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諏訪市外壁塗り替え工事|塗装後にシーリング後打ち|先打ち後打ちのメリットデメリット
【工事のきっかけ】
外壁が白っぽくなってきて見た目にも汚れている感じがしてきたため、インターネット検索で見つけた弊社にお問い合わせいただきました。現地調査に伺うとチョーキング、シーリングの劣化が見られ、早めのメンテナンスが必要な状態です。
基本情報
- 使用材料:外壁
関西ペイント RSシルバーグロスSi
諏訪市で行った外壁塗装の様子をご紹介します。外壁は窯業系サイディングです。窯業系(ようぎょうけい)サイディングはセメントと繊維質を混ぜて高温で板状に成型し、表面を塗装した外壁材です。高温をかける際に窯(かま)に入れて成型することから窯業系と言われています。
今回はその窯業系サイディングにシリコン樹脂塗料を塗装しました。窯業系サイディングはボードのジョイント部分の目地にシーリングというゴム状の防水材を打ちます。シーリングも紫外線の影響で劣化するので打ち替えのメンテナンスが必要です。シリコン樹脂塗装をする場合一般的には先にシーリングを打って、後から塗装するのですが、この工事では先に塗装して後からシーリングを打ちました。その理由と先打ち後打ちのメリットデメリットを工事の様子とともにご説明します。
工事の様子です。まず仮設足場を組みます。
写真は足場だけになっていますが、外壁塗装の場合はこれに塗料の飛散防止のためにメッシュシートをかけます。台風など強風が予想される場合は危険防止のために一時的にたたみますのでご安心ください。足場は工事が終われば解体して形に残らないのですが、25万~30万円くらいの費用が掛かってしまいます。ですが安心安全な作業のために不可欠なものなのでご理解ください。
作業の一番最初は高圧洗浄です。外壁に付いた砂ぼこりなどの汚れやチョーキングの汚れ、剥がれかかった塗膜があればその塗膜を洗い流します。
洗浄機は家電量販店やホームセンターなどで市販されている電動の高圧線嘔気ではなく、私たちプロはガソリンエンジンの強力な高圧洗浄機を使用します。電動の洗浄機だと水圧が足りず、ホースの口を限界まで絞って吐水口を細くして水圧を高める必要があります。洗浄面を紙で例えるとボールペンで紙を塗りつぶすイメージです。きれいには塗れず紙の部分が残ってしまいますよね。それと同じように洗浄面に洗浄ムラができてしまいます。私たちが使う洗浄機はもともと水圧が強いのでホースを絞る必要はありません。紙を筆で塗りつぶすイメージです。塗りムラがなくきれいに塗りつぶせると思います。同様に洗浄ムラもなくきれいに洗浄することができます。
次に養生作業です。塗装しない窓や玄関ドア、給湯器、計器類、配管などをビニールなどで覆う作業です。特に窓の養生は塗装部分と非塗装部分の境になり、養生が曲がっているとその境も曲がってしまい見栄えが良くないので丁寧な仕事が要求されます。
左の写真は掃き出し窓の養生ですが、今の時期窓お開けることができないと暑いので大変です。エアコンを使えばいいのですがない場合は窓を開けたいものです。基本的には窓は開けることができなくなってしまいますが、必要最小限で何か所かは開ける子tができるような養生をすることも可能ですので、ご指示いただければそのような養生をします。
右の写真は玄関ポーチの養生です。もちろん玄関からの出入りはできますが玄関ポーチも普通の養生をしてしまうと滑って危険です。緑色の養生材はノンスリップと言って滑りにくい養生材なのでご安心ください
塗装前に古いシーリングを撤去しておきます。一般的にはこの後すぐにシーリングの打ち替えを行うのですが、今回は塗装のあとにシーリングの打ち替えを行うのでこのまま塗装に入ります。
ようやく塗装の作業に入ります。多くの場合外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りで仕上げるのが一般的です。まずは下塗りの作業です。シーリングの目地には多少塗料が入ってしまっても大丈夫ですがなるべく入らないように塗装します。下塗り塗料は塗料と塗装面を密着させる接着剤の役割があります。白い塗料なのでいったん外壁は真っ白になり、この時点で色が違うというご指摘をされるお客様がいらっしゃいますが、お決めになった色の塗料はこの後ちゃんと塗りますのでご安心ください。
2回目の塗装の中塗りです。中塗り、上塗りは同じ塗料を塗装します。今回使用した塗料は関西ペイントのRSシルバーグロスSiというシリコン樹脂塗料です。塗膜は紫外線が当たるとラジカルという塗膜劣化因子が発生します。ラジカルの影響で塗料の分子構造が壊されてチョーキングという触ると粉上の汚れが浮いてきます。このラジカルの発生を抑制する塗料がRSシルバーグロスSiです。通常のシリコン樹脂塗料よりも長持ちします。
外壁塗装の最後の工程の上塗りです。写真の角度や撮影時間が違うのでわかりにくいかもしれませんが、中塗りよりも上塗りが終わった後のほうがツヤが出ているかと思います。シルバーグロスという名前の通り、ツヤが出る塗料です。
新しいシーリングを打っていきます。目地の左右にマスキングテープを貼ってはみ出してもい外壁を汚さないようにして、目地にたっぷりシーリングを入れます。すぐにヘラで均してシーリングをなじませ、シーリングが乾き始める前にマスキングテープを剥がします。乾いて固まり始めてからテープを剥がすとシーリングを引っ張ってきてしまうためです
今回シーリングを後打ちにした理由は目地の幅にあります。通常の目地よりも幅が広かったため当然シーリングの幅も広くなります。シーリングゴム状なのではサイディングボードの動きに追従しますが、シーリングの幅が広いとこの動きが大きくなります。この幅の広いシーリングに塗料が乗っていると動きが大きすぎて塗膜が割れてしまう可能性があったためです。
シーリングを後打ちするメリットはシーリングの動きに塗料は影響しないので塗膜の剥がれがないことにあります。一方でメリットはシーリングの色を外壁の色に合わせないと見栄えが悪くなってしまうということが挙げられます。ただシーリングの色は調色で名百色も作ることができるのでほぼぴったりの色にはなると思います。
シーリングを先打ちするメリットは色合わせの必要がないこと、塗膜で保護されて劣化しにくいということがあります。デメリットは想定以上にシーリングが動くとシーリングの上の塗膜が割れてしまう恐れがあるという点が挙げられます
工事が終了しました。シーリングの色も外壁の色に合わせて調色したのでほとんど同じ色に仕上がったと思います。ただシーリングが露出しているので今後も打ち替えなどのメンテナンスは必要になってくると思います、最近のシーリング材は塗料と同等の耐候性があるので、次の外壁塗装のタイミングで一緒にメンテナンスすれば大丈夫だと思います。
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