城里町で瓦屋根の雨漏り修理相談！原因を追究して葺き直しをご提案
更新日：2023年1月25日
まずは該当の和室にお邪魔させていただき、雨漏り具合を確認します。
天井の一部分に雨染みができていますね＞＜
雨漏りの原因追及で一番早く確実なのが、屋根裏に入っての目視検査です。
入母屋の屋根は急勾配なので、屋根裏も高低差があり広々としています。
許可を取って小屋裏にも登らせていただき、天井の裏側から見てみると・・・
ここです！
この真上から漏れてきているようです(ﾟOﾟ)
城里町の入母屋造りのお住まいは、たいへん大きくりっぱな屋根です(*ﾟ▽ﾟ*)
屋根材はいぶし瓦で、施工後約30年経過しているとの事。
かなりの傾斜の瓦屋根ですので、梯子を架け慎重に登りました。
室内側の雨染み箇所と屋根裏確認から、この部分だと推測した瓦を目指します。
雨漏りしていた和室天井の真上にあたるいぶし瓦を部分的に外してみました。
瓦の下にはルーフィング（防水紙）が敷設されています。
瓦屋根の下に雨水が入ってきても、本来なら二次防水であるルーフィングがあるため室内に雨漏りは起きないのですが・・・
瓦桟部分のルーフィングが裂けて破けてしまっていました( ;∀;)
和室天井の雨漏りは、瓦の下に入ってきた雨水がこの裂け目部分から浸水して起きたものでした。
瓦桟（かわらざん）は、瓦を屋根に固定するために敷かれる細長い木材のことです。
屋根の下地である野地板にルーフィングを敷設した上に瓦桟を設置しますが、この瓦桟部分からルーフィングが裂けてしまうのは良くある現象です。
また、瓦桟は屋根に対し横の直線になるように敷かれるのが一般的ですが、流れてきた雨水をせき止めて溜めてしまうことがあります。
そうすると、瓦桟や野地板に水が染み込んでしまい雨漏りの原因となってしまうのです(；▽；)
瓦は非常に長寿の屋根材として知られ、耐用年数は50年以上とされています。
塗装等のメンテナンスも必要ありません。
しかし瓦屋根とは、瓦単体だけで雨漏りを防いでいる訳ではありません。
皆様にぜひ覚えておいていただきたいのが、瓦屋根を構成する防水紙や漆喰などの建材の耐用年数は瓦と同じではない という事実です。
防水紙の耐用年数は20～30年程度、また瓦の隙間を埋めて屋根の内部に水が入るのを防いでいる漆喰は10～15年ほどで劣化しひび割れてきます。
瓦より耐用年数が短いため、瓦自体に問題がなくても適度なタイミングでメンテナンスをしてあげなければならないんですよね。
瓦屋根は部分的な葺き直しは可能ですが、施工した箇所は健全になっても全ての屋根面が同等な状態とはいきません。
雨漏り箇所だけ部分的に防水シートを敷き替える等の部分的な修繕ですと、正規の敷き方にはならないため、再び他の箇所から雨漏りする場合もある事を承知しておかなくてはならないのです。
お客様にはそういったリスクもしっかりお伝えさせていただきました(*^_^*)
関連記事▶瓦屋根の葺き顔し工事を詳しく解説した当店の記事です
少し気になったのが棟部分の凍て割れです。
瓦に含まれた微量の水分が気温が下がった時に凍る・溶ける（溶解）を繰り返し、その体積の変化に瓦の組織が耐えられず表面が割れてしまいます。 この現象を凍て割れ（いてわれ）といいます。
凍て割れを起こした瓦は水がしみやすくなり、時間の経過と共にどんどん劣化が進行してしまいます(*_*)
直接の雨漏り原因ではないものの、早めの対処がいいに越したことはありません。
お客様には画像をお見せしながら丁寧に症状をお伝えし、調査終了です。
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