街の屋根やさん神戸西店の上橋です。

本日、ご紹介する施工事例はたつの市で行った「重たい瓦屋根～ガルバリウム鋼板屋根材への屋根耐震工事」になりますよ(^_^)/

瓦屋根は昔から日本の伝統的な屋根材として使用され続けてきましたが、神戸を中心として発生した阪神淡路大震災で多くの瓦屋根のお家が倒壊したことから、それ以降は軽い屋根材へ葺き替える耐震工事が良く行われています！

屋根耐震工事に対して市区町村から補助金なども出るケースがあることから、最近では注目されている屋根工事になりますね。

とはいえ、屋根耐震工事で補助金を得ることが出来るのはごく一部の方のみですので、ほとんどの方が自費工事となります。

そんな皆さんに、屋根耐震工事で葺き替え工事を行う内容と費用についてご紹介しますので、是非参考にしてくださいね！！

たつの市で屋根耐震工事を行う現場紹介

コチラが、たつの市で重たい瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根材へ葺き替える屋根耐震工事を行う現場になりますよ(^_^)/

〖建物情報〗
・築年数32年
・2階建て木造住宅
・屋根材　陶器瓦
・現在　雨漏りあり

コチラの現場の屋根には昔からよく使用されている陶器瓦が葺かれている状態です！

瓦の中には「葺き土」と呼ばれるものも入っていることから、かなり重たい屋根となっておりますね。

屋根耐震工事を行うことになったきかっけは「雨漏り」です。

瓦屋根は耐久性に優れているということで昔からよく使用されてきたのですが、屋根の下に敷いている「防水シート」が築25～30年で耐用年数を迎え雨漏りするケースが非常に多いですよ(>_<)

この場合、上物の瓦屋根を修理しても長期的な雨漏り対策にはならないので、防水シートを貼り替えることが出来る葺き替え工事が必要になるわけですね。

それならば、新しく使用する屋根材を軽量の物にして屋根耐震工事をしようという結論に至りました。

この現場の調査に関する記事は現場ブログで詳しくご紹介しておりますので、そちらも見ていただけると幸いです。

〖この現場の調査に関する記事〗
・「たつの市　屋根漆喰の間違った修理方法とは？雨漏りしているので調査」

屋根耐震工事で重たい瓦屋根を撤去していきます

それでは、たつの市での屋根耐震工事の様子を工程ごとにご紹介していきましょう(^_^)/

まずは、既存の瓦屋根とその中にある葺き土を撤去していきますよ！

この様な作業を行う際はホコリなどが発生する為、仮設足場を設置してシートを貼る必要がありますね。

工事前に近隣さんへのご挨拶を行っておくことも必要になります！

瓦屋根と葺き土を撤去すると、雨漏りの原因となっていた防水シートが出てきました(^_^)/

屋根耐震工事を行う際は既存の屋根下地の状態を目視で確認するために、この防水シートも撤去していきますよ！

屋根裏に土を落とさないよう、防水シートを撤去する前に出来るだけ屋根の上をキレイに掃除しておくことがポイントになりますね。

屋根耐震工事で防水シートを撤去すると、屋根下地が出てきます。

既存の屋根下地は「小幅板」と呼ばれる幅10㎝程度の板を敷き詰めている状態なのですが、経年劣化で下地が弱っているうえに雨漏りの影響で屋根下地の一部が腐食している状態でしたね(>_<)

