棟と段差があるので
中々力が要ります。1人が押して、1人がビス打ちする感じです。
換気棟の取付が終わりました。
コロニアルからカレッセのカバー葺きが終わりました。
屋根も綺麗にシンプルになりました。
カレッセはカバーがメインなのでリフォームでも
塗装保証15年、穴あき保証25年あります。
ただし太陽光設置で人工的な穴あけ、鋼板が向いていない塩害地域では
保証対象外になります。
この後、アンテナを取り替えて、足場解体が終わり作業終了です。
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