更新日：2023年07月14日

　江戸川区南葛西にお住まいのお客様より「屋根のメンテナンスを検討しているので調査、お見積りをお願いしたい」とご相談をいただき調査にお伺い致しました。

現地調査

　現地調査の様子になります。使用されている屋根材はスレートになり、築年数を考慮するとアスベストが含有されているスレート屋根材となります。10年程前に屋根塗装工事を行っているが前回のメンテナンスから年数が経過した事もあり再度メンテナンスを検討されたそうです。

　屋根の形状は切妻屋根という左右1面ずつの計2面から成るシンプルな屋根形状となっております。また、屋根の南面には太陽光パネルが取り付けられておりましたので調査やメンテナンスに際して注意が必要となります。

　スレートの塗装にはチョーキングや色褪せといった塗装の劣化症状が発生しております。チョーキングは紫外線により塗装が劣化することで発生する症状になりますので、この様な症状が見られる場合にはメンテナンスのサインとなります。スレートの水下側では、水分が滞留しやすい為、屋根材の変色が発生しております。

　屋根塗装工事を行う際には、スレート屋根の重なり部分が塗料により埋まらないようにタスペーサーの設置や縁切り作業を行い適切な隙間を確保する必要があります。塗料によりスレートの重なり部分が埋まってしまうと湿気等の水分の逃げ場がなくなり防水紙を劣化させ雨漏りへと繋がってしまいます。こちらの建物では、タスペーサーの設置は行われておりましたが数か所でタスペーサーにズレが生じておりましたので次回のメンテナンスでは位置の調整が必要となります。

　棟板金を確認すると1箇所で釘の抜けが確認できました。他の箇所では釘の浮きや抜けは発生しておりませんでしたので固定に問題はありませんが釘穴から雨水が吹き込んでしまう可能性があるので処理が必要になります。

　上記の症状をお客様にご報告したところ今回も塗装でのメンテナンスをご希望されましたので屋根塗装工事のご提案を行いました。10年後に太陽光パネルを取り外して屋根カバー工事を行う予定との事でしたので、今回の塗装では太陽光パネルの取り外しは行わずパネルの下は届く範囲での塗装となります。 屋根塗装工事の費用は税別378,000円より承っております。使用材料によっても金額が異なりますので詳しくはお問い合わせ下さい。