初回点検の様子

谷樋は２階の屋根に１箇所。
ちょうどその谷樋の下のお部屋が今回雨漏りしていました。

お客様に許可を頂き屋根に上ります。

２階の屋根の様子

銅製の谷樋板金が入っていて、その水下側に穴あきを発見しました。

水がしたたり落ちる箇所が茶色っぽく変色しています。
その他の部分は緑色をしていて、これが本来の色となります。
銅製品が緑色に変化することを緑青（ろくしょう）と言います。
これは銅が酸化して生成されるサビで、銅の表面に皮膜をつくり腐食を防ぐ効果があります。

酸性雨が瓦の釉薬を溶かし、あるいは酸性雨そのものが緑青（ろくしょう）を洗い流してしまい銅の腐食を進行させてしまったのでしょう。

室内側　天井の雨漏りによるシミ

室内側に悲しいシミが見られます。
補修は難しいので気になるようであれば天井板の交換を行います。

今回は雨漏りが直ればシミは気にしないとの事でした。

工事開始！

谷樋板金周辺の瓦のおさまり

谷樋は両サイドに立ち上がりがあります。
これは沢山の水が流れてもオーバーフロー（水が乗り越える）しないためで、3㎝から4㎝ほどの立ち上がりとなっています。

瓦はこの谷樋板金に覆いかぶさるかたちで施工されていて、谷樋を交換する際には周辺の瓦をいったん取り外します。（のちほど再利用します）
この瓦が覆いかぶさる理由は、立ち上がりに近い部分で納めてしまうと、風などで雨水が立ち上がりを乗り越えてしまうからです。
なるべく水は谷樋の中心部分を流れるようにして、リスクを減らさなければなりません。
しかし覆いかぶさる部分が大き過ぎると枯れ葉などのごみを堆積しやすくなります。
水の流れを妨げてしまっては本末転倒ですからね！
一般的には谷樋の立ち上がりから中心のまでの半分かぶる位が理想なんですよ。

目視できる露出部分は小さく、交換後の変化をあまり実感できないのがこの工事の唯一の弱点でしょうか。

谷樋板金の交換

左は瓦を取り除いた写真です。
色の違いで水の流れが分かりますよね！
緑青（ろくしょう）が無くなっている箇所は、現状穴が空いていなくても表面はとても薄くなっているので、いずれは穴が空いてしまいます。
１箇所でも穴あきが発見された場合は、思い切って交換工事をご検討くださいね！

今回は「ガルバニウム鋼板製」の谷樋へ交換致しました。
ステンレス製の谷樋もございますが、価格がガルバリウム鋼板の約1.5倍～2倍ほどとなっています。（鋼板の厚みによって変わります）

工事完了後です！
やはりパッと見は分かりずらいですね・・・汗

まして地上からですと全く分かりませんよね。

街の屋根やさん　豊橋店では施工中・施工後の写真をお見せしています。
特に隠れてしまう部分は不安もあると思いますので。

今回の費用は・・・

【工事費用】
谷樋の長さ：約5.0m　
ガルバリウム鋼板製を使用
￥77，000(諸経費・税込)

立地条件や谷樋の長さ・材質・厚み、棟が絡む等々、条件によって変わりますが参考にしてみてくださいね！

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