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奈良市中山町の傷んだ瓦屋根、強風による軒樋落下で屋根葺き替え
奈良市 火災保険
【工事のきっかけ】
強風で雨樋が壊れてしまって、修理してくれる業者を探しました。
娘が探してくれたのですが、何社か相見積もりした中で、街の屋根やさん奈良店を選びました。
無料点検をしてもらい、以前から気になっていた瓦の劣化を写真で説明してもらって、葺き替え工事を決めました。
親切で丁寧、気軽に質問も出来て、我が家のニーズに合致するいい業者さんと出会うことができました。
基本情報
- 施工内容:火災保険
- 施工期間:8日間
- 築年数:築40年
- 使用材料:コロニアルクァッド・Panasonic製半丸105・軒天材
奈良市中山町で強風によって雨樋が落下したため修理してほしいとのことで、無料点検にお伺いしました。
築40年の瓦屋根の木造二階建住宅はご連絡頂いたお客様のご実家で、長い間メンテナンスらしいことをしていなかったとのことで
葺き替えも視野に入れておられるとのことでした。
まずは無料点検で屋根の現状を把握したのち、お客様のご要望をお聞きしながらメンテナンスのご提案をさせて頂くことになりました。
無料点検についてはコチラ
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街の屋根やさんの無料点検でお住いの不安も解消!
1階には駐車場があるため、1段高い場所にある建物でした。
一見すると、そんなに古い感じはしませんでした。
お問い合わせいただいたきっかけは雨樋の落下でしたが、瓦屋根の劣化や台風などによる雨漏りも不安だとおっしゃっていました。
台風によって壊れて落下した雨樋は、2階の屋根に設置されていた軒樋でした。
屋根に降り注いだ雨水を集水する軒樋が無くなってしまうと、屋根から直接雨水が流れ落ちます。
お客様のお家の場合、下屋根に雨水が
落下する際に雨音が響いたり、大量の雨水によって雨漏りを引き起こすかもしれません。
雨樋は、目立たない部材ではありますが、屋根の劣化に直結する大切な部材です。
階下には落下した塩ビ樹脂製の軒樋が置かれていましたが、お怪我がなくて本当によかったです。
大
屋根に上ってみました。
一般的な瓦屋根ですが、あちこちに白く見える部分がありますね。
この白く見える部分は、瓦が割れたり剥げたり色あせたりしているということです。
こちらのお宅には下屋根がありました。
下屋根は主屋根より一段下にある屋根の事で、このように2階の外壁に設置されています。
屋根の下に空間が生まれることで有効活用できるスペースを確保出来たり
、1階の外壁の劣化や汚れを防止したりというメリットがあります。
ただ、外壁との取り合いから雨漏りが起こりやすいというデメリットもあります。
大屋根がある壁際よりも、軒先の瓦の傷みが
目に付きました。
瓦は屋根材の中でも最も耐用年数が長く、長寿命であると言われていますが、こちらの瓦は傷みが激しく、
ひび割れたり欠けたり、表面が剥がれたりとかなり傷んでいました。
瓦が割れるとその隙間から雨水が侵入して雨漏りを引きおこす可能性があるため、破損を発見したらなるべく早いうちに補修することが望ましいです。
ベランダの波板屋根は、塩ビ樹脂製でした。
長年の汚れや紫外線による劣化などでどんどん屋根材
自体が脆くなってしまいます。
飛来物によるものなのか、一部割れている所がありました。
物干し場として利用されているベランダですので、破損のある屋根は困りますね。
破損した軒樋が設置されていた位置の軒天には、傷みがありました。
軒先の天井という意味の軒天は、階下からよく見える場所なので、比較的
傷みに気付きやすいです。
その分、軒天が傷んでいると建物が古びたように見えることもあり、反対に軒天を補修すると建物自体も新しく見えたりもします。
見た目だけでなく、傷んだ軒天材が強風の影響を受けると屋根自体が破損する可能性もあります。
無料点検の結果から、
・屋根の葺き替え工事
・雨樋全面交換
・ベランダ波板屋根交換
