工事前の状態

苔が一面全体にかなり繁殖してしまっている状態でした。また屋根が全体的に色褪せてきていました。色褪せはそこまででもないのですが、苔がここまで繁殖してしまっていると、スレート自体が弱ってきていると考えられます。これ以上酷くなると雨漏りなどに繋がる可能性があるので今回カバー工事を行うこととなりました。

↓カビや苔の放置は絶対ダメ！

＊屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ

棟部分の取り外しから開始

棟板金のビスを抜いて棟板金を取り外していきます。その後土台となっている貫板（ぬきいた）のビスも抜いて貫板も取りはずしていきます。

ルーフィングを敷く

ルーフィングを敷く前に軒先部分に唐草（からくさ）というものを取り付けます。唐草とは軒先に取り付ける水切り板金のことで、軒先に来た雨水を雨樋に流す役割をしています。このような役割があるものが他にもありそれらを総称して雨仕舞い（あまじまい）と呼んでいます。

その後ルーフィング（防水シート）を敷いていきます。ルーフィングは、もし屋根から雨水などが入ってきてもここで防ぐという二次防水の効果があります。ルーフィングを敷きながら釘を打ってルーフィングが動かないようにしていきます。

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＊雨漏りをさせないために、雨水を積極的に誘導して排水させる雨仕舞い

谷板金の取り付け

谷という部分に板金を取り付けます。谷とは屋根の雨水を谷板金が設置されている面へと集め、雨樋へ排水する部分です。
谷板金は雨水や雪が集中するように作られた部分なので、板金も傷みやすく、雨漏りの原因になりやすい部位となっています。そのため定期的なメンテナンスが必要になります。

↓谷板金は雨漏りしやすい!?

＊屋根で最も雨漏りしやすい部分「谷板金」の修理方法

新しい屋根材の設置

今回はスーパーガルテクトという屋根材を使用しています。スーパーガルテクトとは断熱材とガルバリウム鋼板を一体化させた屋根材のことで、耐久性・遮熱性・遮音性があり長持ちする屋根材となっています。
遮音性についてですが、スーパーガルテクトの場合70db（デシベル）の豪雨の音が31dbまで抑えることができます。他のもので例えると70dbは掃除機、電車のベルの音等で、31dbは鉛筆の筆記音、深夜の郊外などがあります。かなり静かになります。
また耐久性もあることからとても人気のある屋根材となっています。

↓スーパーガルテクトについて詳しく

＊【スーパーガルテクト】人気のガルバリウム鋼板屋根材おすすめの理由

棟部分の取り付け

棟部分に合わせて発砲シーラーというものを貼り付けていきます。これは棟部分から内側に雨水などが入らないようにするためのものとなっております。他のやり方としてはコーキング剤で貫板を接着するやり方もあります。
次は発砲シーラーの上から貫板をビスで固定していきます。その後棟板金を被せビスで止めていき、接合部はコーキング剤で接着していきます。

施工終了

以上で施工完了となります。
今回の屋根材は金属になるので錆びるようになっています。赤錆の保証もありますが、手入れなどを行わなければ錆びる時間も早まります。長く安全に住むためにも点検・メンテナンスをしっかり行っていくことが大切です。

『街の屋根やさんいわき店』では工事類だけでなく屋根などの点検・メンテナンスも対応しています。
ご相談は無料で受け付けておりますので、気になることなどあればお気軽にお問い合わせください。

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