堺市中区で近隣業者に棟板金の浮きを指摘されたが本当？｜不安なので点検してほしいとのご依頼でした
更新日：2023年10月20日
今回調査を行ったのはこちらの住宅です。
こちらは切妻（きりづま）という形の屋根が複数合わさっている「複合屋根」と呼ばれる屋根でした。
おしゃれなデザインの屋根ですが、形状が複雑になっています。
棟板金は屋根の中でも一番風雨の影響を受ける箇所です。複雑な形状になるとその分継ぎ目が多くなるため、不具合が発生しやすくなります。
▶あなたの屋根はどの形状？
おしゃれなデザインの屋根ですが、形状が複雑になっています。
棟板金は屋根の中でも一番風雨の影響を受ける箇所です。複雑な形状になるとその分継ぎ目が多くなるため、不具合が発生しやすくなります。
▶あなたの屋根はどの形状？
棟板金を屋根に固定するための釘が抜けかけています。
釘は雨が侵入しない様に横から打って下地材の「貫板（ぬきいた）」に固定しますが、金属製の釘は築7～10年程が経過すると太陽熱や風の影響等の様々な原因で緩んできます。
釘が緩んで抜けてしまうと、固定力が弱まった棟板金が風に煽られる事によって屋根から飛ばされてしまいます。それだけでなく、釘穴から雨水が侵入して貫板に雨水が染み込んで腐食してしまい、いずれ雨漏りの原因にもなります。
▶棟板金の交換・修理ガイド【事例・費用】も豊富にご紹介
屋根馬（アンテナ）からのもらい錆びによるものだと思われます。屋根材のスレートにも錆びが移ってしまっていますね。
塗膜は経年によって、日々少しずつ時間をかけて劣化していきます。
これは塗料がチョークの様な白い粉状になってしまう「チョーキング現象」と呼ばれるスレートの劣化現象です。
屋根塗装には風雨等から屋根を保護する役割がありますが、チョーキング現象が起きるという事は保護機能が低下しているというサインです。
スレートは飛来物が当たったり、経年劣化によって割れる事があります。ひび割れがある場合は、早めに補修する事をおすすめします。
放置するとひび割れから雨水が侵入して雨漏りを引き起こす可能性があります。
▶スレート屋根（コロニアル、カラーベスト）のチェックポイントとメンテナンス方法
ひび割れから雨水が入り込むと雨漏りが発生して、安心して洗濯物を干す事ができなくなります。
雨水に晒されるとベランダ自体の劣化にも繋がってしまうため、平板の張り替えを行った方が良さそうです。
▶ベランダ・バルコニーで起こる雨漏りの原因と補修方法を解説
大きな割れ部分にはコーキングを打って応急処置を施しておきました！
あくまでも応急処置なので、平板は新しく張り替える方が安心です。
あくまでも応急処置なので、平板は新しく張り替える方が安心です。
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