みなさまこんにちは！今回は和歌山市在住N様邸の棟板金の補修工事についてご紹介していきたいと思います！
みなさまは、【棟板金‐むねばんきん‐】という言葉を聞いたことはありますか？
棟板金とはスレート屋根や金属屋根などの屋根には欠かせない板金の事です。
棟板金は、屋根面同士の取合いにできる隙間を覆い、雨水が侵入するのを防いでいます。
しかし棟板金は定期的にメンテナンスを行わないと、台風などの強風で飛ばされることがあります。

一体なぜ強風に飛ばされるのか？

棟板金は金属でできており、固定するのに釘やビスで固定されているのですが、日中や夜間の温度差で棟板金が膨張・収縮を繰り返しています。
日中気温が高いと棟板金が膨張し、膨張と共に釘やビスが浮いてきて、夜間や冬場など気温が下がると棟板金は釘を取り残したまま収縮してしまいます。
このような膨張・収縮を長期間繰り返していると、いずれ釘やビスが抜けて、台風などの強風で棟板金が飛ばされます。
棟板金が飛ばされて、もし人に当たったら大事故にもなりかねないので、棟板金があるお家は必ずメンテナンスを行っておきましょう！

他にも棟板金を固定するのに下地となる【貫板‐ぬきいた‐】の腐食で棟板金が飛散することもあります！
詳しくはこちらの記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。
➡棟板金の飛散がご心配な方へ、棟板金交換工事でお悩み解決！

棟板金のメンテナンスなど、様々なメンテナンス時期を知りたい方はこちらをご覧ください。
メンテナンス時期について➡季節別・築年数別知っておくべき住まいのメンテナンスサイクル完全版

それでは和歌山市在住N様邸の棟板金補修工事を行っていきます！

和歌山市在住N様邸　棟板金補修工事についてご紹介！

足場を設置後、棟板金補修工事を行っていきます。
まずは、棟板金を固定している釘が抜けかかっていたので、釘よりも強力なスプーンビスへ交換していきます！
スプーンビスとは釘頭が平たくて、釘先はスプーン状になっているのが特徴です！

さらに今回使用したスプーンビスはステンレスでできているので、錆びにくいです。
棟板金を固定しているビスや釘が錆びてしまうと、釘頭が錆びで広がり、その隙間から雨水が浸透する場合もあります。

棟板金を固定するには棟板金の表面では無く、側面から固定します。

抜けかかっていた釘を全てスプーンビスへ交換した後は、棟板金の継ぎ目の補修をしていきます。
元々棟板金の継ぎ目には隙間ができるので、シーリングで継ぎ目を塞いでいましたが、
経年劣化でシーリングが少しずつ割れてきて隙間ができてしまいました。

棟板金の継ぎ目に隙間ができてしまうと、そこから雨水が浸透し屋根内部に届くと雨漏りの原因にもなります。
特に棟板金の表面は、よく雨に当たるのでしっかりと保護する必要があります。

古くなったシーリングが残っていれば取り除き、継ぎ目の周りに養生テープで保護した後、シーリングを充填していきます。
シーリングは防水性があるため、雨水が浸透してほしくない箇所によく使用されています。

シーリングについて詳しく➡屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法

棟板金を固定する際、棟板金の側面から釘やビスで固定をするのですが、
和歌山市在住N様邸の棟板金には、側面以外に表面にも釘が打たれていました。

その棟板金の表面に打たれた釘の釘頭には、昨晩降った雨水が溜まっていました。
釘頭に雨水が溜まると、棟板金と釘の隙間に雨水が浸透してしまい、
棟板金の下地となる『貫板‐ぬきいた‐』が腐食してしまう場合があります。

貫板が腐食してしまうと、棟板金を固定している釘が抜けやすくなり、
最悪の場合棟板金が飛散・落下することがあります！

なので棟板金の表面の釘頭部分から雨水が浸透しないよう、釘頭にもシーリングを充填しました。

棟板金補修工事が完了しました★
しっかりと棟板金の飛散・雨漏りの原因となりそうな箇所をシーリングで保護できました。
この後は屋根塗装を行いますので、屋根塗装を行う前に必要な『高圧洗浄』を行っていきます。

次回の現場ブログでは『屋根塗装』についてご紹介していきたいと思います。
次回の現場ブログ➡和歌山市のスレート・金属屋根に遮熱効果のあるサーモアイを塗装

和歌山市在住N様邸　前回までの現場ブログ

現場調査➡和歌山市で糸入りの波板？遮熱ポリカとサーモアイの屋根塗装で暑さ軽減
ベランダ波板交換➡和歌山市で塩ビメッシュ波板→遮熱ポリカ波板へ交換し涼しいベランダに