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安曇野市セメント瓦調査|最低限のリフォームをご希望でも葺き替えをご提案した理由
更新日:2026年6月28日
安曇野市のお客様より、「倉庫として使っている離れなので最低限のリフォームで済ませたい」とご相談をいただき、セメント瓦屋根の現地調査を行いました。
調査の結果、屋根表面だけでなく防水シート(ルーフィング)まで劣化が進行しており、部分補修や塗装では根本的な解決ができない状態でした。
今回の調査で一番お伝えしたいことは、
「最低限のリフォームをご希望でも、屋根材と防水シートの状態から葺き替え以外では根本解決できないことが分かりました。」
という点です。
お客様のご希望を尊重することはもちろん大切ですが、将来的な雨漏りリスクを考えると、本当に安心して使い続けられる方法をご提案することも私たちの役目です。
それでは実際の調査内容をご紹介します。
築40年以上が経過した離れの建物です。
現在は居住スペースではなく書庫を兼ねた倉庫として利用されており、これまで大きなメンテナンスは行ってこなかったそうです。
「今後も使っていきたいが、大掛かりな工事はできれば避けたい」というご希望を伺ったうえで、まずは屋根全体の状態を詳しく確認していきます。
建物の使い方やご予算、ご希望を把握したうえで最適なご提案を行うことも、現地調査では非常に重要なポイントです。
屋根全体を確認すると、40年以上の経年劣化によりセメント瓦全体が傷み始めていました。
セメント瓦は陶器瓦とは異なり、表面の塗膜によって防水性を保っています。
しかし長年メンテナンスを行わないと塗膜が失われ、雨水を吸収しやすくなります。
また、この屋根は瓦自体が非常にもろくなっており、調査中も一歩一歩慎重に歩かなければ割れてしまう可能性がある状態でした。
この時点で、単なる塗装では済まない可能性が高いと判断しました。
調査を進めると、セメント瓦には深い亀裂が多数確認できました。
これは長年の紫外線や雨風によって屋根材自体が劣化したことによるもので、塗膜だけの問題ではありません。
塗装には防水性を回復させる役割がありますが、割れてしまった屋根材を元に戻すことはできません。
このような状態で塗装を行っても、雨水の侵入を根本的に防ぐことは難しく、将来的な雨漏りのリスクは残ってしまいます。
そのため、この亀裂は「塗装で直せる劣化」ではなく、「屋根材そのものの寿命」と判断しました。
こちらでは、セメント瓦の表面が層状に剥がれるような劣化も確認できました。
セメント瓦は長年雨水を吸収と乾燥を繰り返すことで内部まで傷みが進み、表面だけでなく材料自体が崩れてしまうことがあります。
この状態になると補修材で一時的に補うことはできても、屋根全体の耐久性を回復させることはできません。
お客様は「最低限のリフォームで」とご希望されていましたが、この写真を確認した時点で、塗装や部分補修では安心して長く使い続けることは難しいと判断しました。
鬼瓦を確認すると、表面が見えなくなるほどコケが繁殖していました。
和瓦の鬼瓦ではここまでコケが発生することはあまりありませんが、セメント瓦は表面の塗膜が劣化すると水分を吸収しやすくなり、表面がザラザラになることでコケが根付きやすくなります。
コケ自体がすぐに雨漏りを起こすわけではありません。しかし、コケが発生するということは屋根材が常に水分を含みやすい状態になっている証拠です。
今回は屋根全体の劣化状況と合わせて考えると、塗膜の防水性はすでに失われていると判断できました。
建物の北側では、南側以上にコケの発生が目立ちました。
北側は日当たりが悪く、雨や雪解け水の乾燥にも時間がかかるため、安曇野市のような寒暖差の大きい地域では特に劣化が進みやすい場所です。
屋根は方角によって傷み方が異なることも多く、片面だけを見て判断してしまうと、本当の劣化状況を見落としてしまう場合があります。
今回も屋根全体を確認したことで、建物全体の状態を正確に把握することができました。
今回の調査で最も重要だったのが、この防水シート(ルーフィング)の状態です。
