更新日：2017年03月17日

袖ケ浦市のお客様はお住まいの顔である玄関の床に浮き沈みがあり、足に床材が刺さりそうで不安になりご相談をいただきました。

調査にお伺いしたところ一見、フロア材は何も問題はなさそうに見えました。しかし廊下を歩いてみると、所々沈んでたわんでしまい、少し不安を感じます。玄関はお住まいの中でも住人やお客様が、行きかう場所です。フロアもその他の場所に比べると経年劣化しやすいのです。沈む原因はフロアの下地に床根太材があり、ほとんどが一尺ピッチ（30㎝）間隔で設置されているため、その間の空間に支えがないからです。フロア材は凸型の雄ザネと凹型の雌ザネがあり、連結させることにより、平らに大きな面積を貼る事が可能です。雄ザネに釘を打ち、組み上げていきます。

一般住宅で使われるフローリングの種類は大きく分けて数種類あります。無垢フローリング・突板フローリング・シートフローリングなどです。

無垢フローリングの特徴は何と言っても、天然木から切り出しているので木ならではのぬくもりを感じられるところです。傷が付きやすいのですが、年数を重ねるごとに天然木ならではの味わいが感じられ、色の変化も楽しめます。他のフロア材とは違い、断熱性や調湿効果も期待できます。

反り返りや、床鳴りなどが生じやすく、気になる方には、お勧めできません。

突板フローリングの特徴は天然木から切り出して木肌の良い部分を薄くスライスし、ベニヤ合板の表面に２ミリから３ミリの厚さで貼り付けて、お求めやすい価格になっているところです。希少性の高い木材などを使用している場合が多く、無垢フローリングよりも低コストで設置が可能です。比較的、反り返りなどが無く、床鳴りなどもさほどしません。

経年劣化などで突板自体が薄く剥がれてきてしまうことがあります。色あせや日焼けなどが生じやすいデメリットもあります。

シートフローリングの特徴は名前のとおり、木目などを印刷されたシートをベニヤ合板に張り付けたものです。木ではないため他のフローリングと比べ、色あせが比較的しにくく、プリント加工なので、まだら模様にもならず、均一な仕上がりになります。ノンワックス材が多く、メンテナンスレスが大きな特徴でもあります。

表面のシートが薄く、傷がつくと直しずらく、熱に弱いため、摩擦などにより剥がれだす恐れもあります。

お客様の床は。突板フロアでした。ワックスなどのメンテナンスをしないと、シミや剥がれなどが表面に出てます。合板フローリングなので、ボンドの経年劣化により、強度が落ちてたわみが生じて来てしまいました。改善策としましては、カバー工法で既存の床の上に新たにフローリングを貼り付ける工事がお勧めです。施工上、既存床の後に施工した和室の敷居や建具が多いため、解体できない箇所が多く、大がかりな工事になる可能性もあります。。床の経年劣化などで、お困りの方は一度ご相談いただければ、よい解決方法をご提案いたします。