屋根葺き替え工事をする際は基本的に屋根下地の補強が重要となってきますので、ご紹介していきましょう！

屋根耐震工事で最も重要な下地工事をご紹介

まずは、既存の屋根下地の上に「垂木」と呼ばれる角材を取り付けていきます(^_^)/

これを取り付けることにより屋根下地の骨組みが強化され、経年劣化で凹凸が出来ている屋根下地の不陸調整を行うことが出来ますね！

更に、垂木間で空気層が設けられるので断熱効果や遮音性能を高めることも出来るんですよ。

その上から「下地用合板」と呼ばれる厚み12ミリの板を貼っていきます！

屋根全体に貼ることで、長年重たい瓦を支えてきた屋根下地全体を大幅に強化することが出来るので、屋根耐震工事では必要不可欠な建材となっていますね(^_^)/

先ほど取り付けた垂木へビスでしっかりと固定することにより、台風対策にもなりますよ。

そして、コチラが屋根工事で最も重要と言っても過言ではない「防水シート」になりますね(^_^)/

屋根からの雨漏り原因は防水シートにありますので、耐震工事で葺き替えを行う際は必ず新しい防水シートを貼る必要がありますよ！

防水シートには様々な種類がありますが、今回使用している防水シートは「改質アスファルトルーフィング」と呼ばれる防水シートです。

この防水シートの機能性や他の防水シートの機能性に関しては別の記事で詳しくご紹介しておりますので、そちらも見ていただけると幸いです。

〖防水シートに関するためになる記事〗
・「屋根に使用する防水シート2重貼りの効果と費用は？神戸市で実施！！」

屋根耐震工事でお勧めの屋根材「スーパーガルテクト」

ここから、屋根耐震工事の主役となる新しい屋根材を葺いていきましょう(^_^)/

今回使用したガルバリウム鋼板屋根は「IG工業スーパーガルテクト」になります！

材質がガルバリウム鋼板であることから非常に軽量で、屋根耐震工事にはよく使用されている屋根材となりますね。

【スーパーガルテクトのメリット】
・断熱材が入っているので断熱効果が高い
・非常に軽量で重量は瓦屋根の10分の１
・屋根材同士を引っ掛ける工法で台風・地震に強い
・ガルバリウム鋼板なので割れることがない

【スーパーガルテクトのデメリット】
・瓦屋根に比べると重厚感・高級感は劣る
・20～25年で色あせ、塗装する必要がある

今回の屋根耐震工事で使用したお勧めの「スーパーガルテクト」ですが、２種類のグレードと複数のカラーバリエーションがあります！

【標準グレード】
・ブラック　・ブラウン　・チャコール　・ブルー　・グリーン　・ワインレッド　６色展開

【フッ素グレード】
・ブラック　・ブラウン　２色展開

標準グレードよりフッ素グレードのほうが１㎡当たりの材料費が1,000円程度高くなりますので、屋根面積100㎡のお家ですと100,000円程度値上がりします！

表面の塗膜が5年長持ちするというのがフッ素グレードの特徴ですね。

ガルバリウム鋼板屋根材の棟板金を取り付ける際は台風対策が重要

そして、屋根耐震工事で仕上げ材となる棟板金の下地材「貫板」を取り付けていきます！

この貫板ですが、通常の木材ですと15年程度で腐食してきますので「防腐木材」もしくは「樹脂」で出来た貫板を使用することがお勧めですね(^_^)/

強風で飛散しないようにビスでしっかりと固定していきます。

そして、ガルバリウム鋼板屋根材の仕上げ材となる棟板金を取り付けていきましょう！

棟板金は屋根と同じ材質でガルバリウム鋼板となっております。強風で飛散しやすい部分となりますので、釘ではなくビスで固定することがお勧めですよ(^_^)/

棟板金のジョイントには、シーリングを挟み込んで雨漏り対策を行うことも重要ですね。

棟板金を取り付ければ、屋根耐震工事は完了となります。

たつの市　瓦屋根～ガルバリウム鋼板屋根材への耐震工事　費用と保証内容

たつの市で屋根耐震工事に使用したガルバリウム鋼板屋根材（スーパーガルテクト）には、メーカー保証が付いております(^_^)/

・表面の色あせ15年　・表面の錆の発生20年　・表面の穴あき25年

そして弊社の保証内容として「雨漏り・強風による飛散」に対して、15年間の工事保証を付けております(^^)/

アフターメンテナンスとして2年に1回の無料点検も行っておりますので、長期的にご安心頂けますよ！！

今回の重たい瓦屋根からガルバリウム鋼板屋根材への耐震工事費用は70㎡に対して1,100,000円となりました(^_^)/

別途、足場費用が140,000円となっていますね。

屋根工事の中では費用の掛かる工事ではありますが、雨漏りを確実に治すついでに屋根耐震工事をご検討されても良いのではないでしょうか？

今お住いのお家やお勤め先の工場や事務所をこの先どうしていきたいかが重要で、それに見合ったご提案をすることが街の屋根屋さん神戸西店の仕事だと思っております(*^^*)

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