街の屋根やさん神戸西店の上橋です。

本日、ご紹介する施工事例は加古川市で行った「剥がれが発生するパミール屋根のメンテナンス工事」になりますよ(^_^)/

スレート系屋根材の「パミール屋根」について、簡単に解説していきます。

1996年～2008年の間に「ニチハ」と呼ばれるメーカーさんで製造された屋根材となります。しかし、7年程度でパミール屋根の表面が剥離するという問題が発生し、今現在では廃盤になっているスレート屋根材です。

なぜ、このような屋根材が世に出回ったのかと言うと、建材に使用する「アスベスト」が廃止になることにより代わりとなる屋根材の開発が急がされていたからです。

長期使用の検証が不十分な状態で世に出回ってしまったため、パミール屋根はテレビでも報道されるような社会問題となってしまいました(>_<)

加古川市で剥がれやすいパミール屋根のメンテナンス工事を行う現場紹介

コチラが、加古川市でパミール屋根のメンテナンス工事を行う現場になりますよ(^_^)/

【建物情報】
・築年数28年
・２階建て木造住宅
・屋根材　パミール屋根（スレート）
・現在　雨漏りなし

剥がれが発生しやすいパミール屋根の状態は非常に悪く、塗装などが出来る状態ではありません。新しい屋根材を上から葺いていくカバー工法を行っていきますよ！

既存のパミール屋根は全体的に表面が剥がれている状態でした(>_<)

剥がれた破片はお家の廻りに落ちてくるようで、どのようなメンテナンスを行ったらよいのかお悩みのようでしたね。

当時は葺き替え工事も検討されていたようですが、カバー工法に比べ費用が高いということから、カバー工法でメンテナンスを行うことになりましたよ。

既存のパミール屋根はこの様な感じで表面が剥がれている様子でした(>_<)

雨漏りはしていませんでしたが、放置していると最終的には雨漏りに発展するので要注意ですね。

パミール屋根は部分的な修理も出来ないので、基本的には屋根全体のメンテナンスが必要になります！

屋根のメンテナンス工事で最も重要な防水シート貼り

それでは、パミール屋根のメンテナンス工事でカバー工法を行っていきましょう(^_^)/

まずは、パミール屋根の上から「防水シート」を貼っていきますよ！

既存の屋根材の下にも防水シート貼っておりますが、対応年数が２５～３０年と言われております。

新たに防水シートを重ね貼りすることで、長期的な雨漏り対策が出来ますね！

パミール屋根のメンテナンス工事で使用している防水シートは「改質アスファルトルーフィング」と呼ばれる防水シートです！

既存の防水シートに比べてゴム繊維が含有されており、釘やビスを貫通させても雨漏りしないものとなっておりますね。

正しい手順で貼っていく事が重要となります。

そして、屋根の各部に「水切り」を取り付けていきますよ(^_^)/

これらは、新しい屋根材を葺くために必要な部材となり「軒先・ケラバ・谷」と呼ばれる部分にそれぞれ別の形状の水切りを取り付ける必要があります。

材質はガルバリウム鋼板と呼ばれる鉄とアルミの混合金属で、錆に強い建材となっていますね！

パミール屋根へのカバー工法でお勧めの屋根材をご紹介

ここから、加古川市でのパミール屋根メンテナンス工事で新しい屋根材をご紹介していきましょう(^^)/

この屋根材は既存のパミール屋根と材質が全く異なるので、割れや剥がれがなく安心ですよ！

使用している屋根材は「IG工業のスーパーガルテクト」ですね！

材質がガルバリウム鋼板（鉄とアルミの混合金属）で以前のように剥がれる心配がありませんので長持ちします。

どんな屋根材にもメリット・デメリットが存在するのでご紹介しておきますね！

【スーパーガルテクトのメリット】
・断熱材が入っているので断熱効果が高い
・非常に軽量で重量はパミール屋根の4分の１
・屋根材同士を引っ掛ける工法で台風・地震に強い
・ガルバリウム鋼板なので割れることがない

【スーパーガルテクトのデメリット】
・瓦屋根に比べると重厚感・高級感は劣る
・20～25年で色あせ、塗装する必要がある

今回のパミール屋根メンテナンス工事で使用した「スーパーガルテクト」ですが、２種類のグレードと複数のカラーバリエーションがあります！

【標準グレード】
・ブラック　・ブラウン　・チャコール　・ブルー　・グリーン　・ワインレッド　６色展開

【フッ素グレード】
・ブラック　・ブラウン　２色展開

標準グレードよりフッ素グレードのほうが１㎡当たりの材料費が1,000円程度高くなりますので、屋根面積100㎡のお家ですと100,000円程度値上がりします！

表面の塗膜が5年長持ちするというのがフッ素グレードの特徴ですね。

パミール屋根のメンテナンス工事で仕上げとなる棟板金取り付け

それでは、ここから仕上げ工程に入っていきましょう！

まずは、パミール屋根の棟部分に下地材となる「貫板」を取り付けていきます。貫板は棟板金を固定する為の下地材なのですが、１５年程度で腐食してくるものです。

従って、貫板の材質を「防腐木材」や「樹脂」にすることにより、腐食を防ぎ長持ちさせることが出来ますよ(^_^)/

そして、仕上げ材となる「棟板金」を取り付けていきます(^_^)/

棟板金の材質は屋根材と同じガルバリウム鋼板となっているめ、錆に強く長持ちしますね。

棟板金は強風などの影響で飛散しやすいものとなているので、固定する際は釘ではなくビスを使用することがお勧めですね！

そして、今回のパミール屋根メンテナンス工事では断熱効果を高めるために「換気棟」を取り付けております(^_^)/

屋根の一番高い部分に開口を開けることにより、屋根裏の熱気を外部へ排出させることが出来るんですよ！

当然、雨漏りしない設計となっておりますのでご安心ください。

加古川市で行ったパミール屋根のメンテナンス工事費用と保証内容

加古川市、パミール屋根へのメンテナンス工事で使用したIG工業スーパーガルテクトには、メーカー保証が付いております(^_^)/

・表面の色あせ15年　・表面の錆の発生20年　・表面の穴あき25年

そして弊社の保証内容として「雨漏り・強風による飛散」に対して、15年間の工事保証を付けております(^^)/

アフターメンテナンスとして2年に1回の無料点検も行っておりますので、長期的にご安心頂けますよ！！

今回のパミール屋根メンテナンス工事費用は110㎡に対して1,100,000円となりました(^_^)/

単価で言うと1㎡当たり10,000円程度になりますね！

屋根塗装に比べると費用は高くなりますが、葺き替え工事と比べるとかなり安く施工できるためお勧めの屋根工事と言えます。

今お住いのお家やお勤め先の工場や事務所をこの先どうしていきたいかが重要で、それに見合ったご提案をすることが街の屋根屋さん神戸西店の仕事だと思っております(*^^*)

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