福山市にて車の衝突により破損した屋根等の補修工事

ご相談内容

福山市にお住まいのお客様よりご相談を頂きました。
「道路に面した屋根の一部が壊れているので、見に来てほしい」という内容でした。

落下の恐れもあるのですぐ調査に向かいました！

参考記事▶無料点検でお住まい全体の不安も解消！

調査の様子

現場に到着しました！
お客様のご自宅の周りは狭い道に面しており、車で通った際に瓦屋根の先端にぶつかったようです。

早速、破損している箇所の調査をしていきます。

写真左のように遠目で見ても瓦が破損しているのが分かります。

さらに近くで見たのが右写真。横樋の樋受け金具が外れてしまっていました。

※横樋：雨樋が屋根の軒先に水平に取り付けられている部分

参考記事▶お住まいの各部位の名称

さらに詳しく見ると、ケラバ板金に穴があいてしまっているのでこちらも修繕が必要です。
ケラバは雨風の影響を受けやすいので劣化や破損には注意しましょう！

※ケラバ：屋根の雨樋がついていない面の端部で、窓への雨の吹き込みを防いでくれる役割があり、
このケラバに取り付けられる板金をケラバ板金と言う。

参考記事▶不具合は雨漏りに繋がる!ケラバの修理方法

また、上から見ると瓦破損と瓦が割れていなくても事故の衝撃でズレが生じています。

こちらも放置していると隙間から雨水が侵入し、ルーフィングの劣化などで雨漏りの原因になるので早急に対処が必要です。

※ルーフィング：瓦の下にある防水シート。ルーフィング自体も寿命はあるので定期的な点検をおすすめします

調査後～ご提案内容

ご相談をいただいたお客様のお宅は、緩やかなカーブの内側にあり、余計にでも屋根だけが出っ張って見えます。
お客様宅の向かい側にある電柱の存在も、お客様宅の方に寄りたくなる心理が働くのかもしれません。

自動車が通行する事を考えてない時代に建てられた、古い家が立ち並んでいる路地で起きたトラブル。
お客様のお宅を、あちこち訪問することが多い私たちはよく遭遇する風景。

それらを踏まえて修繕と共に再度事故の無いように屋根自体を短くするご提案をさせて頂き、後日工事を開始することになりました。

修繕工事開始

今回のぶつけられる危険を回避するご提案の内容は
軒先から瓦約８段分を斜めにカットしていく方法です。

樋の掛け方も変わってくるので、一筋縄ではいかなそうです。
瓦職人と板金職人の息の合った作業が求められるところ！

狭い路地の為、道路使用許可をとり車両通行止めにし、近隣の方のご協力のもと安全第一で工事開始。

まずは、カットに必要な範囲の瓦を撤去します。

要らない部分の撤去～カット

要らない部分の破風板金も外していきます。

参考記事▶屋根の内部の構造ってどうなっているの？
　　　　▶破風板・鼻隠し・ケラバの役割と修理・補修方法

雨樋はじょうごの位置を変えるので、一度はずしておきます。

そして、墨つけした屋根下地を丸のこで一気に切っていきます。 

参考記事▶知っておきたいお住まいの各部位の名前

破風板金の木下地を設置していきます。

雨水を誘導！ガルバリウム鋼板加工

ケラバが斜めになったことで軒樋だけで雨水が受けれられなくなるので、
雨水を誘導するルートをカラーのガルバリウム鋼板を加工して設置します。

参考記事▶ガルバリウム鋼板とは？特徴とメリットをご紹介！

ケラバと破風を一体カバーして見栄え良く仕上げていきます。

同時に瓦をカットしながら留め戻していきます。

じょうごの位置変更

最後に雨樋です。
じょうごの位置を変更し、外壁にあけた穴から外部にある竪樋に接続。すっきりと納まりました！

古い瓦や石の撤去・処分

これを機にと道路際に保管しておられた古い瓦や石の撤去・処分も行いました。
気持ち道幅が広くなった印象があります。

実際に道幅が広くなったわけではないですが、今後同じ箇所にトラックがぶつかることはないでしょう。

全ての工事が完了

『安心したし、きれいに仕上げてもらって嬉しい』とのお言葉もいただきました！

割れた屋根が落ちる前に早めに工事が出来て良かったです。
この様な路地は福山市内等、意外とあるかと思います。

もし同様なことでお困りの方や、似たような破損があり気になる方は
街の屋根やさん福山店にお気軽にご相談ください！