更新日:2017年11月01日
横浜市都筑区のお客様から「台風通過後に雨漏りを発見した!」と点検と補修見積もりのご依頼を承りました。
築24年、一度瓦がずれたタイミングで部分的な漆喰補修工事は行ったようですが、今回は瓦の外れや浮きは確認していないそうですので雨漏りが起きた原因を探りたいとのことです。
日本瓦にもたくさんの種類があります
屋根は日本瓦の青緑(せいろく)です。日本瓦と言いますと、グレー(灰色)のイメージが強いと思うのですが、こちらも陶器 釉薬瓦に分類される日本瓦です。
およそ30年前から出始めた釉薬瓦のほとんどはこの青色の青緑だったようです。今はワインやオレンジ等、洋風な住宅にも合うような色が多々ございます。。
釉薬瓦とは瓦に成形した粘土にガラス質の釉薬をかけ高温で焼いて作られます。表面がガラス質に覆われる為、塗装も必要なく和瓦の様に長期的にお使いいただけます。
屋根全体を見て見ると場所によって漆喰の傷み方が違うように感じます。
下屋雨押え部分の漆喰が剥がれもない状態に対し、下り棟は表面に雨水が染み込んで剥がれそうな状態が見られました。
また部分的に表面の漆喰が剥がれ、内部の泥が流れ出てしまっています。屋根の雨漏りを防いでいるほとんどは防水紙ですが、瓦屋根の場合は調湿のために棟に泥を積み保護のために漆喰が塗られています。
漆喰が剥がれ泥が露出することによって、雨水が染み込んでいき雨漏りに発展することがございます。
また漆喰に劣化や剥がれがあることで、周辺の瓦が動きやすく外れて落下してしまうといった事故にも繋がってしまいます。
下屋の外壁との取り合いですが、棟瓦同士の間に隙間が出来てしまっています。固定が甘くなることで瓦が下がってしまったとは思いますが、このような隙間は雨水が入り放題になってしまいます。
瓦自体が長寿命であっても、雨漏りが発生してしまえば何かしらの補修工事が必要となります。今回は瓦の位置を元に戻す棟の取り直し工事、漆喰の埋め直し工事、そして雨水が入り込むことが考えられる場所に詰め増し工事をご提案させて頂きます。
雨漏りが起きたからと言って、屋根の葺き替えをしなければいけない…ではなく、なぜそうなったのかを特定出来れば最低限の補修で改善することが可能です。
瓦屋根からの雨漏りにお困りの方、補修方法・施工方法に疑問がある方はお気軽に街の屋根やさんへご相談ください。
記事内に記載されている金額は2017年11月01日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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