・軒天補修
・付帯部分塗装
以上の作業を行うことになりました。
屋根工事を行う際、ほとんどの場合で足場設置が必要になります。
労働安全衛生法では高さが2m以上ある場所で工事を行う場合は、
足場設置が定められています。
足場の必要性には
その他に、
・作業員の安全確保と墜落事故防止
・足元を安定させることで施工の質や作業
効率の向上
・足場にメッシュシートを設置することで、
近隣住民の方に埃や塗料の飛散、工具や部材の落下などの防止
などがあります。
ピケ足場と呼ばれる単管パイプを組み上げた足場にメッシュシートを建物を取り囲むように設置し、工事開始の準備が
出来上がりました。
屋根の葺き替え工事は、屋根材の撤去から始まります。
こちらの屋根の大棟は
、棟
瓦を葺き土と呼ばれる粘着性のある土によって固定する土葺き工法で施工されていました。
まず最初に屋根の棟部分にある棟瓦を取り除き、順に棟に向かって桟瓦を取り除いていきます。
撤去した
瓦と葺き土はそれぞれを
土嚢袋に
入れて階下へ降ろしていきます。
瓦や葺き土はとても重いため、この工程はとても
重労働です。
大棟は土葺き工法で施工されていましたが、屋根の平部には葺き土は使用されていませんでした。
瓦
を撤去すると下葺き材が見えてきました。
こちらの屋根に使用されている下葺き材は発泡スチロールでした。
瓦の形に切った発砲スチロールを屋根全面に敷き詰められていました。
発泡スチロールの下葺き材は、浸水しにくく断熱効果もあると思いますが、密閉されるため結露が起こりやすいなどの心配事もあります。
とても珍しい下葺き材で、屋根工事を多数行ってきた我々でも今回で2軒目です。
発泡スチロールの下葺き材を剥がすと、小幅板の野地板が設置されていました。
経年によって小幅板に張り付いた発泡スチロールは簡単には取れません。
剥がしているうちに割れたり、小幅板に張り付いた発泡スチロールをこそげてるうちに、小さな粒状のゴミがたくさん出ます。
注意しながら作業していたのですが、小さくて軽いため、少しの風でも舞い上がり、飛散ってしまいました。
出来る限り掃除をして綺麗にさせていただい
たのですが、工事完了後の雨が降った翌日には庭先に白い粒が浮かび上がり、お客様から掃除が出来ていないとお叱りを受けました。
正直、撤去するには厄介な下葺き材です。
下葺き材を撤去し、綺麗になった小幅板の野地板に新しい構造用合板の野地板を重ねて張る
『増し張り』していきます。
屋根の葺き替え工事では、必ず野地板のメンテナンスも工程に組み込んでいます。
野地板は屋根材を撤去するような工事の時にしかメンテナンスすることが出来ないからです。
その際に、野地板をしっかりと確認し、雨漏りなどによる浸水で野地板が酷く腐食している場合を除いて『増し張り』をしています。
野地板を『増し張り』することで屋根下地が二重になり、強度が増します。
野地板の『増し張り』が完了すると、その上に新しい防水紙を設置していきます。
新しい防水紙には『改質アスファルトルーフィング』を使用します。
一般的なアスファルトルーフィングに比べて耐久性が高く、高品質な防水紙として当店の屋根工事では標準で使用しています。
大型のホッチキスのようなタッカーで固定するのですが、タッカーの穴も塞いでくれるシール性を備えているので安心です。
屋根面が合わさる棟部分には、防水紙を幾重にも重ねて雨漏り防止対策を施します。
下屋根の場合は、外壁との取り合いから雨水が侵入しないように防水紙を立ち上げて貼ります。
水切り板金とは、
雨水が屋根下地に侵入せず、スムーズに排出するように取り付ける板金の事です。
屋根の軒先には軒先水切りを設置して、屋根の上に降り注いだ雨水が軒樋に集水する際の跳ね返りなどを防ぎます。
屋根のケラバ部分に取り付けられた水切り板金はケラバ水切りと言い、雨水が板金に沿って雨樋まで誘導されます。
外壁との取り合いには取り合い板金を設置します。
下屋根にのみに存在する部材です。
下屋根の雨漏りリスクが高い箇所にランキングされるのが外壁との取り合い部分
であるため、丁寧に作業を進めます。
新しい屋根材『コロニアルクァッド』を葺いて屋根の葺き替え完成
