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諏訪市屋根リフォーム:太陽光パネルがある屋根の葺き替え工事を写真で詳しく解説
【工事のきっかけ】
瓦の点検のお問い合わせがあり調査に伺いました。瓦自体にも、瓦をめくった下地も特に問題はありませんでしたが、屋根を軽くしたいというご要望で、金属屋根の横暖ルーフに葺き替えることになりました。
屋根を替えたいとは思っていらっしゃったようですが、太陽光パネルが乗っていたので躊躇していたそうです。街の屋根やさん松本諏訪平店では太陽光パネルが乗った屋根の工事を何件も行っています。パネルが乗っているので屋根工事をどうしようかと思っている方は一度ご相談ください。
基本情報
- 使用材料:ニチハ株式会社
横暖ルーフプレミアムS
グリーン
諏訪市で屋根工事を行いました。
太陽光パネルが乗った瓦屋根で、瓦自体に目立った損傷はなかったのですが、屋根を軽くしたいというご要望で葺き替えることになりました。
瓦の重さは1㎡あたりおよそ60㎏、153㎡の屋根だったので約9200㎏(9.2t)の瓦が乗っていたことになります。今回はこの屋根をニチハ株式会社の横暖ルーフに葺き替えました。ガルバリウム鋼板製で断熱材が裏張りされている屋根材です。この屋根材の1㎡あたり重量は約5㎏、153㎡の屋根に乗せると765㎏です。葺き替えの場合は後でご紹介する野地板(1820×910×12㎜構造用合板)を新たに敷設します。ルーフィング(防水シート)も新しいものに替えます。こういった副資材を入れても、構造用合板が約1000㎏、ルーフィングが110㎏なので、1875㎏(1.88t)と5分の1の重さになります。耐震性が格段に上がり、メリットの多い工事です。
今回は太陽光パネルが乗っていたのでその脱着も行いました。パネルの脱着も含めて工事の様子をご紹介します。
街の屋根やさん松本諏訪平店では屋根工事に関して有資格のスタッフが担当させていただき、屋根の劣化症状やお悩み、お困りごとに対して適切なご提案をさせていただきます。屋根に不安、悩み、お困りごとがある方、一度ご相談ください。お問い合わせは下の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
〇現場の諏訪市ってこんな街
長野県のほぼ中央に位置する人口5万人の都市です。諏訪湖や霧ケ峰高原、諏訪大社や高島城と自然と歴史が豊かな街です。諏訪湖畔には温泉が湧き上諏訪温泉として知られています。もの作りも盛んで東洋のスイスとも呼ばれています。
工事前の屋根の様子です。
瓦自体に割れやずれなどはなく、問題はありませんでした。
屋根は片流れ屋根以外、棟(むね)という勾配が違う屋根がぶつかる部分があります。瓦の場合屋根材に曲線があります。曲線の上に棟瓦という直線の瓦をのせるのでどうしても隙間ができてしまいます。その隙間を漆喰やモルタルで埋めるのですが、ここが剥がれたり割れたりするのが瓦屋根の劣化症状の一つです。ただ今回の屋根はその劣化もありませんでした。
太陽光パネルがこのように乗っています。配線のカバーが紫外線や風雨の影響で割れて線が露出していました。いったん太陽光パネルを外し、屋根工事が終わったら元に戻しますが、その際にこのカバーも新しいものに交換します。
数枚瓦を剥がして瓦の下のルーフィング(防水シート)と下地の野地板も確認しました。瓦の下のルーフィングは破れていたり穴が開いていることが多いのですが、今回めくった瓦の下のルーフィングは多少穴が開いているところもありましたが、状態はいいほうでした。ただ防水性となると疑問が残ります。
以上が施工前の瓦の状態でした。概ね状態は良く瓦の劣化という目で見ればまだまだ十分利用できる瓦でしたが、冒頭申し上げた通り、屋根を軽くして耐震性向上という理由であれば、軽い金属屋根に葺き替えることにメリットしかない工事です。
工事の様子です。まず太陽光パネルを外していきます。太陽光パネルはもちろん屋根工事が終わればそのまま元に戻すので、足場で組んだステージで屋根工事が終わるまで保管しておきます。また架台(屋根に横についている長い金具)も再利用するので保管しておきます。ただ、架台を屋根に止めるつかみという金具(屋根に縦についている短い金具)は瓦屋根用のもので再利用ができなかったので、新しい屋根材に合う金具を用意しました。
瓦を撤去していきます。
瓦はひっかけ葺きと言って、桟木(さんぎ 瓦桟 かわらざん ともいう)に引っ掛けて止めます。持ち上げれば簡単に外れるのですが、冒頭申し上げた通り、瓦の重量は9t以上あります。枚数だと2600枚、これを5人~6人のスタッフで撤去します。かなりの重労働です。撤去した瓦は下で待機しているトラックに投げ入れます。桟木も撤去です。2tトラック5台分の瓦を現場と廃棄業者の間をピストン輸送して昼までに終了を目指します。
次に12㎜厚の構造用合板を張っていきます。これが新しい下地の野地板(のじいた)になります。面積割だと1820㎜×910㎜の構造用合板なので153㎡の屋根に92枚くらいの計算なのですが、今回の屋根はよせむねという三角と台形を合わせた屋根の造りです。斜めの部分が多いので構造用合板1枚をそのまま使うことが少なく、1枚を斜めにカットするので無駄な廃材が出てしまいます。建材屋さんには多めに注文をして構造用合板を用意しました。
ノコギリクワガタ?
