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西条市で瓦が落ちかけた屋根、原因は棟からの雨漏りでした
更新日：2021年12月9日
西条市にお住いのお客様より「屋根の瓦が落ちかけていて心配」との屋根調査依頼をいただきました。
屋根調査の結果、棟の雨漏りが原因とわかり棟修理をご提案させていただきました。
今回は棟修理の様子をご紹介します。
こちらは二階建てのお住いで、築３５年の住宅です。
屋根は寄棟屋根で
釉薬瓦（ゆうやくかわら）が施工されています。
この釉薬瓦とは表面を釉薬（うわぐすり）で化粧した粘土瓦のことです。
屋根に上がって調査すると隅棟の先端の鬼瓦（おにかわら）が”おじぎ”したように前に
倒れて落ちそうです。
このままでは落下して
人が怪我すると危険です。どうしてこうなったのでしょうか？
隅棟の下のメンド漆喰もボロボロに劣化しています。
これは棟の中に雨水が侵入することで、棟の中の土が
倒壊しようとしているのです。
つまりこの棟は
雨漏りが原因で崩れる恐れがあるのです。
棟の上部の瓦を剥がすと、中の土が湿っていて崩れています。
雨漏りしていない棟の土はカチカチに固く硬化していますが、雨漏りすると土が濡れて・乾いてを繰り返すことでサラサラに風化してしまいます。
瓦を剥がして中の
土が湿ったりサラサラに風化していると雨漏りしている証拠なので早急の対応が必要です。
お客様に屋根調査の結果を報告して棟修理をご提案させていただき、屋根工事をご依頼いただきました。
それでは棟修理工事の説明にはいります。
まずは既存の棟を解体します。
棟修理には大きく分けて2種類あります。
・既存の棟を解体撤去して新しい棟瓦を施工する
「棟の積み替え」と
・既存の棟を解体して元の瓦を再利用して修理する
「棟の積み直し」とがあります。
今回の棟修理は「棟の積み替え」なので古い棟瓦は撤去処分します。
棟から雨漏りしていたので中の土は先日の雨のせいで湿っていました。
今回の棟修理は耐震強化棟仕様で
施工します。
これで未来の地震や台風などの災害にたいして防災
の役割をはたしてくれます。
棟を解体すると
棟金具をと屋根下地にビスで固定します。
棟金具に
芯木となる
40㎜
×
40㎜の
木材を固定します。
この芯木が棟の瓦を留める大事な木下地となる為、
防腐剤を加圧注入した特注の木材を使うことで耐久性は抜群ですね。
芯木の周りに屋根工事専用の
を塗ります。
昔は棟の施工に土を使用していましたが、現在は
た南蛮漆喰を使用するのが主流です。
次に
「７寸丸瓦」を被せて木下地に
ビスで固定します。
日本瓦屋根といえば「のし積み」とよばれる高さの高い棟を思い浮かべると思いますが、最近の棟工事は
７寸丸瓦のような簡易的な棟工事も増えています。
メリットは
「重量が軽いので耐震性に優れると
「瓦代と施工手間を下げられるので工事金額を抑える」ことができます。
これで今回の棟修理工事は完成です。
お客さまにも「これで安心できました。」とお喜びいただけ嬉しくおもいます。
屋根修理工事は
豊富な経験と専門の知識が必要です。
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