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菊陽町で漆喰の劣化により歪んだ棟瓦の取り直し工事を行いました
更新日:2023年3月3日
菊池郡菊陽町にて漆喰の劣化が原因で棟瓦にズレが生じ、棟瓦取り直し工事を行った様子をご紹介します。
今回は大棟と隅棟2か所
合計3か所の棟取り直し工事を行います!
被害の大きい隅棟の取り直し工事から取り掛かります。
棟の瓦を一旦撤去しました。
瓦を取り外すと、乾燥した葺き土が出てきました。
葺き土は水分を含んだ粘土の様な質感で、瓦を固定させる為に使われます。
しかし、経年で乾燥していき、次第に固定力が下ってしまいます。
乾燥した葺き土はもう使用しない為、取り除きました。
写真では周辺にまだ土が残っていますが、この後綺麗に掃除しますのでご安心くださいね。
地震や台風の影響を受けやすい隅棟は、職人のご厚意により強化棟工法で取り直しを行う事になりました。
まずは棟に補強金物を取り付けます!
補強金物は屋根の下地にビス留めで固定されています。
従来は緊結線や葺き土、漆喰などで瓦を固定させていましたが、瓦が一枚一枚固定されておらず、地震や台風でズレたり落下する事もありました。
棟補強金物をベースに、芯材や瓦を一つ一つ固定させる事で、地震や台風に強い棟を作る事ができます。
補強金物に芯材をビスで取り付けました。
棟の長さに合わせて芯材をカットしてから取り付けます。
芯材は冠瓦を被せた際、ビスを打つ場所となります。
南蛮漆喰を詰めます
南蛮漆喰とは葺き土と漆喰の性能を併せ持つ漆喰です。
従来の漆喰とは異なり、特殊なシリコンや防水剤を使用している為、防水性が高く雨にも強くなります。
葺き土+漆喰を使うよりも耐久性や防水性が高くなる為、近年では南蛮漆喰のみを使う事が多くなっています。
冠瓦を被せてステンレスビスで固定させます。
パッキンが付いている為、ビス穴から水が中に入りにくく、ステンレス製ビスの為、錆にも強いです。
ビスは芯材にしっかり打ち付けて固定されており、これで棟全体が一体化になります。
強化棟工法の断面図は、このようになっています。
・棟補強金物→屋根下地にビス留め
・芯材→棟補強金物にビス留め
・冠瓦→芯材にパッキン付きビスで固定
こうする事で棟全体と家の躯体が一体となり、地震や台風で瓦が落下するなどのトラブルを回避できます。
また、葺き土+漆喰ではなく、南蛮漆喰のみで隙間が埋められている為、隙間ができてしまう事も防ぎます。
工事前は瓦がズレており、瓦落下の危険がありました。
また、漆喰が欠け落ちたり、葺き土も流出していました。
取り直し工事を行う事で、真っすぐ整然と並んだ隅棟になりました!
見た目だけでなく、強化棟工法で取り直している為、地震や台風にも強い棟になっています♪
大棟の瓦を取り外しました!
こちらは漆喰や葺き土を使わず結束銅線で瓦を固定させており、結束銅線が緩んで瓦がズレたと考えられます。
大棟は結束銅線の締め直しを行います。
コーキング剤を打っていきます
コーキング剤には防水性があり、素材同士を固定させたり、隙間を埋める目的などで使用されます。
このように瓦を配置する箇所にコーキング剤を打つことで、瓦がズレないようになります♪
冠瓦を乗せ、結束銅線で固定させました
瓦の穴から結束銅線を出し、山部分で丸めて固定します。
瓦が落下しないように結束銅線で緊結しておき、瓦が動かないようにコーキング剤で固定しています。
ズレが生じていた棟の取り直し工事が完了しました!
瓦屋根は古くから建物の屋根材として使用されています。
重く耐震性が良くないなどのデメリットも挙げられますが、今回のような強化棟工法を行えば、地震にも強くなり、適切なメンテナンスを行う事で長く使える屋根材です。
瓦屋根の良さを最大限に引き出す為にも、定期的な点検やメンテナンスをオススメします。
街の屋根やさん熊本店では住宅工事全般を承っておりますので、お気軽にご相談くださいね♪
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電話 0120-989-742
E-Mail yane-kumamoto@dune.ocn.ne.jp
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〒861-2234
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