野地板施工中に思いがけない訪問者が飛んできました。
次にルーフィング(防水シート)の施工です。ルーフィングにもいろいろな種類があり、値段も様々ですが、弊社ではチャンピオンルーフィングという、軟質弾性プラスチックルーフィングという種類に分類されるルーフィングを使っています。樹脂製のシートを紙で挟んだルーフィングで、樹脂なので破れたり劣化することなくお家を雨から守ってくれる信頼できるルーフィングです。
瓦下ろしからルーフィング敷設までを1日で終わらせたかったのですが・・・
ルーフィングについて詳しくはコチラ>>>
【諏訪市周辺の皆様へ:ルーフィングとは?防水シートルーフィングの種類と費用をご紹介】
屋根があまりにも大きく、また野地板の加工もあったので全部をルーフィング敷設まで終わらせることができませんでした。ルーフィングが敷かれていれば夜雨が降っても大丈夫なのですが、そこまで終わらない屋根があったので、雨が降ってもいいようにブルーシートで雨養生をしておきました。
前日の残工事を終わらせて新しい屋根材を取り付けます。新しい屋根材はニチハ株式会社の横暖ルーフ、色はグリーンです。ガルバリウム鋼板の基材に断熱材が裏張りされている屋根材です。断熱材の効果は二つ、もちろん断熱性の向上と、もう一つが金属屋根の欠点の雨音がうるさい問題です。今までが瓦屋根だったので雨が屋根に落ちる音はほとんどなかったかと思いますが、金属屋根に変わると少なからず雨音がしてしまいます。横暖ルーフは断熱材の効果で雨音の軽減も期待できます。
勾配の違う屋根がぶつかる部分を棟(むね)といいますが、下がっていく勾配同士がぶつかる部分を谷といいます。この谷は屋根の中で最も雨漏りリスクの大きい部分の一つです。谷をしっかり作らないと雨漏りしてしまいます。屋根材本体を取り付ける前に谷板金を入れて、野地板の接続部分の隙間を隠してしまいます。これで野地板の隙間から水が入ることはありません。谷板金を取り付けた後谷に絡む屋根材を取り付けていきます。
棟板金を取り付けていきます。屋根面に直接下地のヌキという角材を止めます。ヌキは一般的には木材を使うのですが、木材だと雨に濡れてヌキが腐ってしまい、この後取り付ける棟板金が飛んでしまう可能性があります。そのため弊社では樹脂製のヌキを使用します。樹脂製なら腐食する心配もありません。下地のヌキに棟板金をビス止めしていきます。
1階の下屋根がある場合、下屋根と2階部分の外壁がぶつかるところがあります。ここも雨漏りリスクの高い箇所です。ここはルーフィングを壁側まで立ち上げて、下地のヌキを入れて、壁水切りという板金を取り付けます。壁を伝ってきた水が壁の内側に逆流しないように、屋根側に水を逃がすための板金です。これで壁側に水が入ることはありません。
屋根材の取り付けが終わると、太陽光パネルを元に戻します。先ほど書きましたが、太陽光パネルとそれをのせる架台は今まで使用していたものを戻しますが、架台を屋根面に止める金具は瓦用のものは使えないので新しい横暖ルーフに合う金具を用意しました。スワロー工業の横葺き段葺き兼用のつかみ金具です。これを90個用意して屋根面に取り付けました。
架台を取り付けてパネルを戻して工事終了です。今までの瓦の5分の1の重さになった屋根です。瓦に比べて雨漏りのリスクもかなり軽減されています。もちろん耐震性もアップです。
おおきな屋根だったので費用もそれなりかかってしまいましたが、メリットばかりの屋根になりました。
街の屋根やさん松本諏訪平店では屋根の調査、点検、お見積もりは無料で行っています。屋根にお悩み、お困りごと、不安なことがありましたら一度街の屋根やさんにご相談ください。無料点検のご案内、お問い合わせはそれぞれ下の画像をクリック!お問い合わせはフォームからメールでお気軽にどうぞ。
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