今回は瓦屋根のお宅に伺いました。

雨漏りがするとのことで屋根の工事のご依頼です。さらに、太陽熱温水器の撤去も行いたいということでした。

雨漏りの原因として、瓦屋根の漆喰が劣化し、葺き土が見えている状態だったことが考えられることを説明し、工事に至りました。

漆喰が劣化しており、漆喰と鬼瓦（屋根のてっぺんの端にある瓦）の間に隙間ができています。

また、棟（むねと呼ばれ、屋根の頂上部分のこと）の下にある漆喰が劣化しており、葺き土（屋根を接着する土）が出ています。

さらに、太陽熱温水器の全体にサビが見られますね。

施行途中

完工写真

劣化している漆喰をすべて取り除きます。

古い漆喰の上から重ね塗りしてしまうと、さらなる雨漏りの原因になってしまうため、しっかり取り除く必要があります。

その後、漆喰を塗る作業を行い、屋根の補修工事は完了です。

太陽熱温水器は撤去します。

《作業の必要性》

漆喰が劣化することで、瓦と漆喰の隙間ができます。その隙間から、漆喰の内側にある葺き土（屋根を接着する土）に雨水が浸入することで、雨漏りが発生します。

ですので、葺き土を漆喰で覆うことで雨水の浸入を防ぐ必要がありますね。

漆喰の耐年数は20年程度であること、葺き土は経年劣化によりズレが発生することから、定期的なメンテナンスは必要になります。

太陽熱温水器は日常、邪魔になることがないため、屋根に取り付けたままでもいいのでは？と思われる方もいると思います。しかし、重さは空の状態で100kg以上あります。太陽熱温水器をそのままにしておくことで、屋根に負担がかかるため使わないのであれば撤去をおすすめします。

最後に

太陽熱温水器の撤去を行ってもらい、屋根がすっきりしたとのことでした。また、想像以上に屋根が傷んでいたため、工事をして良かったと喜ばれていました。

瓦屋根の寿命は約50年〜60年であるのに対し、漆喰は約20年程度と短めです。瓦は大丈夫だと思っていても、漆喰や葺き土など他の部分に劣化が見られるので、定期的なメンテナンスが必要です。

大丈夫と思わず、早めに修理することで家の寿命にもつながるので、ぜひご相談ください!!