仙台市青葉区のお客様宅でリフォーム工事を行いました。

横葺き板金屋根をアスファルトシングル屋根でカバーする工事と、雨樋の交換工事を行っていきます。
元々落雪防止器具を設置していた為、一時的に撤去をして屋根のカバー工事後に再設置する流れになります。
横葺き板金屋根は棟包み板金を使わず掴み込みという工法でしたので、前処理は雪止めと落雪防止器具の撤去、その後に防水紙の施工となります。

屋根カバー工事について詳しくはこちらをどうぞ

アスファルトシングルカバー工事開始

雪止め金具と落雪防止器具の取り外しが終わったら、屋根の埃などを掃除して防水紙の片面接着ルーフィングを施工します。

穴が開いてしまわないよう突起物を除去しつつ、丁寧に1段ずつ貼り付けます。表面はざらざらとしていて滑り止めの役割をもっています。
裏面は剥離紙が付いているので剝しながら粘着させていきます。
暖かい時期は特に粘着力が強い為扱いも大変ですが、熟練の職人が丁寧に施工致しますのでご安心ください。

防水紙を敷き込んだら軒先に水切り板金を取り付けます。
一見通常のものと変わらないように見えますが、カバー工事専用の形状になっていて既存の軒先唐草をカバーする一回り大きいものになっています。
軒先の腐食を防ぎ、雨水を雨樋に入れるための欠かせない存在です。
軒先全周に取り付けたらいよいよアスファルトシングル本体材の施工に移ります。

アスファルトシングルの施工途中の写真です。写真上部に写っているのが本体材の裏面になっています。
裏面の黒いラインがセルフシーラントという自着材です。本体自体に接着する力がある為、しっかり接着されることで一枚当たりの重量が軽いにもかかわらず、風に強い材料になっています。
黒い点状のものがアスファルトシングル専用の接着材で、補助として全ての材料の裏側に点状もしくは必要な部分に線状に塗布しています。
風を受けやすい部分や軒先など、めくれ上がったら飛ばされるリスクの高い所にはしっかり塗布します。
本体のおよそ半分は下になる材料と重なり釘で留められます。1枚につき５本、もしくは急勾配屋根や強風地域では６本釘留めします。

屋根葺きあがりです。棟も同質の棟材を使っているので一体感があって綺麗です。
棟材にもセルフシーラントが付いているので水の浸入を防ぎ風に飛ばされにくくなっています。表面に自然石を施してあるため色落ちに強く耐久性も高いです。

アスファルトシングル材について詳しくはこちらをどうぞ

引き続き、雨樋工事などの模様は次回のブログでご紹介します。