帯板部分の拡大写真です。
前回塗装した塗料の剥がれが目立ち、苔が生えてしまっています。
屋根に生えた苔は美観を損ねるだけでなく、放置しておくと屋根の劣化もすすんでしまいます。
今回幸い錆びは出ていませんでしたが、塗装の剥がれや苔がさらに広がってしまないうちに早めの対処をお勧めしました。

屋根上部は完全に塗料が剥がれてしまっているのが分かります。
セキスイハイム”パルフェ”屋根は、波型で塩ビ被覆に覆われているため、普通の塗料を塗ると右写真のように剥がれたり、塗料が硬化不良を起こし乾燥しない状態が続いてしまいます。
”パルフェ”の塗装は特殊なので、施工には注意が必要です。

足場を組み立てます。
足場を覆っている”メッシュシート”は、落下の危険性を軽減したり、高圧洗浄時の水しぶきや塗料の飛散を防止する役割を果たします。

高圧洗浄機を使って、蓄積された汚れを洗い流していきます。
表面の汚れを水洗い後、『ケレン作業』という下地処理を行います。
ケレン作業では、サビなどの汚れをできる限り取り除き、塗装面を整えます。
このような下地処理を行うことにより、塗料の付着をより良くします。

しっかりと乾燥させたら、下塗り塗装工程に入ります。
左写真は、”帯板部分”の下塗りの様子です。
白っぽい色の下塗り塗料です。
これは日本ペイントの「ハイポンファインデクロ」という錆止め塗料になります。

屋根部分の下塗りの様子です。
屋根部分にはアステック社の『シャネツトップワン』という塗料を塗っていきました。
『シャネツトップワン』を下塗り材として使用することにより、付着性、防錆性の機能を発揮します。
光沢感が増し、見た目も美しくなってきています。

屋根部分には下塗りで使用したものと同じ塗料『シャネツトップワン』を重ね塗りしました。
このシャネツトップワンは、遮熱性や耐候性はもちろん、防錆性も兼ね備えており、錆止め塗料としても使用できます。
錆が出ていなければ、通常下塗り・中塗り・上塗りの3工程が必要なところを、下塗り・上塗りの2工程で済ませることができます。
工期・コストカットにもなりますので、早目のメンテナンスにオススメです！