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岡谷市外壁塗装|ALCパワーボードを有機無機ハイブリッド塗料で塗り替え
【工事のきっかけ】
お隣が弊社のお客様でそのお客様からご紹介いただきました。お客様からお知り合いやご親戚をご紹介くださるのは工事にご満足いただけているあかしだと思っています。大変ありがたいことです。ありがとうございました。
基本情報
岡谷市で行った外壁塗装の様子をご紹介します。
外壁材はALCで、一部バルコニー外壁が窯業系サイディングです。ALCは(Autoclaved Lightweight aerated Concrete)の頭文字で高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートという意味です。軽石をイメージいていただくといいかと思います。このALCの外壁に関西ペイントのRSプラチナMUKIという石やガラス、陶器などの紫外線に強い無機素材と対候性の高い塗料として知られている有機素材のフッ素を融合した有機無機のハイブリッド塗料を塗装しました。
以前に塗装工事をさせていただいたお客様からお隣も外壁塗装をしたいと言っているというご紹介をいただいて、今回の工事となりました。
街の屋根屋さん松本諏訪平店では外壁の素材、劣化症状にあった塗料をご提案しています。外壁塗装を検討されている方、外壁にお悩みやお困りごとがある方、一度街の屋根屋さん松本諏訪平店にご相談ください、お問い合わせは下の画像をクリック!フォームからメールでお気軽にどうぞ。
〇この現場の岡谷市ってこんな街
戦前の製糸工業から戦後精密工業へと移っていったものづくりの人口4.8万人の都市が岡谷市です。諏訪湖のほとりに位置していて全国有数のつつじの名所として知られている鶴嶺公園はじめたくさんの自然に囲まれています。また、ウナギの町岡谷としても知られています
施工前の外壁の状況です。一番大きな問題だったのがバルコニーの窯業系サイディングの外壁です。窯業系サイディングはボードとボードのジョイント部分にシーリングというゴム状の防水材を打ちます。シーリングも紫外線や雨風で剥離、破断などの劣化が生じます。防水材なのでシーリングの劣化イコール防水性の低下となります。ある意味外壁塗装よりも注意したいメンテナンス箇所です。今回の外壁もシーリングの劣化が目立っていました。古いシーリングを撤去して新しいシーリングを打つ打ち替えが必要です。
ALCは気泡がたくさん入った軽量コンクリートです。外壁材自体に防水性がないため表面を塗装して防水します。塗膜の劣化が防水性の劣化となるため定期的な塗り替えのメンテナンスが必要です。左の写真は窓周りから水が入り、その水が凍って外壁が壊れる爆裂という現象が起きた部分です。ALCもボードのジョイント部分にシーリングが打たれています。窯業系サイディングのシーリングは後打ちが多いのですが、ALCは先にシーリングを打ってその上から現場で塗装することが多い外壁材です。窯業系サイディングほどシーリングの劣化は顕著に現れませんが、シーリングの上に乗った塗膜が割れることがあります。右の写真は塗膜が割れたジョイント部分のシーリングです。上から塗装をしてメンテナンスします。
高圧洗浄をして外壁に付いた汚れを洗い流したら工事スタートです。まずはシーリングを打ち替えます。古いシーリングを撤去して、両サイドにマスキングテープを貼ります。シーリングのはみだしを防止するためのものです。そのあとでプライマーという下塗り塗料を塗ります。外壁材と新しいシーリングの密着を高めるための塗料です。シーリングは硬化する前はペースト状です。専用の注入ガンでペースト状のシーリング材を打って、固まる前に素早くマスキングテープをはがします。固まってしまうとテープをはがす際に一緒にシーリングがついてきてしまうためです。白いシーリングを打ちましたがこの後外壁の塗料を上から塗るので色は同じになりあまり目立たなくなります。
次に軒天を塗装します。軒天は屋根の出の裏側のことです。軒天の塗装は上を向いてしなければなりません。塗料が上から落ちてきてしまいます。先に外壁を塗ってしまうと軒天の塗料が落ちて汚してしまうので、汚れてもいいように先に軒天後から外壁の順で塗装します。
外壁塗装の様子です。外壁塗装は一般的に下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りで仕上げます。まずは下塗りの様子です。下塗りは塗装面と塗料の密着を高めるための塗装です。シーラーもしくはプライマーという下塗り材をたっぷり塗装します。
次に中塗りです。中塗りと次の上塗りは同じ塗料を塗装します。使用した塗料は関西ペイントのRSプラチナMUKIです。高耐久の有機塗料フッ素樹脂塗料と、石やガラス、陶器などの紫外線が当たっても劣化しない無機物を融合させたハイブリッド塗料です。フッ素樹脂塗料よりも高い耐久性が期待できます。中塗りは塗料の持つ機能を塗装するイメージです。
最後に上塗りの工程です。上塗りもRSプラチナMUKIを塗装しています。バルコニーの窯業系サイディング部分はワンポイントで違う色を塗っていますが、塗料はプラチナMUKIです。上塗りは塗料の持つ機能とともに色やツヤを出すための工程です。
バルコニーの床面の防水塗料も劣化していました。バルコニーやベランダの床面の防水は見落としがちなのですが、ここが劣化すると室内への雨漏りの危険が増す大切な防水箇所です。プライマーで下塗りをして防水性の高い防水専用ウレタン樹脂塗料を塗装しました。
最後に雨樋、鼻隠し、破風、霧除けなどの付帯部分を塗装して工事終了です。耐久性の高い有機無機ハイブリッド塗料を塗装したので、しばらくは塗装の信愛はありませんが、ALCや窯業系サイディングは塗装することで外壁材の防水をしています。10年から15年周期で塗り替えのメンテナンスをお考え下さい。
※鼻隠し(はなかくし)屋根の軒先で雨樋がついている部分
※破風(はふ)屋根の勾配の側面
※霧除け(きりよけ)窓の上にある小さな屋根、ひさし
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