生駒市 過去に雨漏り修繕を大手リフォーム会社で施工したのにまだ雨漏りが起こる
更新日：2023年5月2日
ばっちり雨染みが残っています。
強い雨が降った時に天井を触ったら
湿っていた様でびっくりして連絡頂きました。
過去にも雨漏りがあり、同じ場所を大手工務店で修繕していたらしいのですが
再度の雨漏りだということでした。
雨漏り箇所を確認したので、次は屋根に登って確認します。
棟が設置してありますが、よーく見てみると棟にコーキングが、、、、、！！！
しかも、水下側の所を塞いでしまっているので
瓦の中に入った雨水が流れ落ちない位置に。。。。
これ何を思ってここにコーキングしてんのか。。。
なんてこった！！！と思うくらいの横並び。。。
これが大手工務店の下請屋根業者の工事です。。
約、8年ほど前の施工となっています。
さて、何故瓦にコーキングをすることがいけないのかという事を説明します。
横降りの雨などで、瓦下に入ってしまった雨水（図面青色）は
重なった瓦（図面赤色）の下を伝って流れていき、
そのまま外部へ排出される仕組みとなっています。
瓦の下には防水ルーフィング（図面緑色）が敷かれているので
雨が入っても家の中に進入せず流れていきます。
ですので、本来であれば重なった瓦の隙間から外部へ放出される仕組みとなっています。
では、先ほどの棟の写真の様に、瓦が重なった箇所にコーキングをうってしまっていると
本来外部へ放出されるはずの雨水が瓦と瓦の隙間に残ってしまい
内部でカビや苔の発生の原因となり
瓦を内側から脆弱化させたり、下地の防水層を劣化させたり
水分がのこってしまうので、冬場に雨が凍結して
瓦を凍らせ割れさせるという危険性があります。
瓦の仕事に携わっている人間ならこれくらいの知識はあるはずなんですがね。。。
微妙な知識で、コーキングを全部に入れていないところもあるんですが
コーキングが入っているところは雨水が溜まります。
これは、20年以上前に悪徳業者の飛び込み営業界隈で流行った、
瓦のズレ止め防止と謳ってにコーキングを打つ工事なんですが
このせいで雨漏りしてしまった家をかなり僕は見てきました。
見えている部分のコーキングを切り取っても、全て綺麗には取りきれないので
一度コーキングをしてしまった瓦は元には戻りません。
葺き替えでしか正常な状態にはもどらなんです。。。
本当に、知識のない粗悪な工事です。
このお家は２階の屋根裏が広く取られていたので
雨漏りの正確な位置を知る為に
屋根裏もついでに覗く事にしました。
コーキングを打ってしまった事によって、色んな場所から雨漏りの痕が見受けられます。
天井材の裏側にも雨が溜まったような痕跡がありました。
それなりの量の雨が侵入してしまっている状態でした、、、
これで、棟の部分からの雨漏りがあるという事が確定されました。
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