倉庫の天井にはカビが発生していました。
天井の一部に集中して発生している為、恐らく雨漏りによるものであると考えられます。
このまま放っておくと、雨漏りの水分で倉庫の骨組みが傷んでしまうだけでなく、カビによる健康被害も考えられます。
お客様も「見た目も悪いので直したい」とお困りでした。

ガルバリウム鋼板は「めっき鋼板」の一種です。
トタンと同じく鋼板の表面にメッキ加工を施していますが、アルミニウム、亜鉛、シリコンのメッキにより、トタンの4倍錆びに強いと言われています。
軽量で水はけも良く、錆びに強いメリットがある為、屋根以外にも外壁など様々な所に使用されます。
かつて金属屋根といえばトタンがメインでしたが、現在ではガルバリウム鋼板や、更に錆びに強いSGLなどが使われるようになっています。
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波板の端はめくれ・剥がれが起きやすい為、パッキン付きビスでしっかり固定できるようにしておきました。
傘釘にも打ち込み部がスクリュー状になっているのですが、ビスの方がらせん状になっている分、抜けが起きにくくなります。

棟板金を固定していたビスも錆びが発生していた為、ビスを交換して留め直しました。
棟板金自体も錆びが広がっている為、できれば棟板金の交換が望ましいのですが、今回は最低限の工事をご希望という事で棟板金はそのままになりました。
当店では工事のご提案は行いますが、無理に工事を勧める事はせず、お客様のご希望をお聞きします。

棟板金のビスや取り合い部、面戸などにシーリングを打っておきました。
重ね張りしたガルバリウム波板は水はけも良く、穴が開いたりめくれが起きない限り雨漏りの心配はありません。
雨水が入るとすれば棟板金周辺と考えられる為、隙間が開いている所は塞いで雨漏りしないように処理しておきました。

既存の波トタン屋根は錆びが全体的に広がっており、倉庫内には雨漏りも発生していました。
錆びに強いガルバリウム鋼板波板を重ね張りする事で、雨漏りの原因となっていた穴あき部や割れをカバーできました。
雨漏りが発生している部分のみの重ね張りでしたが、後日お客様から「雨の日でも雨漏りしなくなりました。ありがとうございます！」とお喜びの声をいただきました。