ホーム > 四国中央市で屋根板貼り替えが終わったので淡路いぶし瓦の復旧工…

四国中央市で屋根板貼り替えが終わったので淡路いぶし瓦の復旧工事を行いました。
更新日:2024年3月26日
すいません。前回土の撤去後の写真が無かったと言いましたがありました。
水が屋根板に浸透しているのがすぐ分かるくらい黒ずんでます。板の交換により綺麗な屋根板に変わっていました。雨漏りを放っておくと屋根板がこんなに傷みます。板が腐っていくと瓦の重さに耐えられなくなり屋根が沈んでしまいます。昔の土葺き瓦屋根は現在の桟打ち瓦屋根の2倍は重いのでもちろん、桟打ちの瓦屋根も屋根板が腐ると釘の効き目も弱くなります。軽い屋根材ももちろん同様です。軽いとは言え釘やビスが効かないと、台風などの被害に会いやすくなります。特に金属屋根は釘やビスの長さが短いので屋根板の状態は重要です。瓦が重いのが最大要因ではありません。土台が弱くなっているのが重要です。
最初に防水シートを貼ります。ゴムアスルーフィングを使用しました。防水シートは雨漏りを防ぐ最終手段です。屋根材から雨が侵入しても防水シートが雨漏りから守ってくれます。平面はもちろん、壁際もしっかり立ち上げで吹き込みでも防水シートに流れるようにします。
次に瓦の桟木を打ちます。
淡路瓦の流れ寸法を測って瓦の引っ掛け部分に桟木を横に真っすぐ打ちます。
普段は防腐処理した幅30㎜、厚み15㎜の桟木を打ちますが、今回は80判の小さい
瓦で土葺きだったので、普段の桟木は逆に高くなりました。
厚さ3㎜くらいの木ずりを4枚重ねて桟木変わりにして対処しました。
桟木に打つ釘は垂木の上に打ちます。垂木上に打つ理由は・屋根板から釘が見えないようにする。・桟木をしっかり効かす。などです。
漆喰の準備です。
街の屋根屋さん新居浜中央店は瓦用漆喰「シルガード」を使用します。今回は外壁が左官で白く塗っているため白色を使用します。
シルガードは水を弾く役割が大きいので、現在は棟や葺止(壁際)など土を積む部分の土の代わりに使用しています。また今回のように土葺きの部分復旧の時は、桟打ち部分と土葺部分では高さが結構変わるのでシルガードで高さ調整を行います。
地伏せ復旧開始です。先述通り漆喰で高さ調整をしながら復旧します。淡路いぶし瓦のような和型は下から上へ、左から右へ施工します。初めの高さ調節が重要です。ここがズレでしまうと復旧した後全体的にみると右に行くにつれ段々低くなってしまいます。
地伏せ復旧も完了間近です。最上段までシルガードで高さを合わせていきます。屋根上の低姿勢作業は大変です。
地伏せが終わると次は棟と葺止めです。この屋根は桁葺止と棟、昇り葺止めが連続しているのでのし瓦の高さをそろえていきます。糸で高さをそろえて、土の代わりに漆喰を敷き詰め面戸瓦、のしを積んでいきます。
シルガードを詰めてのし瓦を積む、またシルガードを積んでのし瓦を積む。を繰り返します。ここは棟の2段目と3段目に松皮菱のしを積んでいました。今は中々見ないですね。飾りのついた棟瓦を見ると立派なご自宅だとこの仕事を通じて思うようになりました。
のし瓦もだんだん積みあがってきました。葺止は5段積みなのでこれで終わりです。
最後に紐丸雁振を取り付けます。
紐丸には銅線が通る穴があって、銅線を括って固定します。
銅線は屋根板に釘を巻き付けて固定するため、一番下の屋根板と一番上の雁振が
連結する形になります。
今回は棟を板替えする半分のみ取り除けたので既存仕様での復旧でしたが、
現在は強力棟工法が定まっています。強力棟とは地震や台風で棟が崩れにくくするための工法です。具体的には
・左右の、のし瓦同士を銅線やステン線で連結して互いを引き合わせる。・雁振は銅線ではなくビスで固定する。・雁振をビス固定するために棟木と棟金具を使用し屋根板との連結を強化する。作業や材料は増えますが天災の被害に合わないようにするために瓦も基準が変わっています。現在では新築や葺替えする場合はこの工法が必須です。
壁との取り合いはモルタルで固めていたのでシルガードで同様に仕舞をつけました。一先ず復旧が終わりました。
最後に掃除をして作業終了です。土の塊だけでなく釘や銅線も落ちやすいのでよく確認を心がけています。
作業完了です。板も綺麗になり屋根瓦も復旧できました。いつ崩れてもおかしくなかったのですがお客様も安心です。樋復旧が残っていますが今回の私たちの作業は無事終了です。
最後までご愛読ありがとうございました。今回のように樋が棟の中にあり、そこからあふれた雨水によって
雨漏りするなど、かなり珍しいケースでした。
ですが、
雨漏りを放っておくと内部被害がどんどん拡大していくことは今回の事例は分かりやすいケースでした。雨漏りが分かればひどくなる前の解決を!四国中央市で屋根でお困りの事があれば街の屋根やさん新居浜中央店にお気軽にご連絡ください。その他の地域の方も大歓迎です。街の屋根やさん新居浜中央店0120-32-6886ご相談、お見積り、点検は無料です。
屋根工事のご依頼・ご相談が初めての方
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-niihama@higaki-roofest.com
桧垣スレート株式会社
〒792-0811
愛媛県新居浜市庄内町3丁目1−46
愛媛県の加盟店一覧
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-ehime@tankawara.co.jp
有限会社丹瓦建材店
〒793-0073
愛媛県西条市氷見丙466
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-ehime@tankawara.co.jp
有限会社丹瓦建材店
〒791-1102
愛媛県松山市来住町798−7
ベルメゾン南久米102号室


街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。

お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。

街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。

お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。

弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。

弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。