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四国中央市の解体現場のいぶし瓦。軒先の修復作業の事前点検を行いました。
更新日:2024年4月27日
みなさんこんにちは。街の屋根屋さん新居浜中央店の合田です。今回の現場は解体現場です。
軒先瓦を復旧してほしいと大工さんから依頼がありました。
連絡を受け、足場設置段階で1度現地調査をお願いしたいということです。
数日後、足場付いたので調査に来ました。
一定区間軒先瓦が無いいぶし瓦の建物です。
復旧箇所の軒先瓦の確認です。
軒瓦が無い部分は24枚ありました。
2段目のいぶし瓦に水切りではない板金の残骸。
どうやら解体前の建物は中谷で繋がっていたようです。
そして解体で残すべきこの部分の軒瓦も撤去してしまったということ。中谷とは異なる屋根面の軒先同士が近く、樋が設置できない場合
軒先間を樋の代わりに板金を設置し両軒先からの雨を拾う部分になります。
ただし板金を固定する釘は瓦の下の板に止めてあるので板金を撤去するには1~2段分の瓦を取り除けることが多いです。2段取りのけないと除けれない板金を切って部分的に残している状態ですね。
下は新しい縦葺き板金が施工されているので合板敷いたりして養生が必要です。
軒瓦の立ち上げを確認します。
瓦の多くは軒先部分に屋根板から30㎜~40㎜程度の立ち上げが必要です。
軒先の瓦は屋根板の面から60㎜~75㎜程外に出します。屋根板に近いと軒瓦の雨が瓦の内側に舞い込み屋根板を濡らしてします恐れがあります。軒瓦が屋根板の外に出る分、軒先の屋根板に立ち上げをしないと瓦が落ち込みます。
ただし、軒部分の立ち上げを上げすぎると逆勾配になります。
逆勾配とは屋根の傾斜と逆向きに瓦の傾斜が付くことです。
瓦は屋根の傾斜に沿って軒先の樋に雨を流しますが勾配が屋根傾斜と逆向きになるとそこで雨は屋根の内側に流れるので結果雨漏りに繋がります。残っている軒瓦を確認すると、プラスチック面戸と桟木で立ち上げしているのでそれに
合わせます。
いぶし瓦は左から右へ葺いていきます。
板金が付いていた軒先の右端部分は軒瓦は施工してあるものの
瓦加工しています。復旧は真っすぐな軒になるのでこの瓦も交換が
必要です。
軒先の確認はこれで終わりです。
軒先から2段は釘留めしたいので3段取りのけして板金を撤去、軒先に防水シートを貼って復旧していきます。軒先の屋根板も結構古くなっているのでバラ板も用意しておこう。
次に瓦の種類とサイズチェックです。
いぶし瓦は表面の艶や手触りで淡路いぶしで合わせられそうです。次にサイズです。幅が8.25寸~8.3寸 流れが7.4寸くらいなので
58枚判が
一番近いかと思います。
和型は〇〇枚判といった感じで種類や大きさが異なります。標準は53枚判です。1坪の範囲で使う瓦が53枚という基準です。寸法は幅8.8寸、流れ7.8寸となります。数字が大きくなると1坪に使う枚数が増えるので幅、流れ寸法は小さくなります。昔は色んな所で瓦を造っていたので現場によってサイズが異なります。
他、全体的に確認すると1階部分で地瓦の破損、葺止の崩れがありました。
地瓦の予備はあるのでそれを使用させていただきます。
調査が完了しました。
軒は3段取りのけして、板金撤去からの復旧、破損瓦は変えて、葺止め復旧の補修で御見積いたしました。
ただ、
58枚判は施工現場や採用率が低いので、発注から到着まで時間がかかります。葺止めは復旧後板金を巻き、外壁を取り付けるので瓦到着からの復旧までに日数がかかる場合は大工さんの方で整えることで打ち合わせました。
瓦の種類やサイズによって、在庫がすぐ手に入るもの、受注生産になるもの、廃版で近しいもので代用するもの色々あります。間違ったものを発注したり準備しないように事前調査でしっかり確認いたします。屋根で困ったこと、気になることがあれば街の屋根屋さん新居浜中央店にお気軽にご相談ください。0120-32-6886ご相談、点検、御見積は無料です。メールでの問い合わせはこちらです。屋根工事のご依頼・ご相談が初めての方
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四国中央市で建物解体後の軒部分をいぶし瓦で復旧作業を実施しました。
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