更新日：2017年11月02日

木更津市のお客様は2年前に他社で屋根塗装と外壁塗装をしたそうです。近頃の長雨により、気がつくと天井に雨漏れの形跡がありました。屋根塗装としてメンテナンスしていれば、心配ないとお思いになられていたそうです。「お金をかけてメンテナンスをしたのにと」不安が増えてしまいました。

天井に現れた雨漏れ跡

二階和室は目透かし天井化粧ベニヤでした。目透かし天井は薄いベニヤに木目調の薄いプリントが貼られていますが、水分に弱く表面上にシワとなって表れやすいです。一度シミになってしまうと、元には戻すことが出来ないので、最悪交換になってしまいます。

小屋裏からの雨漏れ調査

2階なので小屋裏の中の確認も取れました。屋根の下の状況が良く分かります。雨水は木部に染み込み、雨跡の痕跡を残しますので、どこら辺から雨漏れしているのか目視できました。上部の下り棟のあたりから浸入しています。

屋根の表面の要因調査

実際に屋根の上に上がり、要因を確認いたします。実際に台風の時に雨漏れがしたそうですが、雨漏れの要因が何カ所か発見できました。まず雨漏れ個所周辺の状況を確認したところ、やはり棟板金の捲れがありました。最上部には屋根材が貼られていないため、これだけ隙間が生じていれば、強風などを伴う雨では吹き込んでしまいます。

致命傷ともいえる要因は屋根塗装時に縁切りがされておらず、各スレート材同士が塗料によりくっついてしまっていました。一見、たくさん塗装してくれて隙間のない方が良いと思われますが、大きな間違いです。屋根の表面となる仕上げ材では、逆に隙間がない方が雨漏れしやすいのです。せっかくの勾配で雨水を逃がすつもりが留めてしまい、雨漏れの原因になってしまうのです。下地である防水紙が最後の砦です。防水紙もホッチキスなどの小さな釘で止めているので実際には穴が開いていますがその釘に密着しており、勾配によって小さな穴に入りづらくなるため流れ落ちていくのです。縁切りをしていれば、下地に入った雨水などは外に逃がすため雨漏れは起きにくくなります。

木更津市のお客様は業者さんを信頼していたそうです。スレート屋根の屋根塗装時に縁切りしないのは、やってはいけないトップ5に入ります。

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