現場調査
全体的に色あせて、下地の赤茶色の錆止めが浮き上がっています。上塗りの塗料が雨で流されて薄くなったことが原因です。上塗りが雨を弾くまた浸透させない膜になるので、このままでは素材が濡れて腐食します。

現場調査
瓦棒とはその名の通り、重なる部分に木材の棒が入っています。芯となる棒に挟み込んで固定する屋根材なので、腐食して雨が侵入すると、ここから板金の屋根材が剥がれる可能性があり危険です。

現場調査
塗膜の表面が剥がれています。金属屋根は表面が太陽光によってかなり熱くなります。塗膜の耐久温度を超えると塗膜が沸騰して気泡が発生。割れる事で表面が傷んできます。

現場調査
棟板金の繋ぎ目ですが、塗膜が剥がれています。以前の施工がどうだったのか分かりませんが、一般的なシリコンの上から塗装すると塗膜が割れてきます。

屋根塗装工事
下地処理として、表面のめくれそうな部分や浮いている部分をめくっていきます。ケレン作業と言いますが、ヘラや金タワシを使います。この上から塗っても剥がれやすい為、剥がれたカスもしっかり清掃します。

屋根塗装穴補修
穴の開いた部分は変性シリコンを注入。予算や腐食具合に合わせて、対応していきます。今回大きな穴はここだけでしたので、部分的な補修で対応させて頂きました。

下塗り錆止め
施工前に透けていた色は、錆止めの色でした。それぐらい表面に塗っていた銀色のトップが薄くなっていたという事です。そもそも一度しか塗っていなかった可能性もあります。

中塗り
大きな部分はローラーで塗っていきますが、細部や凹凸の部分などローラーで塗れない部分は、先に刷毛を使って塗りのこしが無い様に塗っていきます。

仕上げ
塗装の工程は３度塗りが基本になります。下塗り・中塗り・上塗り。塗布量を守る事で塗膜に厚みが出来、塗料の性能・効果を発揮します。仕上がりもきれいです。

追加鉄部の塗装
鉄製の手すりも一緒に塗装させて頂きました。古いお家では鉄製の手すりがついている事が多く、今回の屋根同様、錆が発生している事があります。