更新日:2017年11月02日
葛飾区、築15年でベランダから雨漏りをしてしまったとお問い合わせがございました。点検を行った結果、防水面というよりは排水ドレンの劣化により、雨水が壁を伝い下階に漏水を起こしてしまっているようでした。
住宅で施工されるウレタン塗膜防水やFRP防水の寿命はおよそ10~15年と言われていますが、ベランダに溜まった水は全てドレンに集まり流れていきます。その為、防水には何の影響がなくとも、ドレンが劣化すれば今回のように雨漏りを起こす可能性は充分にあります。
築年数を考えて防水工事は必要となりますが、まずはドレンの補修工事が必要となります。本来であれば内部のドレンが損傷しているからこそ雨漏りが起きている為、ドレンごと交換をしなければなりません。
しかしその為には躯体を壊してドレンを交換・復旧工事と大規模な補修となります。その際に躯体にひび割れ等が入ってしまうと、却って新たな雨漏りの原因を作ってしまいます。
そこで補修工事の多くで「改修用ドレン」を使用しています。既存の傷んでしまったドレンにそのまま被せることで雨漏りを防ぎ、躯体工事も必要なくなります。
新築時のルーフドレンは鉄製鋳物が使用されている事が多く、錆による腐食で漏水を起こすと考えられていますが、改修用ドレンは鉛と強化ホースで出来ています。
強化ホースがそのまま竪樋まで接続することによって、しっかりと既存のドレンを保護することが出来ます。
清掃をし改修用ドレンを取りつけていきます。鉛は柔らかく加工性に優れる為、下地にあわせて叩きしっかりと取り付けることが出来ます。
改修用ドレンの前に必要になる補修
便利でお手軽に使用できる改修用ドレンですが、防水下地の状態によっては様々な補修工事が必要となります。
例えば、既存ドレンの口径が小さく雨水が排水しきれない住宅はドレンの口径を見直す必要があります。改修用ドレンは現在の口径を更に狭めてしまいます。
また、勾配不良を起こしている場合は改修用ドレンでも改善できません。そもそもの下地を施工し直す必要があります。
点検の際にも確認をさせて頂きますが、ベランダのお困りの点をお客様にお伺いし、状態に合わせて補修をご提案させて頂きます。
ドレン周辺はトラブルがつきものです。ドレン取りつけ後、シーリングで隙間を塞ぎ、メッシュシートとシーリングで更に補強を行います。ここまで施工しようやく全体の防水工事が可能となります。
しかしもちろん改修用ドレンを取りつけたからといって、半永久的に雨漏りを起こさない訳ではありません。
口径が小さくなることでゴミや落ち葉が溜まりやすくなります。また、落ち葉除けのストレーナーもビス留め固定ができなくなってしまいますので、必ず定期的な点検を行っていきましょう!
記事内に記載されている金額は2017年11月02日時点での費用となります。
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