ドレンや配管の不具合で漏水したマンション

2階ドレン廻りのシーリングが切れ、漏水して内部鉄筋の錆びも起きているようです。
RC（鉄筋コンクリート）造の建物は、漏水すると内部の鉄筋が錆び、コンクリートがひび割れる「爆裂」という症状にも繋がります。
マンションの耐久性・強度にも影響を及ぼしますので、漏水は早めに補修しましょう。
▶RC造建物は雨漏りが最大の弱点！適切なメンテナンスで雨漏りを防ぎましょう

また、配管の漏水箇所には90度エルボが使われていました。
エルボとは配管の曲がり部分に取り付けられるパーツで、90度・45度・180度など角度の規格があります。
こちらの配管は屋上からの大量の雨水を流す為、水の勢いがかなり強くなります。
90度エルボでは内部で雨水の跳ね返りが起きているようで、配管の漏水の一因になっていると見られました。
跳ね返りを軽減する為、45度エルボに交換するようにご提案しました。
▶雨樋の種類と素材を解説！交換・修理時に確認したい雨樋基礎知識

ドレン廻りのシーリング補修と配管交換工事

既存のエルボとドレンを外します

まずは既存の90度エルボと排水ドレンを撤去しました。
撤去して見ると、排水ドレンと塩ビ配管が接着されていませんでした。
水流の衝撃逃しのために故意に接着していないのかもしれませんが、今回の漏水の一因になっていた可能性もあります。

ドレン廻りの隙間にシリコン補修

2階廊下の側溝にもひび割れができていた為、ドレン周辺と同様にシリコンを打設しておきました。
こういったひび割れもコンクリートへの漏水原因になり、内部の鉄骨が錆びて被害が拡大する原因になります。
ひび割れを予防するには防水メンテナンスが必要ですが、こちらのマンションは大規模修繕を控えているという事で、今回は補修のみ行っておきました。
【参考】防水工事は陸屋根・ベランダ・バルコニーに必須のメンテナンスです

45度エルボの取り付け

90度エルボを45度エルボに交換して取り付けました。
エルボ以外にも、周辺の雨水配管を交換しました。

工事前は、上から落ちてきた大量の雨水が90度エルボの部分で跳ね返って漏水していました。
エルボの角度を変えたことで、大量の雨水でもスムーズに排水できるようになりました。
どちらの角度が排水性が良いかは一目瞭然ですね。
これで内部で水が跳ね返る事もなくなり、配管で起きていた漏水も解消されました。

入隅のひび割れにもコーキング打設

角の入隅（いりすみ）にもひび割れが散見されたため、上から塗装ができる変成シリコンを打っておきました。
こちらは乾いている面だった為、通常の変成シリコンを使っています。
【参考】屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

マンションの漏水修理が完了しました！

熊本市中央区のマンションにて、ドレンや配管の漏水修理が完了しました！
担当者様に工事完了報告を行った所、「工事内容も分かりやすくて完璧です。ありがとうございました！」とお喜びいただけました。
当店ではマンションやアパートなどの集合住宅の漏水修理も行っておりますので、お悩み・ご相談がある場合はお気軽にご相談くださいね。
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