屋根下地をしっかりと整えたら新しい屋根材の『コロニアルクァッド』を葺いていきます。
『コロニアルクァッド』はケイミュー社から製造販売されているスレート屋根材の名称です。
スレートは他の屋根材に比べて安価で、重量が瓦の約1/2であることから建物への負担が少なく地震の揺れに強い屋根材です。
また、屋根材として最も普及しているので、施工できる業者が多いことも利点の一つです。
特に『コロニアルクァッド』はカラーバリエーションも多く、どんな建物にもよく似合います。
屋根面が合わさる棟には棟板金を設置して、棟からの雨漏りを防止します。
以上で屋根の葺き替え工事が完成しました。
次にベランダ波板屋根の交換工事を行います。
既存に塩ビ波板を撤去して、屋根の土台であるスチール製の桟を慎重に確認します。
傷みや腐食が酷い場合には、新しい桟を設置する事も検討しなければなりません。
今回は、大きな傷みはなかったので、波板交換のみで大丈夫です。
波板を撤去したこの機会に、桟の溝の掃除もしっかりしておきます。
新しい波板にはポリカーボネート製を使用しています。
現在、樹脂製の波板にはポリカーボネート製を使用するのが主流となっています。
ポリカーボネートのメリットは、
・強度が高い
・耐用年数が長い
・採光性が高い
・紫外線カット率100%!
などがあります。
これで安心して洗濯物を干せますね。
雨水の浸水によって傷んでいた軒天材は撤去してしまいました。
今回は、雨樋の破損により雨水の侵入した部分だけを撤去して、張り替えることになりました。
軒天材の素材には、既存の軒天材と同じく
ベニヤ板を使用しています。
軒天材は
水に弱いので、耐水性・通気性・防カビ性などに優れた塗料で塗装をして軒天の部分補修は完了です。
軒天の塗料の色はなるべく明るい色をしようすると住宅全体が明るい雰囲気に仕上がるのでおススメです。
屋根の軒先のあらかじめ設置しておいた雨樋固定金具に、軒樋を設置しました。
今回使用した軒樋は、Panasonic製の半丸105です。
既存の塩化ビニール製の雨樋よりも耐久性に優れています。
大屋根の集水器から下屋根に竪樋を設置しました。
下屋根には這樋を設置し、下屋根の軒樋まで雨水を誘導します。
下屋根の集水器から地上へ竪樋を設置したら、一連の雨水の通り道が出来上がりました。
竪樋には、Panasonic製のS60を使用しました。
足場を使用する作業が全て完成しましたので、出来るだけ早いうちに足場を解体していきます。
工事の際には
作業員の安全を守り、近隣への配慮の砦となっていた足場ですが、工事完了後に長期間設置していると防犯上の問題になってくるからです。
足場の上部から順に周囲に張り巡らされていたメッシュシートを剥がしました。
撤去したメッシュシートは次の現場でも問題なく使用できるように、丁寧に畳んで保管しておきます。
鉄パイプをくさびで緊結していたピケ足場を解体しました。
足場解体時には、鉄パイプで建物を傷つけたり、落下によって人にケガをさせたり、作業員が足場から墜落したりしないように気を付けています。
足場解体の手順は、
手すり→階段→踏板→支柱の順に取り外していきます。
鉄パイプの撤去時やトラックへの積み込み時にはどうしても大きな金属音が響いてしまいます。
施主様はもちろんのこと、近隣住民の方々にもご迷惑をかけてしまいますので、必ず挨拶回りを行います。
最後に付帯部分の塗装を行います。
ベランダ柵や波板屋根の土台・階段の手すりなどの鉄部は、年月の経過とともに錆が発生します。
触れると手や衣服に茶色い錆が付いてしまったり、建物が古めかしく見えたり、放っておくと腐食してしまったりとデメリットがあります。
錆びた部分は塗装前にケレン作業を施して錆を落とし、下地処理として塗装面の凸凹を平らにしたりすることで塗料の定着が良くなります。
塗料の種類は
ウレタン塗料を使用し、葺き替え工事で綺麗になった建物の美観を更にアップさせましょう。
この記事を書いた加盟店
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