試しにセメント瓦を一枚めくってみると、その下にあるルーフィングは紙のようにもろくなり、軽く触れただけでも破れてしまいそうな状態でした。
現在の改質アスファルトルーフィングとは異なり、当時使用されていたルーフィングは耐久性が高くありません。
屋根材は雨を受ける一枚目の防御ですが、本当に建物を守っているのはルーフィングです。
そのルーフィングまで寿命を迎えていたことが、今回「塗装ではなく葺き替えをご提案した決め手」になりました。
屋根の軒先から野地板を確認すると、はっきりとした雨染みが残っていました。
現在大きな雨漏りには気付いていないとのことでしたが、この雨染みを見る限り、過去に雨水が侵入していた可能性が高いと考えられます。
屋根は表面だけを見ても判断できません。
屋根裏や軒裏なども合わせて確認することで、内部で何が起きているのかが分かります。
今回のように、屋根材・ルーフィング・野地板まで劣化が確認できた場合は、表面的な補修だけでは再発を防ぐことは難しいと判断しました。
調査後に改めて屋根全体を確認すると、セメント瓦・ルーフィング・野地板のすべてに経年劣化が見られることが分かりました。
お客様は「最低限のリフォームで済ませたい」とご希望されていました。
私たちもできる限りご希望に沿ったご提案をしたいと考えましたが、今回の状態では塗装や部分補修では根本的な解決にはなりません。
今後も安心して建物を使い続けていただくためには、屋根を新しい屋根材へ葺き替えることが最適という結論になりました。
今回の現場で最も重要だった判断は、
「屋根材だけではなく、防水シートまで寿命を迎えていたこと」
です。
セメント瓦だけが傷んでいるのであれば、状況によっては補修や塗装を検討できるケースもあります。
しかし今回は、
・屋根材が歩くだけでも割れそうな状態
・ルーフィングが完全に劣化
・軒裏にも雨染みを確認
という複数の要因が重なっていました。
これらを総合的に判断し、葺き替え以外では根本的な解決にならないと判断しました。
お客様は「最低限のリフォーム」をご希望されていました。
しかし、お客様のご希望だけを優先して塗装や部分補修をご提案した場合、数年後に再び雨漏りが発生し、結果として余計な費用がかかってしまう可能性があります。
そのため今回は、将来的なメンテナンスコストも含めて考えた結果、屋根の葺き替え工事をご提案しました。
私たちは工事を大きくすることではなく、お住まいを長く安心して使っていただくことを最優先に考えてご提案しています。
安曇野市は冬の積雪や寒暖差が大きく、セメント瓦にとって厳しい環境です。
塗膜が劣化したセメント瓦は水分を吸収しやすくなり、冬場の凍結と融解を繰り返すことでひび割れや表面の剥離が進行します。
築30年以上経過したセメント瓦のお住まいでは、「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と考えず、一度専門業者による点検をおすすめします。
早めに状態を把握することで、最適なメンテナンス方法を選択しやすくなります。
今回のお住まいは現在も書庫として利用されていました。
書籍は一度雨漏りで濡れてしまうと元に戻すことができず、大切な資料を失ってしまう可能性があります。
和瓦は釉薬によって表面が保護されているため、40年以上大きなメンテナンスをしなくても比較的長持ちすることがあります。
一方でセメント瓦は塗膜によって防水性を保っている屋根材です。
築30~40年を超えたセメント瓦のお住まいでは、見た目だけでは判断できない劣化が進んでいることも少なくありません。
「まだ雨漏りしていないから大丈夫」と思われる方も多いですが、一度点検を受けることで適切なメンテナンス時期を知ることができます。
屋根の状態が気になる方は、お気軽にイトウ住建までご相談ください。
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-matsumoto@email.plala.or.jp
株式会社イトウ住建
〒399-0734
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