仮設足場設置後、既存の屋根瓦を剝がしていきます。やはり既存のルーフィングにはいくつかのしみが見受けられました。瓦を剝がす場合は職人を数名入れて半日程度で剝がし終わるようにします。

今回は5~6人で作業しました。剝がし終えた瓦はリフトを使って下に降ろしていきます。この後、瓦桟とルーフィングも撤去していきます。

瓦桟とルーフィングを剝がし終わり、野地板が現れました。ここまでの作業を午前中に終えることができました。
野地板に腐食個所は特になく、補修箇所は特にありませんでした。

この上にルーフィングとガルバリウム鋼板の屋根を直接貼ることができませんので、既存の野地板の上に屋根の下地材を貼っていきます。下地材には12.5ｍｍのコンパネを使いました。屋根の上で寸法を測る職人とコンパネを貼る職人、下でベニヤ板を加工する職人とそれぞれ分業で作業していきます。

コンパネを大屋根に全部貼り終えました。この上にルーフィングを貼り屋根材を貼っていきます。

ルーフィングをいきなり貼る前に、念のためにコンパネとコンパネの間をシーリングで塞いでいきます。
こうすることにより、コンパネとコンパネの間から水が入ることはなくなります。
また、コーキングで埋めることにより、気密性が高まります。
ルーフィングは下の方から貼っていきます。

ルーフィングを貼り終えた状態です。ルーフィングは田島ルーフィングのPカラーEX＋を使いました。従来のアスファルトルーフィングに比べて耐久性や釘穴シール性に優れています。

瓦を剝がした屋根部分は当日中にここまでの作業を終えます。万が一、このあと雨が降ったとしても家の中に雨漏りする心配はありません。
これで、雨漏りは安心ですね。

これからルーフィングの上にガルバリウム鋼板の屋根材を貼っていきます。今回はアイジー工業のスーパーガルテクトを使いました。遮熱・断熱性能に優れ軽量なため既存の瓦屋根に比べて地震の揺れに強いのが特徴です。メーカーの保証も穴あき２５年で安心です。

大屋根に全部はり終えました。大屋根のみで約１週間の工期がかかりました。金属屋根にすると瓦屋根に比べて滑り易くなるため、全体的に雪止め金具を付けます。
これで、雨漏り被害に悩ませられることもなくも安心ですね。

下屋根も同様な工程で約１週間、合計約２週間で今回の工事を終えることができました。お客様には職人さんがとても丁寧に工事してくれたと評価いただきました。

施工前と比べて建物のイメージがだいぶ変わりました。今までの瓦屋根と比べて滑り易いので雪止めを取り付けてあります。屋根が以前と比べてだいぶ軽量になったので耐震性も優れています。

下屋根の写真です。下屋根も大屋根と同様に雪止めを取り付けてあります。雨漏りの心配もなくなりお客様も満足していただきました。