袖ヶ浦市|自然石粒ジンカリウム鋼板のディプロマットで屋根カバー工法
【お問い合わせのきっかけ】
ビフォーアフター
基本情報
- 施工内容:屋根カバー工法 足場
- 使用材料:ディートレーディング:ディプロマット(カフェ)
【点検の様子】
袖ヶ浦市のスレート屋根の現場です。今回は屋根カバー工法をご検討中との事ですので、屋根の状況となぜ塗装ではなく、屋根カバー工法に至ったのかご希望とあわせて伺っていきます。
まずは全体状況です。苔の発生が無くそれ程傷んでいるようには見えませんが、ところどころ補修跡は見られます。
ひび割れが入った際にシーリングで補修をしたのでしょう。但し、シーリングの量が少ないとまたすぐにひび割れが拡大したり、割れる可能性もあります。
つい最近、風によって何かがぶつかりスレートが割れて落ちてきたようです。スレート屋根材の1枚当たりの重さはおよそ3.4㎏、欠片と言えども衝突すれば決して無傷では済まないでしょう。
部分的な補修跡が目立ちます。既存の屋根材とは違うスレートが差し替えられている場所ですが、おそらくこちらも割れた際に補修を行ったのでしょう。
このように少しずつ補修を必要としているスレート屋根に不便さを感じ、飛来物によって破損しにくい屋根材をご希望としているようです。
スレート屋根の点検箇所は少ないように見えて実は多く、棟板金も補修が必要です。継ぎ目のシーリングが劣化することによって雨水が入り込むと下地の貫板を腐食させてしまいます。
継ぎ目だけでなく、棟板金の釘止めの固定が甘いと板金自体が飛散してしまいます。釘の打ち直しを行い下地に固定できれば問題はありませんが、下地が腐食していると釘の固定が出来ません。
その際には貫板の取替とSUS製のビス固定で飛散しにくい状態に復旧する必要があります。
それにしてもこちらの住宅はひび割れが無数に見られます。実はスレートの種類によって、ひび割れ・破損が起きやすい屋根材がありますので、少し紹介したいと思います。
松下電工のレサス・シルバス、クボタのザルフグラッサ・コロニアルNEOと並べられますが、ひび割れが発生し、破片が落ちてくると報告がある屋根材です。
アスベストの健康被害が問題視されてから、スレート屋根のノンアスベスト化も進みました。しかし、当時耐久性についてはアスベストに頼りきりでしたので、ノンアスベストの製品を作るうえで、屋根材の剥がれやひび割れが目立つ屋根材が多く出てしまいました。
販売はされていなくとも、当時建設している住宅では使用されていますので、塗装で検討中だったのに屋根の耐久性からカバーか葺き替えが必要になったというケースも多くあります。
住宅に使用している屋根材につきましては、図面や仕様書等に記載されていますので、一度書類で確認するというのも手です。
今回は屋根カバー工法を実施します。スレート屋根が吸水し、苔を発生していたことに対し、金属屋根材は吸水性がありません。その為、苔の発生もなく綺麗を維持する事が出来ます。
塗装をしても苔が…とお悩みの方は、屋根カバー工法か葺き替え工事で金属屋根材に変更されても良いかもしれませんね。
【施工の様子】
施工に入ります。今回は割れやすいスレートの危険性から、屋根足場を設けました。急勾配の屋根は施工上必ず必要になりますので、ご了承ください。
足場を仮設し、もう一度屋根点検を行ってから、棟板金を外していきます。
防水紙は軒から張っていきます。使用している防水紙(ルーフィング)は粘着型のタディスセルフです。通常の防水紙は紙状でタッカーで固定していきますが、少なからず防水紙に穴を開けていきます。
雨漏りを防ぐための防水紙になるべく負担を掛けないようにと、開発されたのが粘着型ルーフィングです。
既存屋根材に張り付くことによって、雨水の入る隙間なく施工する事が可能です。しかし、一般的な粘着型ルーフィングは粘着力が強い為一度張り付くと剥がすのが困難です。
タディスセルフは施工性を改善し、施工数時間後に粘着していく遅延型のルーフィングです。施工中は張り直しも可能な為、確実な施工が可能です。
防水紙設置後はケラバや雨押えの役物を取りつけ、屋根材設置の準備を行います。細かい部分は隙間が出来ないように加工しながら取り付けていきます。
屋根材も軒からしっかり嵌め合わせながらビス留めを行っていきます。使用しているのはディートレーディングのディプロマットのカフェです。自然石粒の吹付屋根材の為、施工の際には取扱いに充分注意して取り付けていきます。
ディートレーディングが使用しているのはジンカリウム鋼板と呼ばれる、ガルバリウム鋼板とほぼ同構成の鋼板を使用しています。シリコンと亜鉛の0.1%の比率の違いによって、ガルバリウム鋼板よりも耐久性が優れたというデータもあります。
大きな違いはありませんが、このような組成の違いによって名前が異なっているのです。
そのジンカリウム鋼板に天然石のチップを吹き付けることで、金属屋根材の問題になっていた雨音による騒音と錆の発生を抑えています。
まばらな柄はゴージャスな印象を持たせながらも、近年の洋風住宅には合わせやすい色合いです。1枚当たりの重量も約2.8㎏と大変軽量の為、屋根カバー工法をしても大きく住宅に負担を掛けることもありません。
屋根材自体に断熱材は付いていませんが、カバー工法をすることによって断熱性や防音についても改善できるかと思います。
基材には30年メーカー保証です。2.5寸以上の屋根なら施工が可能、テラコッタ・カフェ・エバーグリーン・オニキスの計4色です。外壁の色に合わせてお選びください。
石吹の綺麗で高耐久な屋根の完成です!
記事内に記載されている金額は2018年10月31日時点での費用となります。
街の屋根やさんでは無料でのお見積りを承っておりますので、現在の詳細な費用をお求めの際はお気軽にお問い合わせください。
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